戸越銀座 / 星新一が愛した街は、きっといい街。

  • 更新日: 2017/01/10

戸越銀座 / 星新一が愛した街は、きっといい街。のアイキャッチ画像

なぜか境内にソファがある戸越八幡神社。




どうもこんにちは、山川です。今日は戸越銀座に来ております。





戸越銀座っていうと、街歩き系のテレビ番組とかでおなじみの街ですよね。商店街でコロッケ食べたり唐揚げ食べたりして、まさかそういうやつやらないですよね。


ご安心ください。そういうやつはやらないです。突然ですけど、SF作家でショートショートの神様であるところの星新一さん、ご存知ですよね。


ご存知も何も、教科書にも載ってましたしね。何が載ってたかは忘れましたけど。


実は、戸越銀座は、星新一さんが住んでた街なんですよ。


えー、そうなんだ。


ここ、戸越銀座商店街も、よく歩いてたんですって。なんでも、小説の原動力となるモヤモヤを保ち続けるためには、夜ひっそりと散歩をするのがいいんだと。


あー、これは、分かる気がするなあ。俺が言ったところで全然説得力無いけども。


今日は、星新一のゆかりの場所をめぐりながら、戸越銀座をひっそりと散歩する企画です。


その企画すごくいいけど、なんで集合を夜にしなかったの? 今お昼だから、ひっそりどころか、めっちゃ活気あるじゃないですか。


では、行きますよ。


無視パターン。




生まれ変わった戸越銀座駅

東急池上線で五反田から3分の戸越銀座。
実は、戸越銀座駅は、2016年12月にリニューアルされたばかりなんです。





「木になるリニューアル」と題されたリニューアルで、その名の通り、木になりました。東京都多摩産のスギ・ヒノキで出来ているとのこと。



箱根のいいとこに泊まったときのお風呂の匂いがする!


つまり、木のにおいってことですよね。






暖簾のかかった駅っていうのもまた珍しい。





しかも、1番線と2番線で暖簾の模様が逆になってる。三角形と逆三角形だ。あと、屋根も逆。


2番線の方は五反田行だから登り方面ってことで三角形。1番線の方は蒲田行きだから下り方面ってことで逆三角形になってるんじゃないですかね?


うお〜!! それっぽい〜!! もし違っても、それ正解でいいんじゃないですかね。


いいのか。




戸越銀座商店街来ましたよ

駅を降りるとそこは戸越銀座商店街のどまんなか。
左右に商店街が続いています。



「ナントカ銀座」という名前の商店街は数あれど、ここ戸越銀座は第一号だそう。
関東大震災で出た銀座の瓦礫をここまで運んで道路が作られたので、「戸越銀座」とつけられたんだとか。
銀座の賑わいにあやかってつけられた地方のナントカ銀座とは違って、ちゃんと意味があった!
ちなみに、よくテレビで「日本最長の商店街」なんて言われたりしていますが、それは嘘で、一番長いのは大阪市の天神橋筋商店街です。







さすが戸越銀座、いい感じのお店がいっぱいあります。星新一さんも来てたんでしょうか。




これは、どうしたんですかね。


宣言されましてもね。





スタジオトリノだって。トリノ。イタリア語でなんか「ビンボー」ってあるんですかね。


あ、ありますね、調べたら「赤ちゃん」だって。


良かった〜! ただの現状の訴えだったらどうしようって思った。






電柱にご当地キャラ・戸越銀次郎くんの旗が掛けられている。電柱と必ずセットなので今日だけで50回以上は見たと思う。

銀次郎くんは、トラなの?


なんか阪神タイガースのトラッキーに似てて猛虎魂感じますよね。でもこれ、ネコらしいですよ。あと、よくキツネと間違われるんですって。


タヌキと勘違いされる猫型ロボット並みにややこしい。





銀次郎くんがいたので記念にパシャリ。
これ、ほんとに着ぐるみが居たみたいに見えるでしょ?



裏はこうなってます。




修理専門店のチャップリン。カギとか傘とか修理してくれるんですって。


何も言わずにユーモラスな動きで修理しててほしいな。あと革靴の修理のときは煮て食べて欲しい。


修理して。






ここの定食屋さん。ぬくもり推しのメニューが多いですよ。


ほんとだ、青森とかお母さんとか。





お母さんの焼きめしのあとに、皇室献上のひやむぎ。


突然の厳粛なメニュー。


しかも皇室献上のひやむぎよりもたこ焼き風お好み焼きの方が少し高い。






オオゼキもあります。周辺地域が住みやすく安泰になるスーパーです。




不動産屋さん前には、マフラーをした戸越銀次郎が。



足元にはラッキー銀ちゃんのスタンプが。





必勝祈願を願う系のスタンプ。ここら辺の受験生たちは押すべき。



ああ、任せておけよ。銀ちゃん。




自転車と同列で犬を禁止している。


犬がよく繋がれるんですかね。






言ってるそばから自転車が停めてある。


戸越のヤンキーかな。


それにしては色が可愛い。






うまけりゃいい屋さん。お店の名前に信念がにじみ出てる。





お店のスケジュールもなんかかっちりした表にまとめられてますね。


病院の休診日とか書かれてるやつに似てる。






うわっ、不良アート。どこの街でもあるんだなぁ。やられた方はたまったもんじゃないよ!





「犯罪を見逃さない」ステッカーの意味の無さよ。見逃しまくり。


落書きされた直後に貼られたんじゃないですか? お前らの作業工程は全部見てたぞ、近々捕まえに行くからな、っていうメッセージを込めて。


それだったら怖い。こういうのが来るんでしょ? 「お縄〜ちょう〜だ〜い〜! カカカン!」みたいなのが。





中原街道近くの戸越パックには弁当容器、紙コップが売られている。
「激安」という文字と「弁当」という文字で一瞬食欲をそそられるんだけど、容器しか売っていません。




三味線太鼓稽古場だって。入り口が狭い。


三味線は縦にしたら入りそうだけど、太鼓運び入れるときどうするんだろう?


中で組み立てるんじゃないですかね。






広い道に出ました。中原街道です。




中原街道沿いは、背の高いマンションが立ち並んでて面食らってしまいます。




すごいなここ。コンビニの上にスイミングスクールがある。


コンビニ、水の重さに耐えられるのかな。水漏れとか心配。


座学メインのスイミングスクールだったりして。


平泳ぎの歴史とか?




星薬科大学は新一さんゆかりの大学



さて、つきましたよ。星薬科大学大学院です。


はい。ん? はい。そうですか。


何か気づきませんか。ほし・やっかだいがくです。


えっ? もしかして星新一関係あるの?


関係あります。


えっ? もしかしてショートショート御殿?


いや、星新一さんではなくて、お父さんが星薬科大の創始者なんです。新一さんも、非常勤理事長になってた時期があるんだそうですよ。


あー、忙しい合間に書いてたから小説が短いのか。


そういうことではないと思うけど。





星薬科大は品川百景の一つでもあります。



この道の奥まで進むと大学です。授業中だからか、大学院だからか、人はまばら。



この写真を撮っていたら足元の草むらから素早い虫がヒュンヒュンとこちらをめがけて飛んできました。




ちょっとだけ大学の周りをうろうろしてみる。




「旧中原街道」の看板がありました。さっきの「現・中原街道」の一本奥、大学よりです。
中原街道は江戸へ入る最短ルートで、家康が秀吉の命で江戸に移ったときも、中原街道が使われたそうですよ。




この辺も綺麗なマンションがたくさん建っている。静かで住みやすそう。




なんか細い道を学生が歩いてますね。


多分ここ駅までの最短ルートで、星薬科大学生の通学路になってますね。





学生に、静かに通れと注意する看板もありました。

ちなみに星新一のお父さん、星製薬会社の社長でもあったんですよ。


あんまり聞いたことない製薬会社だけど、どんな薬作ってるの?


一般で売られているのには「ホシ胃腸薬」ってのがあるみたいですね。あと、星新一さんの本名は「星親一」なんですけど、これは会社の理念である「親切第一」を略した名前なんだそうですよ。


えー。


ちなみに弟は「協力第一」を略した協一なんですって。


どんだけお父さんは自分の会社好きだったんだ。






通学路の途中に陽当たりが良くて広い公園がありました。京陽公園。




危ない看板に掛けられたヨレヨレのユニクロセーター。




端っこには大人も楽しめる運動造園が。




分かることがひとつあって、これ書いた人、多分いい人なんだけどすげえめんどくさい。


(それはものすごく向上していることなんです)っていうカッコのあたりとかね。こういう看板ってもうちょっと個性を殺すものだけど、人がぐいぐい前面に出てきてますね。





最近、運動不足なんですよ。ちょっといい機会だからやってみようかな。






ちょっとやってみたけど、見てくれに反してかなりしんどい。




稲荷の両脇にクリスマスツリー。


稲荷がクリスマスに侵食されている。






飾り付けもすごく稲荷に迫っている。






これで狐がサンタ帽被ってたら面白かったのに、そこまではしていなかった。




「通学路」が、さっき歩いていた戸越銀座商店街にぶつかりました。星薬科大の学生はこうやって戸越銀座駅まで帰るんですね。



星新一の行きつけだった本屋さん

さて、次は、今歩いたほうの反対側の商店街へ行ってみます。


何かあるんですか、そっちは。


星新一さんがよく行ってた本屋さんがあるんですって。


ああ、自分の本を何千冊も買うんでしょ。


謝れ! 星製薬会社社員一同に謝れ!


えっ、会社のほうに? すいません。


まじめな話、仕事に使う資料本とかを注文してたそうですよ。






こっち方面の看板は表記が「とごしぎんざ」ってなってますね。平仮名表記ってなんか風流でかっこいいですよねえ。







こちらもいい感じのお店がいっぱいあって栄えている。言うことない。






あと、戸越銀座は商店街から伸びる細い路地がすごく多い。1日中かくれんぼしても隠れ場所には困らなさそう。




うわっ、びっくりした。椅子に座ってるおじさんがいると思ったらサンタさんのお人形か。


子どもたちへのクリスマスプレゼントに藁を配る優しそうなおじさん。






マックポテトのケースから発せられるWi-Fi電波が。


なんか画面とかがギトギトしそう。






安さに定評のあるカラオケLBOX。(税抜)90円で歌えるのを売りにしているようです。




国道1号線を渡ってもまだまだ続く戸越銀座商店街。




ここでもビルが立ち並んでいる。入り口付近に幕がかかってる建物は、品川区立戸越台中学校。会社っぽい学校。新入生は名刺交換しててほしい。



ミーツイーター。肉を喰らう者。


暖簾がスーファミのカセットっぽい。格ゲーだなきっと。






ハッピー肉屋さんのイラスト。それぞれが同族の肉を喰らうっていうのはよくあるパターン。


なんか鶏だけすごくグレてますね。なんかあったのかな。


牛や豚と比べて若そうだしなぁ。同族を喰らう心労で不良の道に走ってしまったのかもしれない。


わかりやすい不良のほうがまだいいですよ。牛の純粋な瞳は逆に怖い。完全に向こうの世界へ行っている。






ここが、星新一がよく来ていたという明昭館書店。
店主との心温まるエピソード、というのは特になく、余計なおしゃべりはほとんどしなかったとか。人見知りで寡黙な人のようにも思えますが、気を許している相手にはギャグを連発したりするお茶目な一面もあったようです。




ちゃんと星新一の本も売ってましたよ。
記念に「きまぐれロボット」を購入。


戸越八幡神社へ行ってみる

もうちょっと歩いて、戸越八幡神社へ行ってみましょう。







しかし、駅からかなり歩いてきたし国道も渡ったのに、まだ商店街の勢いが衰えない。戸越銀座恐るべし。



このあたりを曲がって、



ぐいぐい行くと、



右手に戸越八幡神社の入り口が見えます。






戸越八幡神社は、結構荘厳な作りなんだけど、



なぜか境内にVIP待遇みたいなソファがあります。



平日で空いているときには誰でも自由に座っていいんだって。
雨降ったとき片付けるの大変そうだな。




試しに座ってみました。
リビングみたいな感じですけど、神社です。




戸越という名称の起こりとなった歌が彫られていました。
江戸越えて 清水の上の成就庵 ねがいの糸のとけぬ日はなし
江戸時代の江戸市っていうのは現在の東京ほど広くなかったんですね。で、そんな江戸市の境目を越えたところにある街がここ戸越。
江戸を越えたところにある街ということで戸越(トゴエ)となり、それがなまって戸越(トゴシ)になったそうです。





こちらは1746年に戸越村の村民が戸越八幡神社に奉納した狛犬。品川区の重要文化財にも指定されています。




輪投げで運試しができるアトラクションがある。無料。籠の中の輪を使い切るまでに3つのポールに輪をかけることができれば成功。
戸越八幡神社限定の御守りをいただけるらしい。「神様が見ていらっしゃいます」の言葉が重い。御神前なのでズルは禁物だ。



やってみる。





最初は散々だったのですが、



だんだんコツを掴んできて、見て下さい! あと1つでクリア。
そして最後の一投。この盛り上げ上手な展開!

………
……










勝負に敗れてする後片付けは惨めな気持ちだよ。




二つ入れたらいいことがやってくるっていうんだから元気出してくださいよ。








投げ疲れたので喫茶店入りました。




おっ、出た「エヌ氏」。星新一の作品の中でよく登場するんだよなぁ。


アルファベット表記じゃないのはなんで?


アルファベットは、日本語の文章の中で目立ってしまうからだって話ですよ。





サラダのドレッシングが酸っぱくていい。生きてるって感じがする。



今週の梅沢くん、プライドゼロだな……。


あれっ、気まぐれロボットは?


ショートショートだから。読み終わりました。


そんなに早く終わらないでしょ。






ねえ、気まぐれロボット、絶対読み終わってないでしょ。




(おしまい)


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山川悠

誰もいないバッティングセンターで数百円分の素振りを楽しむのが好きです。
いや、本当は好きじゃない。みんなが見てる前でカキンカキンしたい。高校時代は帰宅部。

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