光が丘公園で本当に「Hikari Pageant Festa 2018」はあったのか

  • 更新日: 2019/01/09

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静けさの中に何を見るか


この連載は「せとゲノム」が祭りの翌日に顔を出し、本当に祭りが開催されたのか、どのような祭りだったのかを痕跡から推理します。




おはようございます。せとゲノムです。
ただいま12月17日、月曜日の早朝です。
光が丘公園に来ております。
こちらで、12月15日から16日にかけてHikari Pageant Festa 2018というお祭りがあったと聞いて来ました。
練馬区観光情報サイトによると「光イルミネーションや炎キャンドル・アートそして天灯(スカイランタン)などを楽しめます!」とあります。

でも、本当に祭りなんてあったのでしょうか。

いくつか怪しむ原因はあります。

まずは、同時開催の祭りがあること。
「絶品グルメ☆鍋まつり2018」も同じ時間と同じ会場であったようなのです。
これは、どちらかがフェイクの可能性がありますね。

それに、「Hikari Pageant Festa 2018」という英語の名称。
光が丘公園は、昔はグラントハイツといって、米軍宿舎だったんです。
第二次世界大戦後に、GHQ占領軍とその家族たちが一時期住んでいたんですね。
そんな敗戦の思い出を連想される英語の名前にするでしょうか。

しかも「Pageant」(野外劇、華やかな見もの)なんて言葉、私は知らなかったです。
「小作人?(Peasant)」とか思ってました。

まあ、実際に行ってみないと何も分かりません。
奥へ進みましょう。



けやき広場に来ました。
いやあ、ない。
祭りないでしょうこれは。

炎キャンドルと全く逆の状態になっています。
雨けやき。

このけやきは、北関東の防風林を一軒一軒回って交渉して買い付けた苦労の結晶なんですけどね。
今はただ、どんよりと佇むのみです。

雨と低温は生命に悪いので、帰りましょう。
祭り、ありませんでした。
撤収!



んん?
500円と書いた紙切れですね。
これってつまり、500円で何かを売っていたということですか?

じゃないとこんなこと紙にわざわざ書かないですよね。
おつかいだったとしても、「マスカット:500円」とかですもんね。
500円単独ではなく、商品名が入るはず。
おつかいでマスカットを頼むな。

となると、祭りで屋台が出ていた可能性が浮上してきましたね。
少しだけ残り香を探してみましょうか。



雨で変色してますが、フライドポテトですね。
黒胡椒を振っているのを僅かに確認できます。

とはいえこれは、コンビニで買ったものを落とした可能性もあります。
やはり500円の紙きれは祭りに関係のないものだったのでしょうか。



割り箸ですね。
これもコンビニのものか祭りのものか判別し兼ねます。



クッションですね。
花壇にあるのが不自然です。

この近くで屋台をやっていて椅子に座る用にクッションを使ったものの、
片付けるときに一時的に花壇に置いたまま忘れたということですかね。

祭りがあったとすればの話ですが。



おお…いつもはくっきりと見える輪ゴムが、今日はぼやけています。
祭りの痕跡が、雨でぼやけて消されているという暗示でしょうか。



キッチンクロスですね。
台所回りのどこを拭かせても活躍するユースリティプレイヤーです。
これが公園に落ちているということは?
簡易的な台所、つまり食品の屋台があった?



おっ、光が丘公園のシンボルである光のアーチですね。

このアーチのデザインは公募によるもので、1987年に設置完了。
ステンレス鋼主体で昼間は太陽に照らされて輝き、夜はハロゲンランプの照明で輝きます。

奇しくも、今回の祭りも光イルミネーションを押し出しています。
まさか関係しているのか。
この下でステージなどが行われていたとか?



ヘアピンですね。
アーチの下がステージだとすると、女性の方が衣装として着用していたのでしょうか。
ヘアピンが振りほどかれて落ちるほど激しい動きとなると、ダンスが有力です。



縄が落ちていました。
かなり太くて丈夫そうな印象です。
ステージの骨やテントを支える働きをしたのかもしれません。



んー、テープですね。
ちょっとツルツルした素材ですので、ビニールタイプの絶縁テープに見えます。
むき出しの電線があって、感電防止のために使われた可能性があります。
Hikari Pageant Festaでは、夜にLEDのスカイランタンのイベントもあったようなので、電気は大量に使っていたはず。



出ましたね。
タピオカジュースを飲むための太いストロー。
プラスチックは雨かどうかに関係なく、しっかりと形を残してくれます。



ビニール手袋。
衛生面に気をつけるなら、祭りの必須アイテムです。
肉を掴んだりするときに使われたのでしょう。



串系の残骸も見つかりました。
鳥の串と判断してもいいですが、個包装なのが気になります。
高級感、特別感を出す演出として使うはずなんですよね。
なので、牛。
牛串系の線がやや濃いのではないかと思っています。

一応、同時開催の「絶品グルメ☆鍋祭り2018」の方で、「ステーキ串」なるメニューの存在が確認されています。



2種類のコップ。
左のお椀は珍しいですね。
お茶やジュースならこのような形状を取らないと思うので、日本酒系のアルコールかもしれません。

それとも2種類のコップというのが私の思い込みで、右側のフタが左のお椀なのか?
雨が判断力を奪っていきます。



ハンチング帽ですね。
おしゃれな若い男性の姿が想像できます。
お祭りがあったとすれば、若年層も訪れるような魅力的な祭りだったというわけです。



辛うじてキャベツと認識できます。
定番から考えると、やはり焼きそばの屋台でしょうか。



これまた辛うじて紅しょうがを見つけました。
キャベツと合わせると、より焼きそばの可能性が高まりました。



1つの看板に2個のお願いを組み込んで来ましたね。

これはもしや、あれですか。
撒き餌の「放し飼いをしないでね」で軽く「yes」を得ておいて、本命の「ふんの始末も忘れないでね」を断りにくくする手法ですか。
フット・イン・ザ・ドアですか。
だとしたら、管理事務所に営業知識に長けた人材がいることになりますね。

毅然とした態度の犬のイラスト。



レモンの現物です。
食べ物に添えたのか飲み物に添えたのかまでは不明です。



ビールの缶です。
茂みにこういう置き方をするのは、祭りの気配がしますね。
祭りの光をぼんやりと見ながらお酒を引っかけたのでしょう。



わーい!氷だ氷だ!
気温が低くても嬉しいもんですねえ。
見事なボックスタイプの氷塊です。
これで生ものも腐り知らずです。



先ほどとは別タイプの氷。
小粒でダイナミックさはないけれど、また違った趣があります。
右半分と左半分でも種類が違います。



「1500えん」。
何かは分かりませんが、けっこう値が張るなと思います。
手書きのかわいいフォントで、ひらがなの「えん」で、書いていい値段じゃない。
そんなパステルカラーの、ストライプで。
最も高い硬貨と、最も安い紙幣の組み合わせを要求するなんて。
うう。

それにしても、このデザインで1500円くらいのものって何でしょうね。
パッと思い浮かびますか?
石鹸?
LUSHの石鹸なのか?



プラスチックのパックと割り箸ですね。
キャベツと紅しょうがも落ちていましたし、焼きそばでしょうか。
こういう容器に雨水が溜まっていると、この世の終わりって感じがしますね。
ノアの箱舟の話も、焼きそばのパックに水が溜まっている様子から着想を得たのかもしれない。

横にある串は、団子でしょうか。
もち米状の付着物が確認できます。



スチロールタイプのお椀です。
保温と断熱に優れるので、汁物に重宝されます。
絶品グルメ鍋祭りがあるなら打ってつけじゃないですかね。

一寸法師の絵本で、お椀で川下りしている場面の次のページがこの写真だったら最悪ですね。



ほほう。
ゴミ箱を覗くと、うっすらとプラスチックのポールが見えます。
これは、パイロンとパイロンを繋いで交通に制限を与えるときに使うポールですね。
どこかで折れて役目を終えたのでしょう。

祭りで混雑してくると、人が入り乱れますからね。
貴重な資料です。



ふむ。
ピンクの液体。
雨水で薄まっていることを考慮すると、元はもう少し濃い色だったと思われます。
ぶどうジュース、或いはワインでしょうか。
先ほどのビール然り、こういうところに飲み物を置くのは祭りを見ながらアルコールを煽りたい心理が強いので、
どちらかと言えばワインかなあと判断します。



リーズナブルな焼小籠包の貼り紙。
祭りで出店されていたかもしれません。

ラミネート加工のおかけで非常に保存状態がいいです。
取ってつけたような枠の中華感が味わい深いですね。



ふーん。
不自然なガムテープですねえ。
まるで屋台の位置を決めておくのに使ったかのようです。
上野恩師公園のときに出てきましたね。



あった!
最終盤で祭りの決定的な証拠、見つけました。

Hikari Pageant Festaは2013年より光が丘公園で毎年開催されているお祭りです。
「古来から人々が夢や希望を託してきた「光」を喜びや安全を導いてくれる象徴として、
地域のみなさまに光イルミネーションや炎キャンドルなどといった形でお楽しみいただける」(『Hikari Pageant Festa 公式HP』より)
ことをコンセプトにしています。
公式発表では2日間の来場者は約20000人。
歴史が浅いものの、かなり人が集まっていますね。



プラスチックパックです。
これでもう、堂々と祭りの産物だって言えます。
よかったあ。

まとめ

以上です。
総括としては、すごく綺麗に片付けられていました。
前日の20時までやっていたという情報があったのですが、翌日の朝にはテントなどきっちり片付いていました。
落し物も非常に少なく、チラシの剥がし忘れもなし。
あわや祭りの証拠不十分かというところまで追い込まれました。
運営陣やボランティアスタッフの方の努力の賜物でしょう。

あと、寒い雨の日にあまり外出しないほうがいいですね。
では。

参考資料(URLの最終確認は2018/12/22)
『光が丘公園』2014 山下博史 東京都公園協会
『光が丘公園の整備事業』1988  戸田協志郎 東京都公園協会発行「都市公園」第102号抜刷
『Hikari Pageant Festa 公式HP』https://hpf.beyond-japan.net/
『絶品グルメ☆鍋祭り2018 公式HP』http://zeppin-yatai.com/nabematsuri/



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せとゲノム

元・都。散歩がてら大喜利をしたり、祭りの翌日に現れたりと、得体の知れない活動に余念がありません。

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