銀座、赤坂、六本木を散歩する

  • 更新日: 2025/09/18

銀座、赤坂、六本木を散歩するのアイキャッチ画像

都会が好きすぎる!

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都会が好きすぎる。緑豊かな自然や、青い青い海も、まあ、それなりには好きだが、人でごった返した街や、高い高いビルの素晴らしさとは比べ物にならない。東京に来て10年以上が経過したというのに、家を出てはキョロキョロするばかりだ。常にときめきを絶やさないのが理想の恋愛だとするならば、東京こそが私の伴侶である。

そんな性分だから、散歩をするときも、やっぱり都会のほうが楽しい。そこかしこに「流れ」があるからね。人々の往来もそうだし、電光掲示板や、ディスプレイ広告、公共交通機関……あらゆるものが動き続けている。もちろん自然だってそうなんだけど、人工物や、人間そのものが動いているほうが好きなんだよなあ。何故なのかよく考えるんだけど、未だに分からない。普段、料理にマヨネーズをかけまくることと何か関係がありそうだとは、ぼんやり思っている。ぜひ解明したいところである。

都会と言っても、いろいろと種類がある。散歩するには、普段行かない系の都会が好ましい。普段行かない系の都会とは、普段あんまり行かない街全般を指す。たとえば新宿・渋谷・池袋なんかは、普段行くこともあるから、普段行く系の都会だ。対して銀座は、普段行かないので、普段行かない系の都会。人によるだろとしか言いようのないうえに稚拙な文章を書き連ねてしまったが、ともかく、今回の散歩は、普段行かない系の都会である銀座からスタートすることにした。




どうして東京駅をこんな意味の分からない角度から撮るのか不思議で仕方がないだろうが、私は未だに、東京駅の内部から、抜ける出口を選択することができない。行き当たりばったりで外に出ている。今回たまたまここだった、というだけだ。だから勘弁してもらいたい。




暑すぎたんで、目の前にあった丸の内KITTEの地下・”ラーメン激戦区”にてランチ。かね田に行きたかったが3列並んでいたので、ど・みそへ。マジめちゃくちゃ美味いんだけど、ど・みそがめちゃくちゃ美味いことなんて知っている。せっかくの遠出ならば、知らないラーメンを食べたいものだ。ただ、改めて強調しておくけど、ど・みそってマジで美味いよ。食べたことのない人がいたら、是非オススメです。山椒かけ放題なのがやばいんだよね。




ラーメンを食べ終わり、KITTEの屋上庭園へ。これで、多少は東京駅らしい写真が撮れただろう。駅前のBEAMSもバッチリ映っている。私にとって、東京駅といえばBEAMSだ。出たらすぐにあるから。




庭園の反対側へ。赤と白の塔はすべて、東京タワーかどうかを一旦疑う。




普段行かない系の都会が見せてくれるのは、こうした景色。高いオフィスビルって大好き。仕事そっちのけで恋愛してえー。




KITTEの吹き抜け。写真だと伝わりづらいが、結構すごい眺め。




散歩に来たはいいものの外が暑すぎ(37℃!)るんで、なるべく地下の涼しい道だけで銀座まで辿り着けないかを模索中。まったく分からないが、とにかく銀座の方面に進んで行こう。




せっかくだし見て行こうか。炎天下に晒されるのを後回しにしているだけとも言えるのだが。




銀座方面に続く地下道を発見したので進んでいく。ここは良さそうなお店が並んでいて、また来てみたいなと思ったのだけど、改めてここに辿り着ける自信がない。方向感覚が無いと、このようにすべてが行き当たりばったりになるのだ。




アー。どうやら外に出なきゃいけなさそうだ。動揺のせいか、写真が思いきり傾いている。




意を決して行くか……




あー、あっちい!なんか空白いし!




冷房の効いた部屋で「よし、明日は銀座に散歩に行こう!」などと愚かな思いつきをした自分を恨む。




さて、有楽町駅前に着いて……




無事に銀座へ。銀座のランドマークってちょっと分からないんで、銀座ファイブの写真でお願いします。ここはトイレがあって重宝するショッピングセンター。私は若い頃、銀座でウンコを漏らしたことがある。まだ銀座ファイブを知らぬ頃だった。




都会っすね~!素晴らしい。これだよ、これ!これが見たくて生きているのだ!




銀座といえばセイコーの時計台が有名か。品がありますねえ。




お馴染みのホコテンを歩きながら、このまま赤坂に向かっていき、最後は六本木駅から帰ろうと決意する。”銀座、赤坂、六本木”、森進一も歌った普段行かない系都会の御三家。ハイソな風が暑さも吹き飛ばしてくれるはずだ。




まずはブランド店を眺めながら銀座を楽しもう。こんな名前のブランドがあるんですねえ。




世界ふしぎ発見のご褒美でしか知らないスワロフスキー。




ホコテンを抜けると、人通りもそれなりに落ち着き始める。暑さのせいもあるだろう。




そしてすぐに庶民的な風景に戻る。常に顔色を変え続ける街としぶとくコミュニケーションを取り続けるのが東京の散歩である。




気付いたら新橋に着いていた。鶴見慎吾を見かけた思い出のある街。




なんとなく面白かったレンガ通り歯科。おもむきがある。




この読み方は罠だろ。




うちさいわいちょう駅……初めて見た。東京にはまだまだ知らない駅名がたくさんある。




ずっと大通りが続いてたんで、ちょっと脇道にずれて歩いていく。時刻は17時ごろ……。まだ全然暑い。




こういう駐車場、カラの一坪みたいでカッコいい。




黄色すぎる歯医者を発見。歯がこうなる前に治療しましょうというメッセージだろうか。




中華料理屋、雀荘、雀荘、焼肉屋という脂っこいビル。ちなみに、新橋駅付近からここまでにも2つの雀荘を見つけた。調べて見ると15店舗以上あるようで、新橋の麻雀需要の高さがよくうかがえる。仕事の疲れを癒すのは酒と麻雀(と煙草)である。






さて、広い道に出てきて、ここは虎ノ門のようだ。東京随一のビジネス街。日曜日だからか、まったくと言っていいほど人がいない。






東京で無人の風景を見かけると必ず「『回路』だ」と思う。今日の虎ノ門はまさに回路であった。




値段とラインナップがアツい自販機を発見。力水が並んでいるだけで嬉しいのに100円って。それだけでちょっと力が出てくるよ。




なんてピンポイントな迷惑行為だろう。




暑すぎてさすがに疲れてきたんで、ちょっと歩いたところにあるらしいタリーズで休憩することにします。




おっ、ビジネス街らしくなってきた。整えられた緑がていねいにビルを侵食しているのを見ると「大手町だ」と言うようにしている。具体的にどう大手町なのかは分からないが、これは私の鳴き声のようなものだ。




そして虎ノ門ヒルズ・森タワー。東京で最も高いビルらしい。マジで高い。落ちたらどうなるんだろう。こんだけ高いと、逆に大丈夫かもしれない。飛行機が墜落する心配をするときも、同じことを思って心を落ち着かせる。




向かいに切り株がありました。




もはやメカメカしくもある街並みの奥には東京タワーが見えている。先述の通り、私は通常の電波塔と東京タワーを見分けるのに自信を持てないが、さすがにあれは間違いないだろう。




あとこの写真なに?怖いんだけど。指が入っちゃった、とかのレベルか?




おっ。六本木が近そうだ。マジで疲れた、タリーズはまだか……




るろうに剣心にこういう人いましたよね




日曜やってなかったなー。これビジネス街あるあるなんだよ、忘れてた。タリーズに限らず、オフィスビルの地下に入ってる飲食店って平日しかやってないことが多いのだ。




だってこんなに人がいないんだから。いるのは週末にヘラヘラ散歩しに来た私だけだ。




私も今、ちょうどこんな感じである。




歩いてたら反対車線にドトールを発見したが、明らかにやってない暗さだ。もう歩けないって。一旦コンビニに入って涼みながら、営業しているカフェを探そう。




赤坂のタリーズがやってるしいんで、そこに向かう。歩いて数百メートルほど、最後の力を振り絞って歩いて行こう。現在地は溜池山王駅前。向かいには首相官邸がそびえている。写真を撮りたかったが、警官がいっぱいいてなんか気まずかったのでやめた。




タケノコのような集まりの中で際立つ逆三角。




あの道を行けば赤坂だ!人も多くなってきて、繁華街の様相を帯びてきたように思う。




ありがとう……




さて、数十分休憩すると、外はすっかり暗くなっていた。しかし赤坂はキラキラだねえ。もう7月だというのに、まるでクリスマスみたいだ。




ハリーポッターカフェ行きたかったな。タリーズもハリーポッターフェアをやっていた。こないだ久しぶりにホグワーツ診断をやってみたら、スリザリンでした。黒か紺の服ばかり着ている吾輩には当然の結果だろう。




さて、六本木に向かって歩いていこう。見慣れたリブマックスの看板も、どことなくラグジュアリーだ。




あの構造の建物を見ると地元の繁華街を思い出す。全国共通なんだなあ。




まだ夕方過ぎだからというのもあるだろうが、確実に都会でにぎやかなのに落ち着き払っていて、独特の空気感である。




とりあえず六本木駅前に向かっていく。




この辺りは住宅街のようだ。かなり静かだった。




赤坂から5分くらいしか歩いてないけど、いきなりこんな小道が現れたので入ってみる。




行き止まりだったんですぐ出てきた。一軒家がいくつか建っていて、台所の洗い物の音が聞こえてきたりして、狭い東京、赤坂と六本木の間に庶民の生活が根付いているのも当然ながら、奇妙な感覚ではあった。




公園へ上る階段を発見。一体どんなモンだとチェックしに行く。




早速なんだよこのブランコは!




初めて見たけど今のブランコってこんな感じなのか?




すべり台もブランコと同じように角ばっていてお洒落だった。プレイ(プレイ?)してみようかと思ったが、暑くてどこかに身体をつけるのが嫌だったのでやめた。




ゴミ箱もあって、いい公園だなあ。




公園を出ると、異様にきらびやかな施設が。たぶん東京ミッドタウン。




さてさて。改めて駅前に向かっていく。




ここはリッツカールトンの運営する賃貸マンションらしい。ああ、住んでみたいなあ。こんなのリッツカールトンじゃなくて、スンデミターイヨンだよ~




お金貯めてまた来ます!




あそこで稼ごうかな




着いちゃった。せっかくだから、六本木ヒルズへ行ってから終わろうかね。




あっち行きたいな……




奥にあるのが六本木ヒルズなんだよな……




どうやったらあっちに行けるんだろう……




無事に地下通路と、カフェすえ~る!を発見しました。箱庭ゲームに出てくるオブジェクトみたいなお店だ。




さて、六本木ヒルズ。実は2023年のクリスマスに一度来たことがある。「1年後の自分にメッセージを書こう」という企画をやっていて、クリスマスの機嫌の良さに身を任せて書いたものが今年の正月に届いたのは良い思い出だ。HOWEVERの歌詞を丸々書いていた。よほど書くことがなかったのだろう。わびしい人間である。




閉館間際なのだろう、人は少なかった。




バレンシアガの床、それ……何色?




高いメシを見ると、「ここのバイトってまかないあるのかな」なんて考える。俺もうすぐ30だよ。そろそろ帰ろう。




暑いんで地下通路から帰ろうと思ったらグランド・ハイアット東京だった。一泊65,000円くらいだって。俺の全財産をゆうに超える値段だが、思ったより安いね。




展望台に行こうとしたら有料だったんで諦めた。展望台のチケット代を払える男になってからまた来よう。




さて、楽しい散歩だった。銀座、赤坂、六本木と歩いてみたけれども、どうして私は都会が好きなのか、しっかり言語化することはできなかった。カネが好きってわけじゃないしなあ。分かったのは、とにかく都会が大好きであること、自然を退屈に感じる俗物であること、ネオンにつられる羽虫でありながら繁華街はコワイといういびつな臆病者であることだ。卑屈になっているわけではない。私の軽薄さを愛せるのは私だけである。




六本木駅のホームには冷風機が等間隔に設置されていた。だいぶありがたい……。今回の都会散歩は楽しいんでオススメなのだが、わざわざ真夏にやることはない。健康第一、夏には夏の散歩をしよう。








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城戸

電車代をケチって何駅分か歩くことを散歩と呼んでいます。杉並区が大好きな日と大嫌いな日があります。

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