ギャップ東京 〜東京ドームで見つける虎柄のもの〜

  • 更新日: 2019/07/02

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虎柄のものなんてあるのかな

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どうもこんばんは。一流と申します。

今日もギャップ東京をお届けしていきたいと思います。



ギャップ東京とは

「ある街についてみなさんが持っているイメージからかけ離れているものを探し、最も意外性のあるものを見つけ出す散歩のこと」です。



これまで

おばあちゃんの原宿である巣鴨でナウいものを見つけたり
危険な繁華街である歌舞伎町で安心できるものを見つけたり
お堅い真面目な永田町でふざけたものを見つけたりしてきました。



そんなギャップ東京の今回の舞台は東京ドームです。
東京ドーム周辺を歩いて最も意外性のあるものを見つけます。がんばるぞ〜。






東京ドームについて

広さの基準でおなじみ東京ドームですが、その使われ方は多岐に渡ります。
コンサートやプロレスなどジャンルを問わない多くのイベントで使われており、訪れたことのある方も多いのではないでしょうか。



ですが東京ドームの本来の役割は野球場です。
プロ野球セントラルリーグの読売ジャイアンツの本拠地としての使われ方が最も主たる役割でしょう。


読売ジャイアンツは球界の盟主とも呼ばれる日本プロ球界を代表する球団です。
日本で最初に発足した球団でもあり、V9などの多くの伝説を残してきたことでして知られます。
プロ野球界を代表する存在として圧倒的な知名度と人気を誇る読売ジャイアンツ、その本拠地こそがここ東京ドームなのです。


(ちなみに私はDeNAファンです。)





そんな読売ジャイアンツの本拠地である東京ドームで最も意外性のあるものと言えばそれはズバリ...








「虎柄のもの」






ではないでしょうか。





なんで虎柄かって、そりゃあ言わずもがな虎柄は読売ジャイアンツのライバル球団、阪神タイガースのカラーだからです。


巨人と阪神...。
この2球団の対決は伝統の一戦とも呼ばれ数多くの死闘を繰り広げてきました。
野球に興味がない方でも巨人と阪神の関係性は知っていることと思います。


ライバル球団のカラーを東京ドームで見つけることができたらきっと面白いと思うんです。



どちらの球団のファンの方も楽しめるように中立の立場から散歩しましたので一旦ライバル関係は忘れて一緒に楽しんでくれたら幸いです。
もちろん野球ファンじゃない方も一緒に楽しみましょう。

これは野球の試合ではなく散歩なのですから。





東京ドームをゆく




ということで東京ドーム前にやってきました。

今回の散歩ではドーム内ではなく東京ドームシティやその周辺を散策しています。
東京ドームの中を歩き回らないのは中で催されているイベントの趣旨に反してしまう恐れがあることと、単純にドーム内には虎柄のものがある見込みが少ないと思ったからです。

じゃあドームの外になら見込みあるのかと言われるとわかりません。








東京ドームシティも散策します。

東京に住んでるのにここで遊んだことのないって人も意外と多そうです。
実際アトラクションに乗ってみると想像以上に楽しくてびっくりします。

みんなもっと東京ドームシティで遊んでみよう。






東京ドームシティ内にはラクーアもあります。

商業施設は利用したことがあるんですけど実はスパにまだ行ったことがないんですよね。
後述しますがこの日の散歩は長い戦いになったので入ればよかったです。



遊園地に商業施設...派手な柄がある可能性は十分にある気がします。

果たして虎柄はどうでしょうか。






東京ドームの入口ゲート近くには王貞治さんのプレートがありました。

世界のホームラン王の全盛期を彷彿とさせる一本足打法が見事に表現されています。





ミスタープロ野球こと長嶋茂雄さんのプレートもあります。

ヘルメットが吹き飛ぶほどのこの豪快なスイングは彼の代名詞でもありました。
長嶋さん無くしては現在のプロ野球人気はなかったと言っても過言ではないでしょう。


この二人を見てみるとやはりここが読売ジャイアンツの本拠地であることが実感できます。

王さんと長嶋さんが見守るこんな場所に阪神タイガースのイメージカラーなどあるのでしょうか。






東京ドームには野球殿堂博物館も併設されています。

ここでは日本プロ野球に関する様々な資料や記念品を展示しています。
これまでの歴史の中で達成されてきた数々の偉業や名シーンを振り返ることができます。


先日引退を表明したイチロー氏のユニフォームなども飾られていました。





2009年のWBCの優勝を見てプロ野球にすっかりハマってしまったことを思い出しました。
あの時は高校の放課後の教室でワンセグ片手に熱狂してたなぁ。


中は写真撮影可なので散歩のことなど忘れてパシャパシャ撮って楽しんでいたらあるものを見つけてしまいました。











あっ......。





ということで今日の企画はこれまでです。ありがとうございました。







ってわけにはいきませんよね。






野球殿堂博物館なので全球団の球団旗くらいは展示されていました。

なんと読売ジャイアンツの本拠地である東京ドームに阪神タイガースの球団旗は存在してしまっていました。
どうしよう。このままでは企画倒れもいいとこです。


このタイガースの球団旗は今回の企画の趣旨から考えると限りなく「正解」に近いものと言えるでしょう。

しかしこれを結論としてしまうのはいかがなものでしょうか。
「正解」ではあるけど私の探している「答え」ではない気がします。

さすがにこれではあまりにもあっけない。

みんなが納得できる虎柄のものを見つけるまでもう少し頑張ってみようと思います。
えらいぞ自分。







気を取り直して散策を続けます。




しかし改めて考えると「虎柄のもの」ってなんなんでしょう。

日常生活で見かけるとしたらどんなものが思い浮かぶでしょうか。



虎柄のもの現る




まず思いつくのはこれではないでしょうか。
黄色と黒のシマシマ。まごう事なき虎柄です。





足元にも見つけることができました。
こちらの方がさっきより虎柄っぽい。


これらは日常生活でもよく見かける虎柄ですね。

確かに虎柄ですが、この黄色と黒の色合いは危険などを知らせるためのごく一般的なありふれた模様です。
こういう写真を集めるだけなら東京ドーム周辺でも結構できちゃいました。




これだけではちょっとありきたりすぎるので違う視点からも探してみましょうか。






まずはホントに虎がいるというケースです。

虎のぬいぐるみって珍しいような気もしますが東京ドームシティにあるショップでは売られていました。
虎なんだから虎柄ですね。





有名な虎もいます。

しまじろうです。これも虎柄ですね。
しまじろうが虎であることを改めて意識すると、ウサギやトリのキャラクターと仲良くしてるのは結構すごいことだと思えてきた。





わかりづらいですがティガーのシールがあります。
これも虎ですね。虎のキャラクターって意外といるな。




うん。なかなかいい滑り出しです。
思ってたよりもいいペースで虎柄が見つかる。



しかし安心したのも束の間、本当の試練はここからでした。




虎柄ってなんだ?




普段は見ることの少ないピカチュウの背中です。サトシの視点ですねこれ。

これは虎柄と言えるでしょうか?色はすごく近いんですが。
うーん。でもネズミだしなぁ。






これはどうでしょうか。

矢印型のネオンの光がジラジラして縞模様っぽく見えています。
ちょうど黄色と黒っぽい色合いではありますが...。

虎柄と呼ぶにはちょっと無理があるかな?






これも虎柄と呼ぶのは難しい気がします。色合いはすごくいいんだけどな。

ミニオンの頭頂部をまじまじと見つめる時間が自分の人生にあるとは思いませんでした。



だんだんと虎柄の基準が緩くなってきました。
黄色い下地に黒い線が入っているとなんでも虎柄に見えてきます。





ついに実写版のバーコード頭も虎柄に見えてきました。

さっきのミニオンと着眼点は全く同じです。
トレンディエンジェルを見て「もしかしてこれ虎柄?」と写真を撮ったのは私が世界で初めてではないでしょうか。




ちょっとこの傾向はよくない。迷走し始めている気がします。







心を落ち着けるためにメリーゴーランドでも眺めましょう。





あっ!!虎がいる!虎柄だ!!



メリーゴーランドに虎がいます。見つけた時思わず声を出してしまいました。

ヴィーナスラグーンというこちらのメリーゴーランド。
馬だけでなく様々な動物が乗り物になっていることが特徴らしく、虎の他にもウサギ、ゴリラ、カエルなどがいるのだとか。

選出基準がよくわからない。製作者の好きな動物とかなのかな。




一つ当たり前のことに気が付いたのですが、虎さえ見つければそこには必ず虎柄がセットでついてきます。
ということは虎柄を見つけるにはやはり虎を探したほうが早いのかもしれません。

いったん虎本体を探す方向に絞って散策を続けてみます。





虎はいずこへ



うーん、これは犬ですね。

紐を引っ張って散歩させるタイプのおもちゃです。
虎を散歩させる需要さえあれば、虎のバージョンもいつか店頭に並ぶと思うのですが。





ワニとペンギンがいました。

ワニは肉食という括りでは虎側の動物な気もします。
それにしてもこのペンギン、ワニと一緒にご飯を食べるとはなかなか胆力がある。
ワニの視線、ペンギンの方を向いてませんか?





ダチョウがいました。

いる位置合ってる?
リアルサイズのダチョウが店内に自然にいるのちょっと面白いですね。




うーん。



虎に絞って探そうとしたら虎よりも珍しい動物しか見つからなくなってしまいました。
難しい。散歩ってこんなに難しかったかなぁ。



方向性をまた変えます。虎はちょっと保留にしましょう。

見つけたいのはやっぱり虎柄です。
とにかく黄色の下地に黒い縦のラインが入っているものを探します。



ここまできたら意地です。絶対に見つけてやる。





黄色の下地に黒のライン...



黄色の下地に縦のラインまでは合ってます。惜しいな〜。

このビルの名前好きなんですよね。黄色いから黄色いビル。そのまま。
丸の内のビル群とかもだいたいこういう名前にしたらいいのになー。
「高いビル」「古いビル」「めっちゃ高いビル」とか。日本がもっと平和になりそう。





これとか遠くから見たらちょっと虎柄っぽくないですか?
ミッキーとミニーが真横を向いてくれたらもっといい黒の縦のラインになる気がする。

ガチャガチャを買う人のことはこの際考えません。虎柄になることが最優先です。





惜しい!これはかなり惜しい。

黄色と黒を交互に並べて欲しかった。かなりいい線いってるんだけど。
惜しすぎて悔しさすら浮かんできました。


ビールの広告見て悔しくなるってなに?





これはメジャーリーグのデトロイト・タイガースの球団エンブレムです。

デトロイト・タイガースは阪神タイガースの名前のモデルになった球団です。
いわば虎の元祖。元をたどれば今回の企画の一番の根底にある存在ともいえます。

海の向こうのタイガースも私を応援してくれている。気がします。






しかし納得のいく虎柄がなかなか見つかりません。



「虎柄...虎柄...」とブツブツ呟きながら東京ドームの周りを何周も歩き回っています。

はたから見たら怪しすぎる。
子供の頃はこんな大人になるなんて思ってなかったな。




今回のギャップ東京がこれまでよりも難しい理由が一つあります。
それは探す対象が「虎柄」という視覚的に確立されたものであることです。

今まではその景色を作り出した人の意図が何であれ、自分の解釈次第でギャップがあるように捉えることもできたのですが、今回はそうはいきません。

例えば無地や水玉模様は誰がどう解釈しても「虎柄」にはなりません。
黄色の下地に黒い縦のラインという条件を満たしたものだけが虎柄と呼ぶことができるのです。



そう考えるとやはり今回の散歩は難しい。
無いかもしれないものを探し続けるのは骨の折れる作業です。

やっぱり東京ドームにみんなが納得してくれるような虎柄なんてないのでしょうか。




今回のMIM(最も 意外性のある もの)

辺りはどんどん暗くなってきました。

今回ばかりは諦めてしまうのも仕方がないのかもしれません...。










...........あれっ?










待てよ...?







これ虎柄じゃん!?
黄色の下地に黒い縦のライン...これは虎柄です!!よね!!?


なんということでしょう。虎柄はラクーアの壁にありました。

何時間も歩き回ってずっと探し求め続けた虎柄は、実はずっと私の目の前にあったのです。
諦めずに辺りが暗くなるまで歩き続けたことで、昼のうちは見えなかった虎柄が煌々とその姿を現しました。


なにこれ。なんかの寓話?




「よく頑張った。お前の求めていたものはずっと目の前にあったのだよ。大切なものはお前のすぐそばにある。お前の諦めない心が、この結果をもたらしたのだ。」



とラクーアの壁がささやいているような気がしました。

ほんとです。
それくらい限界を感じていました。



というわけで今回のMIM(最も 意外性のある もの)はこれに決定です。







今までの散歩人生の中でも最も苦戦した企画でした。


ですが諦めかけてふと見上げたラクーアの壁が虎柄に見えた時の感動たるや、映画のクライマックスシーンのような高揚感がありました。
撮影スタッフを帯同させてドキュメンタリーにしたかったくらいです。



諦めなければ、大事なものはきっと見つかる。


今回の散歩を通して人生の大事な教訓を改めて実感できました。
みなさんも挫けそうな時、この記事を読んだことを思い出してもうひと踏ん張り踏みとどまってみてください。
きっとなにかが見えてくるはずです。






あれ?今回ってそういう企画だったっけ?





でもいい感じに締まったので終わります。






またどこかの街でお会いしましょう。











おわり













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一流

歩くことに特化した足を持っています。東京を愛し東京に愛される男を目指して。

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