雨の日に新宿駅を散歩しました
- 更新日: 2019/02/12
大都会新宿は、今日は雨
雨の日って、ゆううつじゃありませんか。
服が濡れる。手がふさがる。そもそも、注意力がないのだ。気がついたら水たまりに足を突っ込んでいる。いつもより、ちょっと気が重い。
わたしのような街歩きがすきな人間でも、そういうときはあるもんです。
やっぱり、天候に恵まれたときに歩きたいなぁって思うもの。
「でも、こんな雨の日でも、ここなら歩けるんじゃないの?」
って思う場所が新宿にありまして。
場所はこちら。
さぁ、出掛けましょうか。
というわけで、新宿駅の東口です。ここからスタートしていきたいとおもいます。
今日は新宿駅のなかを散歩したいとおもいます。はい、駅の構内です。
東京の一大ターミナル・新宿駅。そのなかでも、大歓楽街の歌舞伎町へ向かう東口は、いつも人並みにあふれています。
ひとがおおすぎて、なかなか写真が撮りづらい、というのはあります。
濡れるのはいやですからね。地上に出ず、西口方面の連絡通路に足を進めます。
ネットカフェの矢印の先にはにいむらが。
とんかつ本店としゃぶしゃぶ本店があるの、おもしろいですね。
「にいむらの本店な」って言われて、どちらのにいむらかをちゃんと確認できてこそ一人前の新宿人、みたいな基準がありそうです。
思わず2度見してしまったのがこの看板。一見普通の案内ですが。
よく見ると野村証券の広告が混じっています。案内の皮を被った広告。
まったくおなじ色はだめなのかな、ちょっと濃いめの黄色なのがかわいい。
キオスクがあります。東京みやげがどんと、店舗の半分ちかいスペースを占めるタイプ。
いる?そこに看板、いる???
壁がすこしだけ床の黒に浸食されています。
この壁の黒い部分は建築用語で幅木っていうんですが、こういう色遣いって見てておもしろいです。そうか、そっちに合わせたかー。
消火栓がありました。
めちゃくちゃ厳重です。こうやって封印しておかないと、酔っ払いが開けたりするんでしょうか。
ここ、すごいんですよ。ご丁寧に点字ブロックの種類まで変わっている。
床材の種類が多い写真選手権に出したらかなりいいとこまでいくんじゃないでしょうか。そんな選手権、やってみたいな。
コインロッカーと壁の隙間を埋めたい広告。むかしはこれ、通路だったのかな。
両脇の「この奥」って文字と矢印がいいですよね。なんとかスペースに押し込もうとしている努力が伝わってきます。
そうそう、東口にはいろんなお店があります。ベルクや本陣の脇をずずっと進んでいくと。
きゅうにめちゃめちゃきれいなトイレが現れたりします。
異空間に迷い込んだような気持ち。新宿駅すごい。
さてさて、表に戻って、丸ノ内線方面に階段を降りていきましょう、と。
この階段の手すり、形がおかしくないですか。めちゃめちゃ幾何学的なかたちをしている。すみません、幾何学的って言いたかっただけなので、まちがっていたら申し訳ない。
壁の形に合わせて、うねうねと曲がっているこの手すりを見たときは一気にテンションが上がっていくのを感じました。こんなにふくざつなかたちをしているのに、階段側との接続はアルミテープという雑さも含めて愛おしいのです。
なお、反対側はそこまでうねうねしていませんでした。
階段を降りると、その先にはBEAMSが。
壁が3Dになっていました。奥行きという概念を得た壁。
そのまま直進していきます。
ローソンかと思いきや、ローソンメトロスって言うんですね。元々は「メトロス」って東京地下鉄の子会社だったみたいです。
端のほうで、ちょこっと自己主張するマーク。
さて、ここからちょっと新宿三丁目方面へ歩いてみます。
第4機械室なのか消化ポンプ室なのか、よくわからない部屋がありました。
「消化ポンプ室」2-1「第4機械室」で、消化ポンプ室の勝利でしょうか。
ぜんぶ書体がぜんぜんちがうところがポイントです。特に「第4機械室」の文字がオールドスタイルで良い。
地下鉄の新宿駅にはセブン銀行のATMもあります。あれ、売店はローソンだったような……?ともおもいますが、野暮なツッコミは禁止ですよね。便利なのはいいことです。
個人的に気になったのは、コインロッカーのじゃがいも……だとおもう、たぶん。キャラクターがトマトだもの。柚子ってことはないとおもいます。
番号とかアルファベットだと、覚えないですもんね。
「じゃがいものコインロッカー」って、覚えやすい。視覚に訴えていくスタイル。
ほかにもないかな、とおもって探したら、ありました。きゅうりのコインロッカー。
トマトやなす、にんじんあたりの鮮やかなやつが来るかなと思いきや、まさかきゅうりとは。意外なところからきました。渋い。
ちょっと離れたところで見つけた、ブロッコリー。そうか、そう来たか。
こちらはかぼちゃでした。野菜の選定基準がわからない。
とにかく、おもしろい試みだなーとおもいました。
ほかにもなんかないかな、とおもって探していたら、男性用のコインロッカーがありました。
さいきんのコインロッカーは男女で分かれているんですね。
もちろん冗談ですが、曲線を多用していて、きれいなデザインの出入口です。ただ、点字ブロックはこれ、ちょっと直したほうがよくないですか。あぶない。
新宿三丁目から新宿西口駅まで、ぜんぶ出口が通し番号になっているんですね。
しかし、こうしてみると「いったいどこまでが新宿駅なのか」って、よくわかんなくなってきます。新宿駅とはなんなのか、という哲学。
A6出口は中村屋ビルと直結しています。華やかで、まるでホテルみたいなエントランス。
中村屋といえば個人的にはセブンイレブンの肉まんのイメージなんですが、お店的にはインドカリー押しのようです。
ビル直結の出口が続きます。B7出口は紀伊国屋書店。
外壁が急に物々しくなるところがすき。中村屋ビルとはまたちがった、重厚なかんじがいいですね。
エスカレーターを登るとレストラン街になります。
ああ、ここでもカレーのいいにおい。モンスナックの水分おおめのカレー、おいしいですよ。おっと、ついふらふらと引き寄せられてしまいますね。散歩に戻りましょう。
ワードのつよい広告がありました。別れた前提なんだ。
意地でも中を見せねぇぞって強い意志をかんじるんですが、なんなんだろう。
風と音が流れてくるので、線路と繋がっているのかもしれない。
そうこうしてるあいだに新宿三丁目につきました。
帰りはどうしようか、また歩いて帰るもよし。電車に乗るもよし。
新宿線で京王新線のホームに降り立ってみるのもおもしろいかな。
雨の日の新宿駅さんぽ、おすすめです。濡れないし、けっこうたのしいですよ。
空を見上げたつもりで天井を見ると、ビス止めを失敗しているところを見つけて、ふと笑顔になりました。
この天井をつくった職人さんも、きっと今ごろは大ベテランだったりするんだろうなぁ。なんてね。
服が濡れる。手がふさがる。そもそも、注意力がないのだ。気がついたら水たまりに足を突っ込んでいる。いつもより、ちょっと気が重い。
わたしのような街歩きがすきな人間でも、そういうときはあるもんです。
やっぱり、天候に恵まれたときに歩きたいなぁって思うもの。
「でも、こんな雨の日でも、ここなら歩けるんじゃないの?」
って思う場所が新宿にありまして。
場所はこちら。
さぁ、出掛けましょうか。
新宿東口は路上観察の宝庫
というわけで、新宿駅の東口です。ここからスタートしていきたいとおもいます。
今日は新宿駅のなかを散歩したいとおもいます。はい、駅の構内です。
東京の一大ターミナル・新宿駅。そのなかでも、大歓楽街の歌舞伎町へ向かう東口は、いつも人並みにあふれています。
ひとがおおすぎて、なかなか写真が撮りづらい、というのはあります。
濡れるのはいやですからね。地上に出ず、西口方面の連絡通路に足を進めます。
ネットカフェの矢印の先にはにいむらが。
とんかつ本店としゃぶしゃぶ本店があるの、おもしろいですね。
「にいむらの本店な」って言われて、どちらのにいむらかをちゃんと確認できてこそ一人前の新宿人、みたいな基準がありそうです。
思わず2度見してしまったのがこの看板。一見普通の案内ですが。
よく見ると野村証券の広告が混じっています。案内の皮を被った広告。
まったくおなじ色はだめなのかな、ちょっと濃いめの黄色なのがかわいい。
キオスクがあります。東京みやげがどんと、店舗の半分ちかいスペースを占めるタイプ。
いる?そこに看板、いる???
壁がすこしだけ床の黒に浸食されています。
この壁の黒い部分は建築用語で幅木っていうんですが、こういう色遣いって見てておもしろいです。そうか、そっちに合わせたかー。
消火栓がありました。
めちゃくちゃ厳重です。こうやって封印しておかないと、酔っ払いが開けたりするんでしょうか。
ここ、すごいんですよ。ご丁寧に点字ブロックの種類まで変わっている。
床材の種類が多い写真選手権に出したらかなりいいとこまでいくんじゃないでしょうか。そんな選手権、やってみたいな。
コインロッカーと壁の隙間を埋めたい広告。むかしはこれ、通路だったのかな。
両脇の「この奥」って文字と矢印がいいですよね。なんとかスペースに押し込もうとしている努力が伝わってきます。
そうそう、東口にはいろんなお店があります。ベルクや本陣の脇をずずっと進んでいくと。
きゅうにめちゃめちゃきれいなトイレが現れたりします。
異空間に迷い込んだような気持ち。新宿駅すごい。
丸ノ内線の新宿駅へ向かう
さてさて、表に戻って、丸ノ内線方面に階段を降りていきましょう、と。
この階段の手すり、形がおかしくないですか。めちゃめちゃ幾何学的なかたちをしている。すみません、幾何学的って言いたかっただけなので、まちがっていたら申し訳ない。
壁の形に合わせて、うねうねと曲がっているこの手すりを見たときは一気にテンションが上がっていくのを感じました。こんなにふくざつなかたちをしているのに、階段側との接続はアルミテープという雑さも含めて愛おしいのです。
なお、反対側はそこまでうねうねしていませんでした。
階段を降りると、その先にはBEAMSが。
壁が3Dになっていました。奥行きという概念を得た壁。
そのまま直進していきます。
ローソンかと思いきや、ローソンメトロスって言うんですね。元々は「メトロス」って東京地下鉄の子会社だったみたいです。
端のほうで、ちょこっと自己主張するマーク。
さて、ここからちょっと新宿三丁目方面へ歩いてみます。
新宿三丁目駅までぶらぶら
第4機械室なのか消化ポンプ室なのか、よくわからない部屋がありました。
「消化ポンプ室」2-1「第4機械室」で、消化ポンプ室の勝利でしょうか。
ぜんぶ書体がぜんぜんちがうところがポイントです。特に「第4機械室」の文字がオールドスタイルで良い。
地下鉄の新宿駅にはセブン銀行のATMもあります。あれ、売店はローソンだったような……?ともおもいますが、野暮なツッコミは禁止ですよね。便利なのはいいことです。
個人的に気になったのは、コインロッカーのじゃがいも……だとおもう、たぶん。キャラクターがトマトだもの。柚子ってことはないとおもいます。
番号とかアルファベットだと、覚えないですもんね。
「じゃがいものコインロッカー」って、覚えやすい。視覚に訴えていくスタイル。
ほかにもないかな、とおもって探したら、ありました。きゅうりのコインロッカー。
トマトやなす、にんじんあたりの鮮やかなやつが来るかなと思いきや、まさかきゅうりとは。意外なところからきました。渋い。
ちょっと離れたところで見つけた、ブロッコリー。そうか、そう来たか。
こちらはかぼちゃでした。野菜の選定基準がわからない。
とにかく、おもしろい試みだなーとおもいました。
ほかにもなんかないかな、とおもって探していたら、男性用のコインロッカーがありました。
さいきんのコインロッカーは男女で分かれているんですね。
もちろん冗談ですが、曲線を多用していて、きれいなデザインの出入口です。ただ、点字ブロックはこれ、ちょっと直したほうがよくないですか。あぶない。
新宿三丁目から新宿西口駅まで、ぜんぶ出口が通し番号になっているんですね。
しかし、こうしてみると「いったいどこまでが新宿駅なのか」って、よくわかんなくなってきます。新宿駅とはなんなのか、という哲学。
A6出口は中村屋ビルと直結しています。華やかで、まるでホテルみたいなエントランス。
中村屋といえば個人的にはセブンイレブンの肉まんのイメージなんですが、お店的にはインドカリー押しのようです。
ビル直結の出口が続きます。B7出口は紀伊国屋書店。
外壁が急に物々しくなるところがすき。中村屋ビルとはまたちがった、重厚なかんじがいいですね。
エスカレーターを登るとレストラン街になります。
ああ、ここでもカレーのいいにおい。モンスナックの水分おおめのカレー、おいしいですよ。おっと、ついふらふらと引き寄せられてしまいますね。散歩に戻りましょう。
ワードのつよい広告がありました。別れた前提なんだ。
意地でも中を見せねぇぞって強い意志をかんじるんですが、なんなんだろう。
風と音が流れてくるので、線路と繋がっているのかもしれない。
そうこうしてるあいだに新宿三丁目につきました。
帰りはどうしようか、また歩いて帰るもよし。電車に乗るもよし。
新宿線で京王新線のホームに降り立ってみるのもおもしろいかな。
雨の日の新宿駅さんぽ、おすすめです。濡れないし、けっこうたのしいですよ。
空を見上げたつもりで天井を見ると、ビス止めを失敗しているところを見つけて、ふと笑顔になりました。
この天井をつくった職人さんも、きっと今ごろは大ベテランだったりするんだろうなぁ。なんてね。