マチノネ#7 高田馬場、レトロ都電と見頃の桜
- 更新日: 2023/06/20
面影橋の辺り、踏切に迫る都電荒川線
【本企画について】
到着駅から目的地へと向かう道中で景色が変わるごとにハンディレコーダーをかざしてフィールドレコーディング=自然音・環境音の採集を行い、その成果物として録音物を使いイメージに沿う音を足しながら楽曲を制作する。制作した楽曲は採集風景の映像とともに動画として公開する。
今回の発着駅は高田馬場。乗り換えでよく立ち寄るものの降車したことはまだない。狭い区画の中に小洒落たお店が立ち並ぶイメージがあるが実際の街並みはどんなふうなのだろうか。
平日日中でもすごい人の数だ。若い方が多いように感じる。
ロータリーの端で飛び交う鳩に向かっておばあさんが豆菓子をぶちまけている。
時たま目に付く学生ローンの文字。この辺りは大学生が多いんだろうか。
こぢんまりしたビルの中どこにひっそりとある東西線の入口。
この先にあるらしい公園に向かうため路地に入り早足で進んでいく。何故ならお手洗いが近くなってきたためである。
あった。何かとトイレに困りがちな都心においてこういう公共施設は救済ポイント。
折角なので上の広場も覗きにいく。旅の腹拵えにコンビニで買ったパンをここで食べるとしよう。
カンガルー、キリン、パンダ(パンダ...?)。動物の乗り物は公園にありがちなものだけど彼らは何か佇まいが違う。あまりにもシリアス。
電気式焼物器。武器みたいなネーミング。
一斉にこちらを凝視するガスメーター。
大通りを進むと遠くに桜並木が見えてきた。これはひょんなところに現れた階段の赤ちゃん。
この辺りは昭和の面影を感じる建物や看板がよく見受けられる。
高戸橋と高田橋の交差点から神田川を望む。神田川までが呼称なので英訳すると「カンダガワリバー」となり、むず痒い気持ちになる。
まさに見頃の咲きっぷり。浮かれた花見はしばらくご無沙汰だけどこういう形で嗜むのもいい。
薄曇りの中で眺める桜も悪く無いなと思った。
タクシーも桜を纏っていた。
面影橋に向かう都電のカーブポイントを見つけたので通るのを待ってみた。隣に居合わせた数人のおじさんと共にカメラを構える。
レトロなカラーリングと短めの車両がなんとも可愛らしい。
踏切の上でちょうどすれ違う瞬間。向かってきたほうの車両はかわいいアニメキャラのラッピングが施されている。
堪能したのでこのへんで帰るとしよう。ところでこれは何のメッセージなんだろうか。
高田馬場、想像より遥かに穏やかで昔馴染みのある街だった。人様のご自宅がほとんどなので写せはしなかったものの、こういう道でふと路地を見やると趣のある風景が沢山見つけられて楽しかった。
今回出来た楽曲はこちら。街の雑多さや曇天の中路地を練り歩くドライな空気感が伝わればいいなと思います。実際に動く都電の様子や路地の風景なども併せて楽しんでいただけたらと思います。
次回もどうぞよしなに。