2つの大井町とその中間
- 更新日: 2023/06/29
大井町の元住民が新しい大井町を知る
東京都品川区の大井町駅周辺に4~5年ほど住んでいました。
下町っぽさを残しつつ、ターミナル駅の品川から1つ南に位置しています。駅は3路線と接続、更にちょっと歩くと2路線が通っており交通の便はとても良い。お店も多くて駅から少し離れると住宅街が広がっており、住むにも最適な穴場の街です。とはいってもここ数年は不動産系メディアで紹介されたり、駅近の再開発が進んだりと人が増えそう。
地名としては大井や西大井、東大井などが集まっているのですが、明治末期から昭和初期あたりまでは正式に「大井町」と呼ばれていたらしいのでれっきとした”元”大井町なのです(ちなみに埼玉にも”元”大井町があるらしい)。
しかし、ネットで「大井町」と検索すると神奈川県足柄上郡にも大井町が存在するのに気付いたのが数年前。昭和31年の町制施行から大井町という名前になり、現在もその名が続いています。調べた感じだと東京の方よりはちょっと田舎っぽい……大井町ファンとして気になる。
ですので、今回は東京(思い出)と神奈川(出会い)の大井町を行き比べてみました。ついでにその”中間”も生成します。
まずは東京の大井町を歩きます。1年半ぶりの訪問です。写真は大井町駅前。
駅構内から品川方面を眺めます。左のビル群は大崎で中央奥が品川。鉄道車両の緑と木々の緑が調和している。
駅の裏側はこんな感じでゴリゴリに再開発が進められています。
駅前すぐの商店の並び。すごく昔から残っている区画らしい。カレー屋はとても大盛りで店主のキャラクターがめちゃくちゃ濃くて有名。何度かお世話になっているが、テイクアウトのたび「家でいっぱいやんの?」と高確率で言われる。
駅西側の阪急大井町ガーデン前。ホテルや商業施設、おふろの集合体。
駅から続く大きめの道路。ちょっと怖い人の事務所などがあります。
なぞの直方体が並んでいます。正体はトイレ。できたのはほんの数年前だと思う。住んでいた当時は「変なオブジェできたな」ぐらいにしか思っていませんでしたが、いろんな人が使えるよう機能別のトイレとなっており、背が高いやつは自然光が良い感じに入るらしいです。「ここの近所の公園、昔は便器が無くて壁だけタイプの男子トイレだったな」としみじみ思い出すなど。
商店街の中へ進んでいきます。こちらはドリンク0のドリンクコーナー。
良い雰囲気のコインランドリー。引越して間もないときに一度だけ使った記憶がある。近くに銭湯もあります。
一時停止の標識にびっくりしている子ども。
東急大井町線沿いに来ました。高架下の先には品川区役所があり便利です。さらに頑張って歩くと大崎駅に着きます。五反田で働いていたころは、大井町までたまに歩いて帰ってたなあ。しみじみ。
ちょっと危なそうな雰囲気の路地ですが、酔っ払いが少し多いぐらいで大井町は基本的に治安が良いです。
2本の木と2つのベンチ。お揃いでかわいいですね。
大井町は飲み屋街でもあります。東口横の路地が有名ですが、こちらは少し外れた場所にある知る人ぞ知る隙間。
水飲み場の概念だけ感じ取れる四角。
ちょっとまだ日が高いですが、この通りは夕暮れ時とてもエモな雰囲気になります。
西側の散策を終え、駅前に戻ってきました。ここだけ切り取るとけっこう都会に見えますかね。
この辺の密度が大井町で一番高そう。
大井町で一番客引きが多いと思われる通り。「マッサージいかがですか」と3回ぐらい言われる。時間が早いのか街が浄化されたのか訪問時は平和でした。
ミニチュア参道がある。小動物向け。
私が住んでいた頃から廃墟化しているビル。昔は入り口がもっとスッキリしていた気がするのだけど……
駅横の通りを進みます。奥にはドラマ版「孤独のグルメ」でも紹介されたお店もある。春は桜も綺麗です。
大井町で有名な東小路。暗くなってからの雰囲気は最強。
となりに同じような小路がもう1つ。パッと見で入りにくそうな店など、こちらの方が玄人向けオーラがあります。
ドラマの孤独のグルメに登場する店は基本的に”良いお店”しか紹介されない(どれも実在する店舗なのでしょうがないけど)。ちなみに大井町編では1話にめずらしく2店舗が登場したのだが、1店舗目が酒より飯を重視する主人公の肌には合わないお店(ご飯物がメニューに無い等)で、すごく微妙な顔をした松重豊に衝撃を受けたのがとても記憶に残っている。こんな演出ありなんだ。ちなみにそのお店自体は立ち飲み形式で評判も良い。
駅東側のエリアはせまい路地で迷路のようになっており、「ここ通れるじゃん!」がいっぱいあって楽しいです。
民家にコンビニの看板が貼ってある。
めちゃくちゃ監視されているゴミ捨て場。管理者の怒りが伝わってきて人間味を感じる。
駅からさらに東へ進むと、青物横丁や鮫洲といった京急本線沿いのエリアとなります。そっちも下町感があって良い街です。大井町ほんと便利だなあ。
駅横にあるヤマダデンキLABI の空中通路。眺めがそんなに良いわけでもないが味がある。
大井町唯一の観光名所という可能性がある、三菱鉛筆本社ビル横の鉛筆型ベンチ。いや、りんかい線のありえないぐらい地下深くまで続くエスカレーターも観光名所かも。
大井町にいくつもある隠れ路地の1つ。たまに通っていたお店もまだ営業しているようで嬉しい。のんびり定食を味わっていたら「はやく食べろ」と急かされる温かいお店。
昔ここに居座っている黒猫がいて、いろんな通行人が撫でていた。今はもういないので寂しい。
などとしみじみしていると、旧家の近くに知らない猫がいた。こんにちは!
この先をひたすら進むと大森エリアに着きます。今日は行きません。
意味深な表情でゴミを置いている人の絵。捨てはしないらしい。
第一京浜まで出てきました。こちらは大森・蒲田方面です。築年数が微妙に古そうなマンションが建ち並んでおり、形を比べたり家賃を調べたりすると面白い。
こちらは品川方面。北上するにつれ移り変わっていく景色を眺めていると、「ああ自分は東京にいるんだな」という気分になるので地方出身者にオススメです。
京急本線の高架下は駐車場になっていることが多いです。カッコいいのでアート系の施設なども増えてほしい。
こちらは旧東海道です。良い感じの街灯や商店街がめちゃくちゃ長く続いています。
勝島運河沿いまでやってきました。サラリーマン時代に疲れて休日を無駄に過ごしてしまいそうな時、ここまで来たらなんかそういうのが全部チャラになるような気がしていました。
邪悪なドラえもん。
品川シーサイド方面です。地理的にはまだギリギリ東大井。急に近代的なオフィスビル群が増え始めます。
京浜運河沿いや八潮団地、大井車両基地など面白い散歩スポットがたくさんありますが、今回は大井町メインなどでこのぐらいにしておくか……個人ブログではいろいろ紹介してますので興味ある方はそちらもぜひ。
駅への帰り道にこの看板見ると、無性にコーヒー飲みたくなるんですよね。正しい広告の在り方だと思う。
鮫洲といえばこの仏壇看板のイメージが強いなあ。背後のレトロなマンションといい存在感がある。
大井町駅前まで戻ってきました。終電後は酔い潰れた人がベンチで夜を明かす広場。
なんともない路地にもたくさん思い出があり、想定より長くなってしまいました(これでも省略した)。大井町は良き街ですなあ。
次にやってきたのは神奈川県の大井町です。こちらはJR上大井駅のホーム。すでに田舎・地方感が漂っています。
ホームに何の囲いもなく花が植えられています。期待が高まる。
ここで大井町の洗礼を受けます。東海道線から乗り換えてきましたが、このエリアでは交通系ICカードの管轄が違うらしい。ちなみに上大井は無人駅なので、後ほど登場する有人駅にて精算しました。
駅舎の様子。エモがあふれる写真だなあ。
駅前の様子。コンビニは無いですがひょうたん屋さんはありました。
何を隠そう、神奈川の大井町はひょうたんの町らしいのです。ひょうたん駅ってなんだ。
※駅周辺にひょうたんが植えられているらしいです。全然気づきませんでした。
品川の大井町以外で大井町の文字を見ると、すごく違和感があって面白いです(地名的にはこちらが正しいのですが)。「犬のフンは持ち帰ってね」看板も地域の特色があって面白いな。こちらは凛々しい犬が人間に訴えかけるタイプらしい。
ひょうたんではなくすいせんが植えられている。
ストリート会議室。あなたの街にも。
夏のエモが強めの踏切。
国府津方面です。まっすぐ進むと海が待っているんだなあ。
「戸スマ子」「ミラス」「アガフ障」。未来の名前だな。
たしかに柵を乗り越えたくなる石碑だ。
酒匂堰という用水路らしいです。もう少し早く訪れていたらこいのぼりが見れたかも。
これはスリット偽魚。
255号線まで来ると国道沿いっぽいお店がたくさんあります。
用水路の合流地点と富士山。対照的な突っ張り。若干の曇りでしたがそれでも見えるほど富士山が近い。
ちょい田舎でよく見かける歩道が無いタイプの道だ! 歩き人は地図アプリの案内に注意!
古代の博識が書いた壁画。
ゴミ捨て場にあるタイプの道祖神だ。地域の暮らしに密着しすぎている。
心が汚れているためか「ありがとうの金」に見えました。生活にゆとりが欲しい。
ハトが私を憐れんでいる。
のほほんとした雰囲気の大井町ですが、里山の上に巨大建築物があります。異様な存在感。
気になるので目指しましょう。歩行者はあまり想定してないっぽい道を進む。
うおー天国みたいだ! 見たことありませんが。
竹林を通るなどなんやかんやありまして。
巨大ビルの前に到着。この建物を含む周辺エリアはBIOTOPIA(ビオトピア)という未病改善を推進する施設らしいです。神奈川県も関係しているとのこと。オフィス以外にも地元の特産品を販売していたりドッグランがあったりします。トイレのハンドドライヤーがかっこよかった。
ビオトピアを超えたエリアはほぼ山です。こちらの大井町はほぼ山で構成されております。国道やJR御殿場線沿いの方が歩きやすいのですが、ビオトピアは出入り口が少なくて戻るのが大変なんですよねえ……どうしようかな。
散歩も人生も再スタートを切りたい。
歩きで通れるか不安ですが、ビオトピアの東側からぐるっと周って松田駅まで行けるかも。チャレンジしてみましょう。
自然が溢れる小川だ。ちなみにこれも酒匂堰と繋がっています。
フリー横断旗だ。久しぶりに実物を見たかも。
めちゃくちゃ良いホース格納箱だ。記事のTOP画像にしようかな。回り道をしていなかったら出会わなかったのでしょう。
キュートな三連カーブミラーもありました。
バスの乗車難易度が高すぎる。
ふと現れる鳥居。寄り道しまくらないと気付かないかも。
ビオトピアの裏側。思えば遠くまできたものだ。
顔の真横を車がビュンビュン通るタイプの道です。
ここまで見守ってくれていたビオトピアともお別れです。さようならビオトピアのデカいビル……
ゴルフ練習場の看板に「練習は、裏切らない。」と書いてありました。裏切らないけど答えも教えてくれないのが練習である。
うおー気になります。しかし足腰が限界です。今日のところは勘弁してください。
どうやらここが大井町の端っこらしくて、この先は松田町となるようです。駅までもう少しお付き合いくださいませ。
足跡が落ちている。ハイウェイ・スターがいるらしい。
東名高速道路の隙間から街並みが見えます。松田町は大都会なのか。
緑あふれる良い坂道ですなあ。
緑あふれる良い神社も見つけました。お参りしておきます。
ゆりかごみたくグワングワンさせるタイプの遊具が設置されています。都内だったら撤去されそう。
高速道路のでかい柱です。写真でどこまで伝わるか不明ですが、自然の織りなすアートには敵わないなあと感動しました。
「止まり」ではなく「止り」が良いですな。
思い出が詰まっているのかな。
高架下などにある虚無的になにもない公園です。リミナルスペースの一種な気がするけどこの感覚伝わるかな。
どこにでも行けそう。
地図で見ると松田町は線路&川沿いが少し栄えているようです。ただ大井町以上に山だらけらしい。
地図にも載っていない隙間にあるお稲荷さんを見つけました。スマホじゃなくて目の前の現実を見るべし。
どこまでが小さい物に入るかはあなたに任せます。こういう事象を遠足のおやつ概念と呼ぼう。
とてもカッコいい高架下です。京急線よりストイックですね。
バスの本数も増えて都会を感じます。
唐突すぎるフリーベビーカー。晴れの日限定。
松田駅近くの商店通り。若干の観光地っぽさを出してきた。
なぞの巨大建築物その2があるな……生活に余裕があったら再チャレンジしたい。
なぜか二宮金次郎の像がありました(昔は松田駅が金次郎誕生地への起点だったらしい)。私の人生もまだまだです。
未だ感じたことのないニーズを脳から掘り起こされている気がする。
そんなこんなで松田駅に到着です。管理駅のためこちらには駅員さんがいます。
駅前の様子。上大井よりは都会。近くにある小田急線の新松田駅は更にもうちょっと栄えているらしい。
さようなら大井町からの松田町。
では中間とは何なのか。地理的な中間地点ではありません(ちなみにその場合は神奈川県の大和辺りになるっぽい)。過去にGAN散歩で街を混ぜるなどしてきましたが、今回はフレーム補間の技術を使います。
動画とは静止画の連続です。FPS(1秒間の動画が何枚の画像で構成されているか)が低いと下の人型アイコンのようにカクカクします。画像と画像の間に新しいものを差し込んで上のアイコンのように動画を滑らかにするのが、フレーム補間のよくある活用方法です。
そのフレーム補間を、もとは動画ですらない2つの大井町で撮影した画像に適用しようというのが今回の試みです。フレーム補間は昔から研究されている分野ですが、最近はAI技術もあたりまえのように取り入れられています。私もエンジニアですので、プログラミングを駆使して大井町の中間フレームを生成してみました。
これは東京の大井町駅前の広い道路と緑あふれる御殿場線の中間です。大井町(東京)はビルがたくさん建ち並び、歩道に木がぽつんぽつんと植えられている程度でしたが、大井町(神奈川)の力を吸収して自然あふれる街並みとなりました。人類が衰退した数百年後の地球にも見えます。廃墟好きにウケそうな大井町。
ギチギチにバーやスナックが詰め込まれ夜は良い雰囲気の東小路でしたが、里山の竹林に半分ほど覆われてしまいました。和風感が増し京都の祇園や嵐山っぽくも見えてきます(素材は関東なのに)。マイナスイオンもたくさん吸収できますし、これはこれでありかもしれない。
第一京浜と上大井駅前の中間です。写真上はコンクリートの割合が大きいですが、左下にある「ひょうたん駅 上大井」の看板や奥にちらっと覗く盆地周辺の山々など、両方の大井町を感じられます。道の方向的に東京タワーなど都内中心部へ向かうはずが、気付いたら山を越えて山梨県に突入していたとなりそうで異次元のロマンがある。
以上、大井町の中間をいくつかピックアップして紹介しました。都会と田舎の大井町を同時に浴びてカロリーオーバーな感じがしています。大井町の中間は都会と自然の良いとこ取りになるらしい。
この取材でけっこう歩いたし小さな山も越えだいぶ疲れました。ただ、昔住んでいた大井町(東京)の良さを再確認し、新しい大井町(神奈川)も好きになれたので満足です。クリエイターの性でつい中間まで生成してしまいましたが、次は埼玉の大井町へ普通に行きたい。
最後に大井町の中間映像を貼っておしまいです。
下町っぽさを残しつつ、ターミナル駅の品川から1つ南に位置しています。駅は3路線と接続、更にちょっと歩くと2路線が通っており交通の便はとても良い。お店も多くて駅から少し離れると住宅街が広がっており、住むにも最適な穴場の街です。とはいってもここ数年は不動産系メディアで紹介されたり、駅近の再開発が進んだりと人が増えそう。
地名としては大井や西大井、東大井などが集まっているのですが、明治末期から昭和初期あたりまでは正式に「大井町」と呼ばれていたらしいのでれっきとした”元”大井町なのです(ちなみに埼玉にも”元”大井町があるらしい)。
しかし、ネットで「大井町」と検索すると神奈川県足柄上郡にも大井町が存在するのに気付いたのが数年前。昭和31年の町制施行から大井町という名前になり、現在もその名が続いています。調べた感じだと東京の方よりはちょっと田舎っぽい……大井町ファンとして気になる。
ですので、今回は東京(思い出)と神奈川(出会い)の大井町を行き比べてみました。ついでにその”中間”も生成します。
東京の大井町
まずは東京の大井町を歩きます。1年半ぶりの訪問です。写真は大井町駅前。
駅構内から品川方面を眺めます。左のビル群は大崎で中央奥が品川。鉄道車両の緑と木々の緑が調和している。
駅の裏側はこんな感じでゴリゴリに再開発が進められています。
駅前すぐの商店の並び。すごく昔から残っている区画らしい。カレー屋はとても大盛りで店主のキャラクターがめちゃくちゃ濃くて有名。何度かお世話になっているが、テイクアウトのたび「家でいっぱいやんの?」と高確率で言われる。
駅西側の阪急大井町ガーデン前。ホテルや商業施設、おふろの集合体。
駅から続く大きめの道路。ちょっと怖い人の事務所などがあります。
なぞの直方体が並んでいます。正体はトイレ。できたのはほんの数年前だと思う。住んでいた当時は「変なオブジェできたな」ぐらいにしか思っていませんでしたが、いろんな人が使えるよう機能別のトイレとなっており、背が高いやつは自然光が良い感じに入るらしいです。「ここの近所の公園、昔は便器が無くて壁だけタイプの男子トイレだったな」としみじみ思い出すなど。
商店街の中へ進んでいきます。こちらはドリンク0のドリンクコーナー。
良い雰囲気のコインランドリー。引越して間もないときに一度だけ使った記憶がある。近くに銭湯もあります。
一時停止の標識にびっくりしている子ども。
東急大井町線沿いに来ました。高架下の先には品川区役所があり便利です。さらに頑張って歩くと大崎駅に着きます。五反田で働いていたころは、大井町までたまに歩いて帰ってたなあ。しみじみ。
ちょっと危なそうな雰囲気の路地ですが、酔っ払いが少し多いぐらいで大井町は基本的に治安が良いです。
2本の木と2つのベンチ。お揃いでかわいいですね。
大井町は飲み屋街でもあります。東口横の路地が有名ですが、こちらは少し外れた場所にある知る人ぞ知る隙間。
水飲み場の概念だけ感じ取れる四角。
ちょっとまだ日が高いですが、この通りは夕暮れ時とてもエモな雰囲気になります。
西側の散策を終え、駅前に戻ってきました。ここだけ切り取るとけっこう都会に見えますかね。
この辺の密度が大井町で一番高そう。
大井町で一番客引きが多いと思われる通り。「マッサージいかがですか」と3回ぐらい言われる。時間が早いのか街が浄化されたのか訪問時は平和でした。
ミニチュア参道がある。小動物向け。
私が住んでいた頃から廃墟化しているビル。昔は入り口がもっとスッキリしていた気がするのだけど……
駅横の通りを進みます。奥にはドラマ版「孤独のグルメ」でも紹介されたお店もある。春は桜も綺麗です。
大井町で有名な東小路。暗くなってからの雰囲気は最強。
となりに同じような小路がもう1つ。パッと見で入りにくそうな店など、こちらの方が玄人向けオーラがあります。
ドラマの孤独のグルメに登場する店は基本的に”良いお店”しか紹介されない(どれも実在する店舗なのでしょうがないけど)。ちなみに大井町編では1話にめずらしく2店舗が登場したのだが、1店舗目が酒より飯を重視する主人公の肌には合わないお店(ご飯物がメニューに無い等)で、すごく微妙な顔をした松重豊に衝撃を受けたのがとても記憶に残っている。こんな演出ありなんだ。ちなみにそのお店自体は立ち飲み形式で評判も良い。
駅東側のエリアはせまい路地で迷路のようになっており、「ここ通れるじゃん!」がいっぱいあって楽しいです。
民家にコンビニの看板が貼ってある。
めちゃくちゃ監視されているゴミ捨て場。管理者の怒りが伝わってきて人間味を感じる。
駅からさらに東へ進むと、青物横丁や鮫洲といった京急本線沿いのエリアとなります。そっちも下町感があって良い街です。大井町ほんと便利だなあ。
駅横にあるヤマダデンキLABI の空中通路。眺めがそんなに良いわけでもないが味がある。
大井町唯一の観光名所という可能性がある、三菱鉛筆本社ビル横の鉛筆型ベンチ。いや、りんかい線のありえないぐらい地下深くまで続くエスカレーターも観光名所かも。
大井町にいくつもある隠れ路地の1つ。たまに通っていたお店もまだ営業しているようで嬉しい。のんびり定食を味わっていたら「はやく食べろ」と急かされる温かいお店。
昔ここに居座っている黒猫がいて、いろんな通行人が撫でていた。今はもういないので寂しい。
などとしみじみしていると、旧家の近くに知らない猫がいた。こんにちは!
この先をひたすら進むと大森エリアに着きます。今日は行きません。
意味深な表情でゴミを置いている人の絵。捨てはしないらしい。
第一京浜まで出てきました。こちらは大森・蒲田方面です。築年数が微妙に古そうなマンションが建ち並んでおり、形を比べたり家賃を調べたりすると面白い。
こちらは品川方面。北上するにつれ移り変わっていく景色を眺めていると、「ああ自分は東京にいるんだな」という気分になるので地方出身者にオススメです。
京急本線の高架下は駐車場になっていることが多いです。カッコいいのでアート系の施設なども増えてほしい。
こちらは旧東海道です。良い感じの街灯や商店街がめちゃくちゃ長く続いています。
勝島運河沿いまでやってきました。サラリーマン時代に疲れて休日を無駄に過ごしてしまいそうな時、ここまで来たらなんかそういうのが全部チャラになるような気がしていました。
邪悪なドラえもん。
品川シーサイド方面です。地理的にはまだギリギリ東大井。急に近代的なオフィスビル群が増え始めます。
京浜運河沿いや八潮団地、大井車両基地など面白い散歩スポットがたくさんありますが、今回は大井町メインなどでこのぐらいにしておくか……個人ブログではいろいろ紹介してますので興味ある方はそちらもぜひ。
駅への帰り道にこの看板見ると、無性にコーヒー飲みたくなるんですよね。正しい広告の在り方だと思う。
鮫洲といえばこの仏壇看板のイメージが強いなあ。背後のレトロなマンションといい存在感がある。
大井町駅前まで戻ってきました。終電後は酔い潰れた人がベンチで夜を明かす広場。
なんともない路地にもたくさん思い出があり、想定より長くなってしまいました(これでも省略した)。大井町は良き街ですなあ。
神奈川の大井町
次にやってきたのは神奈川県の大井町です。こちらはJR上大井駅のホーム。すでに田舎・地方感が漂っています。
ホームに何の囲いもなく花が植えられています。期待が高まる。
ここで大井町の洗礼を受けます。東海道線から乗り換えてきましたが、このエリアでは交通系ICカードの管轄が違うらしい。ちなみに上大井は無人駅なので、後ほど登場する有人駅にて精算しました。
駅舎の様子。エモがあふれる写真だなあ。
駅前の様子。コンビニは無いですがひょうたん屋さんはありました。
何を隠そう、神奈川の大井町はひょうたんの町らしいのです。ひょうたん駅ってなんだ。
※駅周辺にひょうたんが植えられているらしいです。全然気づきませんでした。
品川の大井町以外で大井町の文字を見ると、すごく違和感があって面白いです(地名的にはこちらが正しいのですが)。「犬のフンは持ち帰ってね」看板も地域の特色があって面白いな。こちらは凛々しい犬が人間に訴えかけるタイプらしい。
ひょうたんではなくすいせんが植えられている。
ストリート会議室。あなたの街にも。
夏のエモが強めの踏切。
国府津方面です。まっすぐ進むと海が待っているんだなあ。
「戸スマ子」「ミラス」「アガフ障」。未来の名前だな。
たしかに柵を乗り越えたくなる石碑だ。
酒匂堰という用水路らしいです。もう少し早く訪れていたらこいのぼりが見れたかも。
これはスリット偽魚。
255号線まで来ると国道沿いっぽいお店がたくさんあります。
用水路の合流地点と富士山。対照的な突っ張り。若干の曇りでしたがそれでも見えるほど富士山が近い。
ちょい田舎でよく見かける歩道が無いタイプの道だ! 歩き人は地図アプリの案内に注意!
古代の博識が書いた壁画。
ゴミ捨て場にあるタイプの道祖神だ。地域の暮らしに密着しすぎている。
心が汚れているためか「ありがとうの金」に見えました。生活にゆとりが欲しい。
ハトが私を憐れんでいる。
のほほんとした雰囲気の大井町ですが、里山の上に巨大建築物があります。異様な存在感。
気になるので目指しましょう。歩行者はあまり想定してないっぽい道を進む。
うおー天国みたいだ! 見たことありませんが。
竹林を通るなどなんやかんやありまして。
巨大ビルの前に到着。この建物を含む周辺エリアはBIOTOPIA(ビオトピア)という未病改善を推進する施設らしいです。神奈川県も関係しているとのこと。オフィス以外にも地元の特産品を販売していたりドッグランがあったりします。トイレのハンドドライヤーがかっこよかった。
ビオトピアを超えたエリアはほぼ山です。こちらの大井町はほぼ山で構成されております。国道やJR御殿場線沿いの方が歩きやすいのですが、ビオトピアは出入り口が少なくて戻るのが大変なんですよねえ……どうしようかな。
散歩も人生も再スタートを切りたい。
歩きで通れるか不安ですが、ビオトピアの東側からぐるっと周って松田駅まで行けるかも。チャレンジしてみましょう。
自然が溢れる小川だ。ちなみにこれも酒匂堰と繋がっています。
フリー横断旗だ。久しぶりに実物を見たかも。
めちゃくちゃ良いホース格納箱だ。記事のTOP画像にしようかな。回り道をしていなかったら出会わなかったのでしょう。
キュートな三連カーブミラーもありました。
バスの乗車難易度が高すぎる。
ふと現れる鳥居。寄り道しまくらないと気付かないかも。
ビオトピアの裏側。思えば遠くまできたものだ。
顔の真横を車がビュンビュン通るタイプの道です。
ここまで見守ってくれていたビオトピアともお別れです。さようならビオトピアのデカいビル……
ゴルフ練習場の看板に「練習は、裏切らない。」と書いてありました。裏切らないけど答えも教えてくれないのが練習である。
うおー気になります。しかし足腰が限界です。今日のところは勘弁してください。
どうやらここが大井町の端っこらしくて、この先は松田町となるようです。駅までもう少しお付き合いくださいませ。
足跡が落ちている。ハイウェイ・スターがいるらしい。
東名高速道路の隙間から街並みが見えます。松田町は大都会なのか。
緑あふれる良い坂道ですなあ。
緑あふれる良い神社も見つけました。お参りしておきます。
ゆりかごみたくグワングワンさせるタイプの遊具が設置されています。都内だったら撤去されそう。
高速道路のでかい柱です。写真でどこまで伝わるか不明ですが、自然の織りなすアートには敵わないなあと感動しました。
「止まり」ではなく「止り」が良いですな。
思い出が詰まっているのかな。
高架下などにある虚無的になにもない公園です。リミナルスペースの一種な気がするけどこの感覚伝わるかな。
どこにでも行けそう。
地図で見ると松田町は線路&川沿いが少し栄えているようです。ただ大井町以上に山だらけらしい。
地図にも載っていない隙間にあるお稲荷さんを見つけました。スマホじゃなくて目の前の現実を見るべし。
どこまでが小さい物に入るかはあなたに任せます。こういう事象を遠足のおやつ概念と呼ぼう。
とてもカッコいい高架下です。京急線よりストイックですね。
バスの本数も増えて都会を感じます。
唐突すぎるフリーベビーカー。晴れの日限定。
松田駅近くの商店通り。若干の観光地っぽさを出してきた。
なぞの巨大建築物その2があるな……生活に余裕があったら再チャレンジしたい。
なぜか二宮金次郎の像がありました(昔は松田駅が金次郎誕生地への起点だったらしい)。私の人生もまだまだです。
未だ感じたことのないニーズを脳から掘り起こされている気がする。
そんなこんなで松田駅に到着です。管理駅のためこちらには駅員さんがいます。
駅前の様子。上大井よりは都会。近くにある小田急線の新松田駅は更にもうちょっと栄えているらしい。
さようなら大井町からの松田町。
大井町の中間
どちらの大井町も良い町でした。同じ名前でもいろんなところが違いますよね。せっかくなのでその中間を生成したいと思います。では中間とは何なのか。地理的な中間地点ではありません(ちなみにその場合は神奈川県の大和辺りになるっぽい)。過去にGAN散歩で街を混ぜるなどしてきましたが、今回はフレーム補間の技術を使います。
動画とは静止画の連続です。FPS(1秒間の動画が何枚の画像で構成されているか)が低いと下の人型アイコンのようにカクカクします。画像と画像の間に新しいものを差し込んで上のアイコンのように動画を滑らかにするのが、フレーム補間のよくある活用方法です。
そのフレーム補間を、もとは動画ですらない2つの大井町で撮影した画像に適用しようというのが今回の試みです。フレーム補間は昔から研究されている分野ですが、最近はAI技術もあたりまえのように取り入れられています。私もエンジニアですので、プログラミングを駆使して大井町の中間フレームを生成してみました。
これは東京の大井町駅前の広い道路と緑あふれる御殿場線の中間です。大井町(東京)はビルがたくさん建ち並び、歩道に木がぽつんぽつんと植えられている程度でしたが、大井町(神奈川)の力を吸収して自然あふれる街並みとなりました。人類が衰退した数百年後の地球にも見えます。廃墟好きにウケそうな大井町。
ギチギチにバーやスナックが詰め込まれ夜は良い雰囲気の東小路でしたが、里山の竹林に半分ほど覆われてしまいました。和風感が増し京都の祇園や嵐山っぽくも見えてきます(素材は関東なのに)。マイナスイオンもたくさん吸収できますし、これはこれでありかもしれない。
第一京浜と上大井駅前の中間です。写真上はコンクリートの割合が大きいですが、左下にある「ひょうたん駅 上大井」の看板や奥にちらっと覗く盆地周辺の山々など、両方の大井町を感じられます。道の方向的に東京タワーなど都内中心部へ向かうはずが、気付いたら山を越えて山梨県に突入していたとなりそうで異次元のロマンがある。
以上、大井町の中間をいくつかピックアップして紹介しました。都会と田舎の大井町を同時に浴びてカロリーオーバーな感じがしています。大井町の中間は都会と自然の良いとこ取りになるらしい。
この取材でけっこう歩いたし小さな山も越えだいぶ疲れました。ただ、昔住んでいた大井町(東京)の良さを再確認し、新しい大井町(神奈川)も好きになれたので満足です。クリエイターの性でつい中間まで生成してしまいましたが、次は埼玉の大井町へ普通に行きたい。
最後に大井町の中間映像を貼っておしまいです。