鶴間を散歩しました

  • 更新日: 2018/09/18

鶴間を散歩しましたのアイキャッチ画像

名前ばっかり

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今日は神奈川県大和市、鶴間です。



小田急江ノ島線で、大和市の名を冠する大和駅から一駅。
鶴間ったら大山街道の下鶴間宿が真っ先に浮かぶよく訓練された神奈川住みからすると、ここは名の通った地なのですが、小田急の各停しか止まらない悲しい現状ではございます。
あ、でも、実は市役所の最寄りは鶴間なんですよ。



あと、大和市民の誇りであるところのオークシティーも鶴間ですので、実は、大和の本体はいまでも鶴間なのでは? という気もしてきます。
ただまあそんな鶴間なんですけど、駅周辺が、とろける飲み屋街のイメージですごくいいんですよ。



いいとろけ具合。低温オーブンで30分くらい焼いた感じの。



住宅街にもスナックが入り込むこの感じ。
食べログで調べたところ、中心街であるところの大和駅周辺の飲食店数が371件に対し、鶴間駅周辺は349件と大健闘している。
このあたりは基地で働く外国人の方も多く、国際色豊かなお店も多いのだそう。
なのだそう、と言ったのは、僕はここで飲んだことがないのです。いままでの人生で、鶴間で飲もう、ということになったことがない。もっともこれは僕だけであって、他の人は人生において足繁く鶴間へ通っている可能性がある。いつも仕事で顔を合わせる人ですら、よくよく聞くと想像もしないルーチンをしていたりする。具体的には、バッティングセンターへ行ってパフェを食う、というルーチンをしている女性が居た。


どこの鶴間なのか問題

ところでしれっと大和市鶴間と言ったのですが、これはいろいろ問題がある。
古くは鶴間村、上鶴間村、下鶴間村というのがあったそうなのですが、これがいま、神奈川県大和市、相模原市、東京都町田市に跨がっていて、しかもうまいこと切れていない。


wikipedia より引用

同じ地名が何度も出てきたり、要は、とっちらかっている。
グリーンのエリア、神奈川県大和市の鶴間駅周辺は「鶴間」でなのですが、ピンクのエリア、東京都町田市にも「鶴間」という地名があって、このあたりには東急が最近テコ入れしている田園都市線の南町田駅がある。そして南町田駅の住所は鶴間。ややこし!
大和市鶴間の人が町田市鶴間のことを、もうひとつの鶴間、引き裂かれたルーツ、みたいに思っているかどうかは知らない。思ってない気もする。
それから、相模原市にも南区上鶴間本町さんがいらっしゃるんですよね。こちらは相模大野駅から町田駅までの住宅街です。

まあ、それぞれの鶴間がよろしくやっているのだと思います。


鶴間駅前



というわけで、降りましたけど。



早速飛行機の歓迎を受けた。
厚木が近いので、鶴間の低い空を飛行機が通る。




駅前のロータリー的なエリア。
ポッカリ感があって、この光景、なんらかの退去のあとかしら、と思ったのですが、近くに居た人に聞いてもずっとこうだったっぽい。




早速出ましたよ。酒の文字。
酒の街です。



そういや駅の窓からこの酒屋の倉庫群が見えました。
この街の飲食店の、少なくない割合は、ここのお客さんなのではないかと思ったりする。




あと、象徴的なのは、駅前で一番高いビルあるんですけど、



ぜーんぶスナックだったんですよ。スナックビル。



ビルのロゴが抜けていたので、予期せぬ形でこうなっているんでしょうか。
いずれにせよ、いま、鶴間駅前のかっこいいビルはスナックで埋まっている。




お菓子商店。初めてみた。まちおかみたいだけど、お菓子商店って名前ずるいな。みんなが取らなかったところを。
でも考えてみればラーメンショップとかもそうか。




地名の書かれた帯をする歯の、満面の笑み。
この帯を取るとすごい形相になる。
帯を巻くとまたこの目に戻る。
「しぶや」と書かれた帯を巻くと別のすごい形相になる。




駅前は厚木街道で、車通りが激しい。
そこに踏切。
小田急の"こっち"側はまだまだ踏切あるよね。




あ、あと、近くにマルエツがある。
住みやすさレベルが上がるやつがある、というのは、一応申し上げておきます。


鶴間駅の西側、飲み屋街を眺める



それで、駅から西へ歩くとすぐに飲み屋街に迷い込む。
ゆうちゃん、セイちゃん。



ねこちゃん、トヨちゃん、しのぶ、さちこ。
名前ばっかりだ。



ゆりちゃん。



クリーニングちゃん。




この道なんて、すごく味がある。



マットが縦だったけど、確かに、横向けるとなんか妙に場所取りそう。
これが正解だと僕も思う。




飲み屋街に生える木と灰色の壁も良かった。
ウイスキーで育っていてほしい。


鶴間駅の北側



ところで鶴間の商店街ですが、飲み屋ばっかりかというとそうでもなく、地域の太陽たらんとしている本屋さんもありますし、



レディースファッションと学生服のお店もありますし、



なにかがこぼれ出ているお弁当のお店もあります。




基本的にのんびりとしたいい街なのです。




ここもいいですね。リビングショップウチダ。隣の接骨院も内田さんだった。




パン屋さんもございます。オーロール。




住まいの館。野に咲く野花。




怖い。
守らないと! って思ったので、結果的に良い感じになっている。




商店街飽きたから折れる。




A4を持て余している。




黄色い一角があった。
しかも、偶然な気がする。すごい確率で、こうなっている気がする。




ワードアートみたいな建て書き。
「ョ」を一人前扱いしているところにも注目したい。


大和市における犬糞看板の変化

ところで大和市といえば、犬糞看板です。ソースは僕です。



具体的には、こういうトーンの犬糞看板をよく見る。糞の対偶みたいな女の子を連れてきたりする。



基本的に、大和市の犬糞看板は、明るいのです。世田谷区みたいに、怒っているおっさん、みたいなモチーフは無い。





あとは、虹がよく登場する。メルヘン。

と思っていたのですが、今回、例外を2つ発見しました。



りりしい犬。明らかに、いつもの大和市のトーンでは無い。
金具の寂れ具合から察するに、明るい看板シリーズの前に製作されたものかしら。




しかしこれはちょっと新しかった。
目。
これも、先に説明したほんわかした空気とは、ちょっとだけ違うように思います。
背景、紫ですしね。冠位十二階の最高位ですよ。

大和市の犬糞看板に異変が起きている?
こいつら、優しい顔してたら全然糞拾わないし、ちょっと本気出すか……みたいな感じになってるんでしょうか。




公園がありました。西鶴間一丁目公園。
この棒なに?



公園看板に、お祭りの何かがくくりつけられて支柱と化していました。



こういうことか。公園看板を、祭り看板が飲み込む。



六枚のパネルの右上には「右上1」と書かれていました。



長さがミリ単位で書き換えられている。
几帳面な人が町内会に居る。
ちょっと過ぎるところがあるけど、こういう人で町内会は回っていると思う。




親戚の台所みたいな流し台が突然あったけど、これは、あれだな、祭りモードだからだな。
飲み水の水道から水を引いているけど、



このホースの言うこときかなさすごくない?
2歳児かよ。




防災倉庫の絵。



なんとなく、だんごの亜種が多い気がする。



これもよく見るとだんごである。



ネ。




これは、いいことをしている子供でいいんですよね?
花壇を踏み荒らしている子供ではないですよね。
走ってるからややこしいんだと思う。




砂場ネットで民度が分かる説を提唱しているのですが、ここは合格です。




動物病院の看板に外れなし、とは私の言ですが、これもやっぱり良かった。
犬の耳と猫の手が対応している感じ。



こちらの文字も良い。




矢印の圧がすごかった。罠かもしれない、という気もしてくる。




あとですね、大和市は、歩行者優先道路に定期的にこれが貼ってあるので、道を歩くだけで定期的に負の感情、泣く子供の表情を見ることになる。
これはどうなんでしょうね。なんか巡り巡って景気とかに影響与えませんかね。




菊の湯だって。外観がふつうの住宅みたいで全然銭湯っぽくないけど。煙突とか無いのかしら。
携帯電話のアンテナが技術革新とともに内部にインしたように、いまや煙突も内部に設置可能なんだろうか。よくしらない。


どっかの路地



さらに西へ。このあたりは古くからの住宅街みたい。



非連続の道。惜しい道。




鉄の捨て身のギャグ「ぱ、π……」




花の先に団地。




これいいな。コーポ下鶴間。1978年築。
階段の丸みの余計な一手間。いい。引き出しみたい。丸めた靴下やハンカチが便利に収納できそう。




隣は公園になっている。犬の描き方に悪意がある。




大人の遊具にごはんが用意されていました。今日はこれを頂きます。



枝膳(770円)



あと、公園出たら、植木がこう、フェンスからジャッ! って感じで出ていて良かったです。ジャッ!




厚木街道に戻ってきた。



矢倉往還(大山街道)の碑がある。




路上サボテンだ。なんとなくウエスタンな風景。



向かいに牛も居た。200点。



船もあった。船? 船頭多かったの?


鶴間駅の東側、オークシティの冒険



厚木街道を東へ。お江戸のほうへ。



ライラック通りというらしい。どこからどこまでなのかは知らない。




いいY字路。バスが変なところから出てきている。



左から右へ、バスがショートカットするための道が出来ていた。
つまり、Y字路の先端は途切れていて島化している。



そしてこの島が、相当煩かったことを報告しておきます。
言いたいことありすぎる。




お江戸のほうへ。




アレル ギー科
分けるところ。




幼稚園のロゴが、大丈夫かなってくらい儚い。
長い年月をかけて波が削ったの?




ここで登場するなんか歴史っぽい情報。
もう散歩も終盤ですので、今更言われましても。




しかも結構遠いしな。深見城。




大和市保険福祉センターだって。



大和市保険福祉センターに、「シリウス図書館」の垂れ幕が出ている。
シリウス図書館は、スタバがあったりする新しいタイプの図書館らしい。
この垂れ幕は来館数を誇る垂れ幕であって、ここはシリウス図書館ではない。




いっぱいあった。道場破りみたいな感じで、床屋バトルで他の床屋を倒した結果であってほしいな。




そんなこんなで登場するのがオークシティですよ。
ここはもともといすゞの工場だったらしい。




空手道場なんだけど、「フルコンタクト」「カラ」「クール」のあたりが、なんとなくコンタクトレンズのお店っぽかった。




鶴間2号児童遊園だって。細い公園。




遊具カタログで「細い公園に!」とか訴求してそうな遊具があった。
細い公園に! 簡単設置!




実は胴体のなめらかなカーブを実現できるのは蒲田の町工場だけ、とか、そういうのあってほしいな。


そういえば鶴間降りたことあった

歩いていて思い出したんだけど、鶴間に降りたことあった。きっかけは、電車からこのお店が見えたからだった。
まだあった。



SPORTS IN JOY。消えかかっているの含めて、かつてスポーツ選手だったおじいちゃんの回想、みたいな雰囲気がある。



このあたりの感じが良くて、うっかり降りてしまった。





僕はどちらかというと、東側が好き。
しかも、駅近くが好き。
駅に近づくほどなぜかのんびりしている。ふつう逆だろと思うけど、鶴間は鶴間駅を中心に発展しているわけではないということだと思う。
そういえば、オークシティも駅からちょっと歩く。



ハブ注意みたいな物言い。

そんな鶴間駅周辺のパトロールでした。





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ヤスノリ

街の歪み研究家。1年に100駅以上降りる。駅を制覇する系のアプリは本気出せば結構なとこまでいくと思うのだけど、毎回起動を忘れる。

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