桜上水を散歩しました
- 更新日: 2017/12/26
「玉川上水第二公園」玉川上水の暗渠の上は公園になっている。
ふかこんばんは、北枕ふか子です。
京王線「桜上水駅」に来ています。
京王線で新宿まで10分。明大前で乗り換えればi井の頭線で渋谷まで15分というアクセスの良さ。そしてさらに、急行や快速電車が止まる最強の駅でもありますが、「桜上水の○○に行こう!」という声はあまり聞いたことがありません。映画館とか、ショッピングモール的な休日に家族みんなで行くところ。そういうの、なさそう。
じゃあ、そうなると桜上水って何があるんだろうか?
まず、名前に「上水」がつくということは玉川上水があるはず。「桜」上水ってことは、桜と玉川上水が有名な街なのかな?ほんとに?ほんとにそんな理由で桜上水なの?本当は玉川上水なかったりして…見栄はってそう言ってるだけかも…語感だけで選んだかも…
とりあえず行ってみればわかるだろ、と思い、散歩しました。
はい、北側にあるやつ、完全に玉川上水ですね。ありましたね。
じっくり見てみると「玉川上水第三公園」が確認できます。もう完全に玉川上水じゃん。「果たして本当にあるか?見栄はってるのかな?」とか言ってすみませんでした。ありました。ちゃんとあります。見栄とか全然はってない。事実言ってるだけ。
ちなみに南側は学校が密集してます。
早苗保育園、緑丘中学校、日本大学文理学部、日大付属櫻丘高等学校、松原高等学校、松沢中学校。
このエリアから出ずに成人する人とかいそう。
ひとまず玉川上水第三公園とやらが本当に玉川上水かを確認しに、北口から出発します。
自転車がたくさんありますね。
駅前すぐには「京王サイクルパーク」という駐輪場があります。最初の1時間は無料、10時間ごとに100円。24時間営業。
隅に置かれた「出庫の仕方」。運営側の「自転車は出庫させねえぞ!うろたえている間に1時間経過させてやろう!100円いただくぜ!」みたいなことなのか、住民側の「俺たちを馬鹿にするな!説明なくても出庫できるわ!」的な何かが起きてそこにいるのかな。
銀行のバイキング的な空間。好きな銀行を好きなだけ使えるよ!みたいな。
また駐輪場。こちらは「杉並区立桜上水北自転車駐車場」。先ほどの京王サイクルパークは京王不動産が運営でしたがこちらは区営です。一日利用(100円)と1,3,6カ月の定期利用から選べる。一般と学生の2種類がありますね。
短時間利用は京王サイクルパーク、定期的に利用したい場合は区営を選ぶなど臨機応変に対応できそう。銀行といい駐輪場といい、選択肢が多くて助かる〜。
甲州街道に出ました。
お尻がぷりっとしたスパイダーマン。
歩道橋を渡ります。いやー大通りはいいですよね、歩道橋がたくさんある。
3面もあるのに全部はがれてる看板。3つ合わせないと電話番号が解読できない。名前はギリギリ解読できない。
少し進むとちょっと湿った感じがします。じめっとした感じ。暗渠が近い。わたしにはわかる。
はい、つきました。「玉川上水第二公園」
びっくりするくらいすぐに見つかった。
この道の流れ、すごく川っぽいですね。こりゃ完全に暗渠ですね。
さっきから登場している「玉川上水」ですが、そもそもなんなんだろう、ということで軽く調べました。
玉川上水とは江戸時代に作られた上水路のことで、多摩の羽村から四谷まで続いており、全長43kmあるそうです。玉川上水というと「太宰治が入水自殺した」ことを連想する方もいるかなと思いますが、それは三鷹あたりですね。
江戸の街に飲料水を供給するために作られたのですが、今は一部が暗渠になっています。で、桜上水周辺の玉川上水は暗渠したついでに公園を作ったよということみたいですね。ちなみに、できたのは昭和43年(1968年)。いまから約50年前に作られました。
進んでみましょう。青光してる何かがいますね。
天から舞い降りてきたやさしい目を持つ青い何か。たぶん世界平和と水の大切さについて話し合ってる。
わりとすぐに上水公園が見つかってしまったので、上水公園の深追いはあとにして、向陽商店会に来てみました。
住宅街かな~と思いきや急に現れる飲食店たち。
資生堂なのに丸善!?と思いましたが文具も化粧品も扱ってるので資生堂で丸善ですね。最強。
ぐんぐん進みます。
見てると不安になるバランスのサボテン
向陽中学校に着きました。
ご用のある方は東門に回れと書いてあるので東門に向かいます。特にご用はないんですけどね、こう、東門に行けって言われたら、行っちゃうところあるよね。
フェンス沿いに進みます
フェンスの向こう側から何かを伝えようとする意志を感じる
「ちょっとしたデモかな?」と思うレベルのパネルの数。
「万葉植物園」というらしいです。えー何それ楽しそうー入りたいなーでも中学校って入っちゃいけないやつでしょー?許可ないとダメでしょー?部外者のわたしなんて入っちゃダメなやつだよこれ〜〜〜全校集会で「不審な女性が侵入したので気を付けましょう」ってアナウンスされるやつだよ~~それはやだな~~いや~残念だな〜〜〜
めっちゃ扉空いてた。向陽スポーツ文化クラブ、通称KSCC。
ジャンプ漫画で「俺たちはKSCC(ルビ:向陽スポーツ文化クラブ)。お前も仲間に入るか?」みたいなシーンありそう。完全にノルマンディひみつ倶楽部のNSC(ノルマンディー・アクション・クラブ)の影響ですけど。入ります。
入りました。このパネル郡、植物園のパネルだったんですね。
「万葉植物園」というそうで、昭和62年に向陽中学校創立40周年記念事業として学校、地域の協力のもと開園した植物園らしいです。
看板に「日本最古の歌集である万葉集に詠まれた植物を集めたこの植物園が、自然に親しみ、古典に触れる、ゆとりと潤いの一隅となれば幸いです。」とある通り、「万葉集」に詠まれた植物が集められた植物園。このパネルたちには万葉集の和歌が手書きで書いてあり、「この植物、こんな風に詠まれてるのか〜!(この詠まれてる植物これなのか〜!)」と学べるんですね。勉強になるな〜。
杉並百景に入選、第二回杉並まちデザイン賞も受賞している。ここまでくると万葉植物園がすごいのか、様々な取り組みを行っている杉並区がすごいのかわからなくなってきますが、たぶんすごい植物園っぽいですね。
そして、みんな気になるKSCC(向陽スポーツ文化クラブ)は向陽中学校の地域住民を主体としたクラブらしいです。サッカー、テニス、卓球、野球などといったスポーツから、コーラス、麻雀、囲碁、パソコンクラブなどの文化系のクラブを扱っているそう。プール開放やスキー教室、講演会、演奏会、樹海探検などもあります。ホームページをみてみると中学生だけではなく、幼稚園生向けのバレエからシニア向けのストレッチまでさまざまなクラスが用意してあります。これはたぶん杉並区というか向陽中学校とその地域住民がすごい。
万葉植物園を見て回りましょう。相変わらず「デモかな?」レベルのパネル数です。
パネルは両面に書かれてるのでさっきフェンス越しで見たやつも中からちゃんと見れる。粋な心遣いですね。
突如現れる駐輪場。ここもパネルで表示してるのがいいですね。
うかうかしてると日が暮れるので東門に向かいます。
川っぽいにおいがするな〜。
ということで、川です。向陽橋。
神田川ですね。永福町を散歩したときと同じ道に出てしまった。
→永福町を散歩しました
川沿いに進みます。
下高井戸運動場に到着しました。グラウンドがバカでかい。
グラウンドのまわりにはジョギングルートがあるので、
野球をみながら走れます。これはベストポジションで野球を見た図。
ということで、向陽中学校の東門に到着しました。正門!って感じですね。
近くの「下高井戸児童遊園」へ
「お約束(おやくそく)」、いいな〜
言葉遣いが古いのがグッときますね。
「まりなげは よしましょう」
独特な形の遊具があります。滑り台でしょうか。
貼り方にもこだわりがあるようですね。
そして駐輪場として使われてしまうのかこの公園。
あとはブランコ、砂場、トイレ、小さい割に大事なところはそろってます。ただ週末の昼なのに子どもが誰もいない。
さて、寄り道してしまいましたが、本来の目的である玉川上水へと戻ります。
戻ってきました。
「玉川上水第三公園」です。公園とはいえ、遊歩道なのでガンガン進みます。
やたらと色彩が強い椅子
電車の遊具なんですけど、後ろのほう花壇にされてて遊べない。わりとボサボサしてるし。
ゼルダの伝説に出てきそうな遊具。敵を倒さないと先に進めないパターンの道。攻撃されると落とされちゃうことも多々ある。ハートめっちゃ減るやつ。
動物園的な展開です。さっきも青光りしてる動物がいましたが、これは普通の動物たちですね。すくすく育てられたタイプ。
急に石畳になります。
急に地図登場。青い線はなんなんだろう。
急に登場したキャラはいったい何者なのだ?
そして「玉川上水第三公園」第二章へ進みます。バグってるゲーム遊んでる気持ちです。謎はたくさん提示されるのに先へ進める。クリアしてないのにステージだけあがっていく感じする。
さっきもいた動物たちがここにもいるんですが、急に暗い。ドナドナ流れてそう。
血の涙を流すキリン
野生のイノシシと豚。この荒野では強くならないと生きていけないのだ……
野原です。誰もいない。桜上水の子どもたちはいったいどこにいるんだろうか。
ブランコがあります。誰もいない。
小菊橋。玉川上水の名残っぽいですね。気になるなー
たぶん、手前の板に説明とかあったんだろうなー気になるなー
と思い、調べたところ、大正初期~昭和初期に「吉田園」という遊園地があり、下高井戸駅から玉川上水を渡ってその遊園地に行くために、吉田園の創業者が私財を投じて作った橋なんだそうです。玉川上水にめちゃくちゃゆかりあるやん。絶対説明とかつけておいたほうがいいパターンの橋やん。
さて、引き続き公園を進みましょう。
また動物がいますね。
種類が違うけど、なんだろう、サバンナ感ある。
船の遊具。無骨です。楽しい船っていうより数々の荒波を乗り越えるタイプの漁船っぽい。
無骨な滑り台。何かの台をそのままリサイクルした感じある
大きい滑り台。コンクリート打ちっ放しです。デザイナーズ滑り台。
ゼルダの伝説にでてきそうな遊具、レベル5です
さっきより移動できる範囲が広がりました。割と強い敵がうようよしてるパターン。
またブランコ。そして、さっきから子供を全然見ないんだけど、どこにいるんだろう。
謎のスペース。ゴルフはしちゃだめ。
このままだと下高井戸に行ってしまいそうなので公園を出て桜上水に戻ります。甲州街道、今工事中なのかめちゃくちゃかっこよくなってる。
桜上水へ戻って来ました。
踏切を渡り、今度は南口を攻めてみたいと思います。
京王線だな~
あんな塗装の列車あるんだね〜
京王新線だ~
という感じで、全然開かなくて「これが開かずの踏切か!!」と思ったんですが、桜上水駅構内は自転車でも通り抜けできるので、下手したら踏切を待つより駅構内を移動したほうがよさそうですね。
南口にやってきました。活気がある。人が多い。
日本大学文理学部・日本大学付属桜ヶ丘高校があるので、日大アピールがすごいです。
桜上水南ポート。電動アシスト自転車が借りれます。
通称:がやリン。経堂、桜新町、三茶は距離のわりに電車だと時間かかるので便利かもしれません。
桜上水南、経堂駅前、三軒茶屋中央、桜新町、等々力の5ヵ所なら借りた場所と異なる場所で返却できるので、行きは自転車、帰りは電車とかもOKです。
北口に比べるとこぎれいな印象。マンションとかが多い気がする。日当たりもよさそう。イメージだけど。
それにしても人がいないんだけど、みんなどこにいるんだろう。やっぱり新宿なのかな。
遊歩道らしき通りにでました。
桜上水公園があるらしいのでいってみます。
着きました。世田谷区立桜上水公園。北口は杉並区でしたけど、南口側は世田谷なんですね。
砂場、滑り台、遊具各種とそろってますね。ブランコはないけど子どもがたくさんいる。ブランコはもう時代遅れなのだろうか。やはり50年前に作られた動物のたくさんいる公園ではダメなんだろうか。子どもたちはみな桜上水公園にいる。玉川上水公園にはいない。まあ近くにマンションがあるからって理由もありそうですが、この差はちょっと切なくなりますね。
せっかくなので学校密集地域にも行ってみようと思います。
早速学校のグラウンドにつきました。早い。行こうと思うとすぐに到着するのが桜上水のいいところ。
日本大学櫻丘高等学校です。校舎がめちゃくちゃ新しい。2017年3月には生徒会館と体育館が完成したそうで、グラウンドも近々完成するらしいです。
少し進むと日本大学の「百周年記念館」につきました。平成13年、文理学部の創設100周年を記念して建設されたそうです。記念館というので博物館的なものを連想してしまいがちですが、体育館として使用されているそうな。イベントで使われるニューアリーナ、国際会議場、会議室などもあるらしいです。
日本大学文理学部。人文系、社会系、理学系の3種類に分かれており、全18学科で構成されています。ちなみにマンモス大学と呼ばれる日本大学、16学部87学科あります。よく「日大卒業だよ」というと「同じ大学!」となりますが、87学科もあったら「学部が違ったらもう同じ大学って感じがしないよ!」って気持ちになりますよね。わたしはなります(日大卒)。
このまままっすぐいくと下高井戸についてしまうので左に曲がって桜上水へ戻ります。
「東京都立松原高校」です。私立校ばかり見ていると「東京都立…?」と思いますが、都立です。普通に都立です。
その近くには「世田谷区立松沢中学校」があります。これは区立ですね。
松沢中学のあと松原高校に進学したら、すごくややこしいことになりそうですね。ちなみに下高井戸商店街には松沢小学校があるので、松沢小学校、松沢中学校、松原高校とトリプル松を決めることもできます。
そうこうしてるうちに桜上水駅に戻ってきました。
南口駅前はやっぱり日大アピールがすごい。
北口方面は自然が豊かで歴史も深く、昔からある!というお店があるので街としての力強さを感じます。そのせいか、KSCCもそうですが、地域住民の繋がりが強いのかな〜とも感じました。
あと、玉川上水があるのは確認したんですけど、桜かどうかはちょっとわたしの知識じゃわからなかったので、なんで桜の時期に来なかったんだろうと思いました。商店街的には全然桜を推してる感じがなかったので、正直、桜が咲いてるかは疑わしいところがあります。また今度、桜の時期に来ます。
<参考HP>
京王不動産 京王リサイクルパーク
杉並区 施設案内 桜上水北自転車駐車場
東京都水道局 玉川上水の歴史
杉並区 施設案内 玉川上水第二公園
杉並区 施設案内 下高井戸運動場
向陽スポーツ文化クラブ
杉並区 施設案内 玉川上水第三公園
京王沿線 まちづくりニュース 第4号
世田谷区 レンタサイクルについて
京王線「桜上水駅」に来ています。
京王線で新宿まで10分。明大前で乗り換えればi井の頭線で渋谷まで15分というアクセスの良さ。そしてさらに、急行や快速電車が止まる最強の駅でもありますが、「桜上水の○○に行こう!」という声はあまり聞いたことがありません。映画館とか、ショッピングモール的な休日に家族みんなで行くところ。そういうの、なさそう。
じゃあ、そうなると桜上水って何があるんだろうか?
まず、名前に「上水」がつくということは玉川上水があるはず。「桜」上水ってことは、桜と玉川上水が有名な街なのかな?ほんとに?ほんとにそんな理由で桜上水なの?本当は玉川上水なかったりして…見栄はってそう言ってるだけかも…語感だけで選んだかも…
とりあえず行ってみればわかるだろ、と思い、散歩しました。
北口から玉川上水探しの旅へ
駅前の改札を出て、地図を確認。この地図確認からだいたいことは始まります。世界の始まりとかもそう。神は駅前の地図確認からすべてを始められた。はい、北側にあるやつ、完全に玉川上水ですね。ありましたね。
じっくり見てみると「玉川上水第三公園」が確認できます。もう完全に玉川上水じゃん。「果たして本当にあるか?見栄はってるのかな?」とか言ってすみませんでした。ありました。ちゃんとあります。見栄とか全然はってない。事実言ってるだけ。
ちなみに南側は学校が密集してます。
早苗保育園、緑丘中学校、日本大学文理学部、日大付属櫻丘高等学校、松原高等学校、松沢中学校。
このエリアから出ずに成人する人とかいそう。
ひとまず玉川上水第三公園とやらが本当に玉川上水かを確認しに、北口から出発します。
自転車がたくさんありますね。
駅前すぐには「京王サイクルパーク」という駐輪場があります。最初の1時間は無料、10時間ごとに100円。24時間営業。
隅に置かれた「出庫の仕方」。運営側の「自転車は出庫させねえぞ!うろたえている間に1時間経過させてやろう!100円いただくぜ!」みたいなことなのか、住民側の「俺たちを馬鹿にするな!説明なくても出庫できるわ!」的な何かが起きてそこにいるのかな。
銀行のバイキング的な空間。好きな銀行を好きなだけ使えるよ!みたいな。
また駐輪場。こちらは「杉並区立桜上水北自転車駐車場」。先ほどの京王サイクルパークは京王不動産が運営でしたがこちらは区営です。一日利用(100円)と1,3,6カ月の定期利用から選べる。一般と学生の2種類がありますね。
短時間利用は京王サイクルパーク、定期的に利用したい場合は区営を選ぶなど臨機応変に対応できそう。銀行といい駐輪場といい、選択肢が多くて助かる〜。
甲州街道に出ました。
お尻がぷりっとしたスパイダーマン。
歩道橋を渡ります。いやー大通りはいいですよね、歩道橋がたくさんある。
3面もあるのに全部はがれてる看板。3つ合わせないと電話番号が解読できない。名前はギリギリ解読できない。
少し進むとちょっと湿った感じがします。じめっとした感じ。暗渠が近い。わたしにはわかる。
はい、つきました。「玉川上水第二公園」
びっくりするくらいすぐに見つかった。
この道の流れ、すごく川っぽいですね。こりゃ完全に暗渠ですね。
さっきから登場している「玉川上水」ですが、そもそもなんなんだろう、ということで軽く調べました。
玉川上水とは江戸時代に作られた上水路のことで、多摩の羽村から四谷まで続いており、全長43kmあるそうです。玉川上水というと「太宰治が入水自殺した」ことを連想する方もいるかなと思いますが、それは三鷹あたりですね。
江戸の街に飲料水を供給するために作られたのですが、今は一部が暗渠になっています。で、桜上水周辺の玉川上水は暗渠したついでに公園を作ったよということみたいですね。ちなみに、できたのは昭和43年(1968年)。いまから約50年前に作られました。
進んでみましょう。青光してる何かがいますね。
天から舞い降りてきたやさしい目を持つ青い何か。たぶん世界平和と水の大切さについて話し合ってる。
周辺散歩:向陽商店会
わりとすぐに上水公園が見つかってしまったので、上水公園の深追いはあとにして、向陽商店会に来てみました。
住宅街かな~と思いきや急に現れる飲食店たち。
資生堂なのに丸善!?と思いましたが文具も化粧品も扱ってるので資生堂で丸善ですね。最強。
ぐんぐん進みます。
見てると不安になるバランスのサボテン
向陽中学校に着きました。
ご用のある方は東門に回れと書いてあるので東門に向かいます。特にご用はないんですけどね、こう、東門に行けって言われたら、行っちゃうところあるよね。
フェンス沿いに進みます
フェンスの向こう側から何かを伝えようとする意志を感じる
「ちょっとしたデモかな?」と思うレベルのパネルの数。
「万葉植物園」というらしいです。えー何それ楽しそうー入りたいなーでも中学校って入っちゃいけないやつでしょー?許可ないとダメでしょー?部外者のわたしなんて入っちゃダメなやつだよこれ〜〜〜全校集会で「不審な女性が侵入したので気を付けましょう」ってアナウンスされるやつだよ~~それはやだな~~いや~残念だな〜〜〜
めっちゃ扉空いてた。向陽スポーツ文化クラブ、通称KSCC。
ジャンプ漫画で「俺たちはKSCC(ルビ:向陽スポーツ文化クラブ)。お前も仲間に入るか?」みたいなシーンありそう。完全にノルマンディひみつ倶楽部のNSC(ノルマンディー・アクション・クラブ)の影響ですけど。入ります。
入りました。このパネル郡、植物園のパネルだったんですね。
「万葉植物園」というそうで、昭和62年に向陽中学校創立40周年記念事業として学校、地域の協力のもと開園した植物園らしいです。
看板に「日本最古の歌集である万葉集に詠まれた植物を集めたこの植物園が、自然に親しみ、古典に触れる、ゆとりと潤いの一隅となれば幸いです。」とある通り、「万葉集」に詠まれた植物が集められた植物園。このパネルたちには万葉集の和歌が手書きで書いてあり、「この植物、こんな風に詠まれてるのか〜!(この詠まれてる植物これなのか〜!)」と学べるんですね。勉強になるな〜。
杉並百景に入選、第二回杉並まちデザイン賞も受賞している。ここまでくると万葉植物園がすごいのか、様々な取り組みを行っている杉並区がすごいのかわからなくなってきますが、たぶんすごい植物園っぽいですね。
そして、みんな気になるKSCC(向陽スポーツ文化クラブ)は向陽中学校の地域住民を主体としたクラブらしいです。サッカー、テニス、卓球、野球などといったスポーツから、コーラス、麻雀、囲碁、パソコンクラブなどの文化系のクラブを扱っているそう。プール開放やスキー教室、講演会、演奏会、樹海探検などもあります。ホームページをみてみると中学生だけではなく、幼稚園生向けのバレエからシニア向けのストレッチまでさまざまなクラスが用意してあります。これはたぶん杉並区というか向陽中学校とその地域住民がすごい。
万葉植物園を見て回りましょう。相変わらず「デモかな?」レベルのパネル数です。
パネルは両面に書かれてるのでさっきフェンス越しで見たやつも中からちゃんと見れる。粋な心遣いですね。
突如現れる駐輪場。ここもパネルで表示してるのがいいですね。
うかうかしてると日が暮れるので東門に向かいます。
川っぽいにおいがするな〜。
ということで、川です。向陽橋。
神田川ですね。永福町を散歩したときと同じ道に出てしまった。
→永福町を散歩しました
川沿いに進みます。
下高井戸運動場に到着しました。グラウンドがバカでかい。
グラウンドのまわりにはジョギングルートがあるので、
野球をみながら走れます。これはベストポジションで野球を見た図。
ということで、向陽中学校の東門に到着しました。正門!って感じですね。
近くの「下高井戸児童遊園」へ
「お約束(おやくそく)」、いいな〜
言葉遣いが古いのがグッときますね。
「まりなげは よしましょう」
独特な形の遊具があります。滑り台でしょうか。
貼り方にもこだわりがあるようですね。
そして駐輪場として使われてしまうのかこの公園。
あとはブランコ、砂場、トイレ、小さい割に大事なところはそろってます。ただ週末の昼なのに子どもが誰もいない。
さて、寄り道してしまいましたが、本来の目的である玉川上水へと戻ります。
戻ってきました。
「玉川上水第三公園」です。公園とはいえ、遊歩道なのでガンガン進みます。
やたらと色彩が強い椅子
電車の遊具なんですけど、後ろのほう花壇にされてて遊べない。わりとボサボサしてるし。
ゼルダの伝説に出てきそうな遊具。敵を倒さないと先に進めないパターンの道。攻撃されると落とされちゃうことも多々ある。ハートめっちゃ減るやつ。
動物園的な展開です。さっきも青光りしてる動物がいましたが、これは普通の動物たちですね。すくすく育てられたタイプ。
急に石畳になります。
急に地図登場。青い線はなんなんだろう。
急に登場したキャラはいったい何者なのだ?
そして「玉川上水第三公園」第二章へ進みます。バグってるゲーム遊んでる気持ちです。謎はたくさん提示されるのに先へ進める。クリアしてないのにステージだけあがっていく感じする。
さっきもいた動物たちがここにもいるんですが、急に暗い。ドナドナ流れてそう。
血の涙を流すキリン
野生のイノシシと豚。この荒野では強くならないと生きていけないのだ……
野原です。誰もいない。桜上水の子どもたちはいったいどこにいるんだろうか。
ブランコがあります。誰もいない。
小菊橋。玉川上水の名残っぽいですね。気になるなー
たぶん、手前の板に説明とかあったんだろうなー気になるなー
と思い、調べたところ、大正初期~昭和初期に「吉田園」という遊園地があり、下高井戸駅から玉川上水を渡ってその遊園地に行くために、吉田園の創業者が私財を投じて作った橋なんだそうです。玉川上水にめちゃくちゃゆかりあるやん。絶対説明とかつけておいたほうがいいパターンの橋やん。
さて、引き続き公園を進みましょう。
また動物がいますね。
種類が違うけど、なんだろう、サバンナ感ある。
船の遊具。無骨です。楽しい船っていうより数々の荒波を乗り越えるタイプの漁船っぽい。
無骨な滑り台。何かの台をそのままリサイクルした感じある
大きい滑り台。コンクリート打ちっ放しです。デザイナーズ滑り台。
ゼルダの伝説にでてきそうな遊具、レベル5です
さっきより移動できる範囲が広がりました。割と強い敵がうようよしてるパターン。
またブランコ。そして、さっきから子供を全然見ないんだけど、どこにいるんだろう。
謎のスペース。ゴルフはしちゃだめ。
このままだと下高井戸に行ってしまいそうなので公園を出て桜上水に戻ります。甲州街道、今工事中なのかめちゃくちゃかっこよくなってる。
桜上水へ戻って来ました。
踏切を渡り、今度は南口を攻めてみたいと思います。
京王線だな~
あんな塗装の列車あるんだね〜
京王新線だ~
という感じで、全然開かなくて「これが開かずの踏切か!!」と思ったんですが、桜上水駅構内は自転車でも通り抜けできるので、下手したら踏切を待つより駅構内を移動したほうがよさそうですね。
南口:学校ゾーンへ
南口にやってきました。活気がある。人が多い。
日本大学文理学部・日本大学付属桜ヶ丘高校があるので、日大アピールがすごいです。
桜上水南ポート。電動アシスト自転車が借りれます。
通称:がやリン。経堂、桜新町、三茶は距離のわりに電車だと時間かかるので便利かもしれません。
桜上水南、経堂駅前、三軒茶屋中央、桜新町、等々力の5ヵ所なら借りた場所と異なる場所で返却できるので、行きは自転車、帰りは電車とかもOKです。
北口に比べるとこぎれいな印象。マンションとかが多い気がする。日当たりもよさそう。イメージだけど。
それにしても人がいないんだけど、みんなどこにいるんだろう。やっぱり新宿なのかな。
遊歩道らしき通りにでました。
桜上水公園があるらしいのでいってみます。
着きました。世田谷区立桜上水公園。北口は杉並区でしたけど、南口側は世田谷なんですね。
砂場、滑り台、遊具各種とそろってますね。ブランコはないけど子どもがたくさんいる。ブランコはもう時代遅れなのだろうか。やはり50年前に作られた動物のたくさんいる公園ではダメなんだろうか。子どもたちはみな桜上水公園にいる。玉川上水公園にはいない。まあ近くにマンションがあるからって理由もありそうですが、この差はちょっと切なくなりますね。
せっかくなので学校密集地域にも行ってみようと思います。
早速学校のグラウンドにつきました。早い。行こうと思うとすぐに到着するのが桜上水のいいところ。
日本大学櫻丘高等学校です。校舎がめちゃくちゃ新しい。2017年3月には生徒会館と体育館が完成したそうで、グラウンドも近々完成するらしいです。
少し進むと日本大学の「百周年記念館」につきました。平成13年、文理学部の創設100周年を記念して建設されたそうです。記念館というので博物館的なものを連想してしまいがちですが、体育館として使用されているそうな。イベントで使われるニューアリーナ、国際会議場、会議室などもあるらしいです。
日本大学文理学部。人文系、社会系、理学系の3種類に分かれており、全18学科で構成されています。ちなみにマンモス大学と呼ばれる日本大学、16学部87学科あります。よく「日大卒業だよ」というと「同じ大学!」となりますが、87学科もあったら「学部が違ったらもう同じ大学って感じがしないよ!」って気持ちになりますよね。わたしはなります(日大卒)。
このまままっすぐいくと下高井戸についてしまうので左に曲がって桜上水へ戻ります。
「東京都立松原高校」です。私立校ばかり見ていると「東京都立…?」と思いますが、都立です。普通に都立です。
その近くには「世田谷区立松沢中学校」があります。これは区立ですね。
松沢中学のあと松原高校に進学したら、すごくややこしいことになりそうですね。ちなみに下高井戸商店街には松沢小学校があるので、松沢小学校、松沢中学校、松原高校とトリプル松を決めることもできます。
そうこうしてるうちに桜上水駅に戻ってきました。
南口駅前はやっぱり日大アピールがすごい。
雑感
玉川上水方面の北口よりも学校が密集している南口のが栄えている印象がありました。駅前はスーパー、コンビニ、飲食店などがそろっているし、駐輪場も大量にあるので、遊ぶというより暮らすことに適した街なのでしょう。「学生歓迎!」というお店もあるので、大学入学と同時に住む街という感じなんでしょうか。北口方面は自然が豊かで歴史も深く、昔からある!というお店があるので街としての力強さを感じます。そのせいか、KSCCもそうですが、地域住民の繋がりが強いのかな〜とも感じました。
あと、玉川上水があるのは確認したんですけど、桜かどうかはちょっとわたしの知識じゃわからなかったので、なんで桜の時期に来なかったんだろうと思いました。商店街的には全然桜を推してる感じがなかったので、正直、桜が咲いてるかは疑わしいところがあります。また今度、桜の時期に来ます。
<参考HP>
京王不動産 京王リサイクルパーク
杉並区 施設案内 桜上水北自転車駐車場
東京都水道局 玉川上水の歴史
杉並区 施設案内 玉川上水第二公園
杉並区 施設案内 下高井戸運動場
向陽スポーツ文化クラブ
杉並区 施設案内 玉川上水第三公園
京王沿線 まちづくりニュース 第4号
世田谷区 レンタサイクルについて