鳥越神社で本当に「鳥越神社大祭」はあったのか

  • 更新日: 2018/06/20

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雨の世界観


この連載は「せとゲノム」が祭りの翌日に顔を出し、本当に祭りが開催されたのか、どのような祭りだったのかを痕跡から推理します。




おはようございます。せとゲノムです。
本日は、6月11日、月曜日の早朝です。
台東区にある蔵前駅に来ております。
この近くにある鳥越神社周辺で、6月9日、10日に鳥越神社大祭というお祭りがあったと情報が入ったからです。

でも、本当に祭りなんてあったのでしょうか。



見て下さいよ、この天気!
数日に渡って降り続く雨ですよ。
こんな環境なら中止になるのが妥当です。

しかも、鳥越神社大祭りと言えば神輿を担いで町内を回るんです。
名前は千貫神輿(せんがんみこし)。
重い神輿であることを売りにしています。
一貫は3.75kgなので、言葉通りに受け取れば3.75tになります。

いやいやいや。
雨の降りしきる中、3.75tもある神輿を担いで歩いたら倒れてしまいますよ!

これはどうも、祭りの存在が疑わしいですよ。
念のため、証拠がないか探りながら歩いてみます。



警察は祭りのために車両通行禁止と言っていますが、これは雨が降る前に立てちゃったんでしょう。
あまり気にせず、進みます。



ほう、提灯ですか。
祭りっぽい風情はありますが、このマンションの管理人さんの趣味って可能性も捨てきれないですからね。
これだけで祭りがあったとは言えません。



祭りについての貼り紙。
町内の人も楽しみにしていたんでしょうね。
雨さえなければ開催できたのに。
惜しいですねえ。



これは、町内で祭りに寄付してくれた人を紹介する看板ですね。
しっかりビニールで濡れないように養生してあります。
開催されていたら日の目を見たのに。



これは、簡易的に作った休憩所でしょうか。
神輿を担ぐ人や見に来る人が竹のところに座るんでしょう。
もちろん、神輿担ぎが実施されていたらの話です。



ほう、手ぬぐいが落ちていました。
神輿を担いでかいた汗を拭っていた?



パイロンです。
祭りがあったときに交通規制するために用意されたのでしょう。



キャスター付きの柵。
同じく交通規制用と思われます。



太めのストロー。
何ですか?
まるで祭りの屋台でジュースが販売されていたかのような佇まいです。



おいおいおい。
大した証拠もないままに神社に着いてしまいました。
今回こそ祭りなかったんじゃないですかね。

とりあえず中に入ってみます。



ちょっと幻想的な雰囲気がいい。



神社のお守りなどの販売所ですね。
紅白の幕が祭りっぽい非日常を思わせます。
ただ、毎日こういう感じで運営してるかもしれませんからね。

よし、ない!
今回は祭り、ありませんでした。
雨足も一向に弱まる気配がありませんし、帰ろ帰ろ!



あっ!祭り本部がバリバリ機能してる!
すみません、祭りありました。

鳥越神社大祭は、毎年6月9日に近い休日に行われているお祭りです。
終日、氏子区域十八ヶ町を神輿を担ぎながら練り歩いていきます。
毎年数十万人の人がこの様子を見に来ると言われています。

社伝によると、この神社の創設は651年。
大化の改新(645年)とほぼ同時代です。

翌日の早朝なのに本部に人がいるのすごい。
いわゆる神輿番ですね。
徹夜で神輿の警護に当たります。



ご朱印も配っていたようです。
「イラスト入りカラー書置き」の要素の多さ。
欲張りセット。



大祭のスタッフが胸につける印ですね。
「鳥越神社 大祭委員」という字が透けています。
隣に添えてあるハートのゴムから見て、女性っぽい感じがします。



ドローン禁止の貼り紙。
1400年近い神社の歴史と最新機器のギャップで、少し笑ってしまう。



あの台車は、スタッフ用の飲み物を運んでいたのでしょうか。
ペットボトルのお茶みたいです。
神輿の参加者かなとも思ったのですが、道中にビールなどの空き缶が落ちていたので、彼らは自由に飲み物を買っていたのかなと予想します。



割り箸は雨に濡れて。
食べ物の屋台が出ていたことが分かります。

神社を出て周辺をうろつきます。



空気を入れて膨らませるバットですね。
神輿がメインとはいえ、子供向けのお店もあったんですね。
貴重な証拠です。



おやじの名残り。
かつてこの一角にいたのでしょう。



細めの串です。
何の食べ物かは判別が難しいですね。
汁類の付着が雨で見づらくなっています。
弊害。



おっ、三つ巴模様。
用途は不明ですが、ムードは祭りっぽいです。
何かの飾りですかね。



赤いプラスチックの輪。
子供用のおもちゃっぽさを感じ取りました。
例えば、ヘリコプターのプロペラ部分、或いは車輪の一部。
そういったものが屋台で売っていたのかもしれません。



鉄パイプです。
矢倉を建てたり、旗を立てるポールとしても使えそうです。



再び手ぬぐい。
こちらの赤いタイプは複数見ました。
当日配られたオフィシャルグッズだった可能性があります。



目を引くのは、オレンジと白のカップですね。
唐揚げなどを入れるのに使うタイプです。
その上に刺さってる透明のプラスチックのは飲み物でしょう。
唐揚げの油を気にしてウーロン茶を飲んだのかも。
健全。



ビニール傘とポンチョの墓場。
神輿の担ぎ手が着用していたと思われます。



ん?足袋?
これ、足袋の底の部分ですよね。
町内を練り歩いている途中で取れたんですかね。
どれだけハードな動きをしたのか気になります。



足袋の完全版があったので、先ほどのは底部分で確定です。
この人はこの人で、片方脱げちゃってからはどうしていたんだ。



駐車禁止。
町会からの注意書きです。
確かに、狭い路地ですので車が停まったら神輿が通れませんよね。

序盤で警察が出していた通行止めの看板と期間も時間も違いますが、大丈夫だったんでしょうか。
混乱が生じてなければいいけど。



宮元というのは、神域の整備や祭具の維持管理など祭礼に関する諸役を務める地域住民の方のことです。
例大祭のときには、神輿の引継ぎや出発の挨拶をします。
祭りを支える功労者なので、破れているのは何とかしてあげて欲しい。



むむっ。
これは鼻緒の切れたサンダルをテープでグルグル巻きにして無理やり参加したものの、歩きづらくなってほっぽりだしてしまったパターンですね。
軽い気持ちで神輿に参加したら、思いの外ハードだったんでしょう。
こうしてこの人も来年には足袋になっていくんですね。



先端がスプーン状になっているストロー。
定番のカキ氷用ですね。



採水口位置。
板に直接書いてる!
毎年同じ板を使っているのか、毎年書き直しているのか気になるところです。



マッキーが落ちていました。
祭りで大活躍したんでしょう。
細い方のキャップがないので、紙コップに名前を書いたりしたんでしょう。
そうして神輿参加者の間で回されてる内に、いつの間にか打ち捨てられてしまったと。

雨に打たれている姿が哀愁を誘います。
せめて私だけは労っておきます。
お疲れ様ね。



電飾コードですね。
当日はさぞかし華やかだったんでしょう。



黒い棒にピンクのゴムのようなものが付いています。
何なんでしょうこれ。
祭りと関係があるのかも不明です。



手袋ですね。
それも物が持ちやすいようにザラザラしてるタイプの。
神輿を担ぐ用ですかね。
玄人っぽさを感じます。
長年神輿を担いで、自分に合うアイテムを見出したのかなと想像します。



梅干しの種です。
複数落ちていたので、支給品ですかね。
休憩中に手軽に食べられるように梅のおにぎりが振舞われたのかもしれません。



割れた電球。
電飾用と見ていいでしょう。



「昔も今も」ですって。
何だそれ!
しっかりしろ!!

すみません、雨の中歩いていた苛々が急に爆発したのでこれにて失礼します。

まとめ

以上です。
今回は神輿で有名なお祭りだったので、神輿関連の証拠が多めに出ました。
町内を練り歩くことで広範囲に残り香が出現したのも特徴です。

雨にも負けずに決行するほどの活気、いつか当日に見てみたいですね。
ではまた。

参考資料
『鳥越神社略誌』鳥越神社
『江戸東京の寺社609を歩く 下町・東郊編』2011 山折哲雄 槇野修 PHP研究所



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せとゲノム

元・都。散歩がてら大喜利をしたり、祭りの翌日に現れたりと、得体の知れない活動に余念がありません。

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