枚方公園で降りたけどひらパーへ行かない
- 更新日: 2018/03/06
人気遊園地の周りには何がある?
関東にお住まいの皆さまは、「ひらパー」こと「ひらかたパーク」をご存じでしょうか。
「ひらパー兄さん」こと岡田准一さんが宣伝キャラクターを務めている大阪府枚方(ひらかた)市の遊園地で、大阪出身者であれば一度は訪れたことがあるほどの場所です。
ひらパー兄さんの尽力により、その名を全国にまで轟かさんとしているひらかたパークですが、ここでひとつ疑問。
ひらかたパークの周りって、いったいなにがあるのでしょう。
ここに限らず、有名な観光スポットの周辺って意外と気にしたことないですよね。
頭の中から消えそうもないこの疑問を解消するため、今回はひらかたパーク周辺の散歩にチャレンジです。
場所は↓このへん


という訳で、緑のカラーリングが特徴的な京阪電車に乗り、「枚方公園駅」へ。
ひらかたパークの最寄り駅ということで、駅構内もどこかしらファンシーなデザインです。

ひらパー兄さんの影に隠れてしまっている昔ながらのマスコット。
公式HPによれば「ピピン・ハーキン」という名前らしいです。
はじめて知りました。

改札をくぐっていざ出発。

「あーおんちかった!」の微妙なラジオCMで一部に知られている恩地食品の冷凍たこやきおうどん。
恩地とは主君が配下に与える領地のことらしく、大阪のみならず奈良兵庫においてこのことばが入った店や会社が多数存在しています。

あまり知られていないことではありますが、枚方市とその隣の交野市は七夕発祥の地とされており、「天野川」という河川や「星が丘」という場所も存在しています。

関西を中心に展開している中華料理チェーン「大阪王将」の看板。
「ギョーザ1日100万個」でおなじみな「餃子の王将」とは異なる別物のお店。かつては同じ「王将」であったのですが、とある理由によって分裂して、現在のような状況になったと言われています。
お手軽な餃子の王将に対し、大阪王将では本格派な中華料理を食べることができます。

枚方名物くらわんか餅。
これは江戸時代この地さかんであった「くらわんか舟」に由来しています。
くらわんか舟とは淀川を行く客船に小舟で近づき、そこに乗る乗客に対して「くらわんか」と声をあげて食べものを売っていた商人集団です。
現在だと「押し売り」とみなされ、完全に違法ですね。
ですが、一度売られてみたいという気も。

ズバリその名も「公園飯店」。「公園」というひらパー度の高さと「飯店」という伝統力の高さが合わさって最強に見えます。せっかくなので、このお店で腹ごしらえといきましょう。
今日のお昼は公園中華!

赤を基調としたイスにテーブルが並び、テンテンカンカンと中華鍋をふるう音が心地よい店内にて、半ちゃんセットを注文。公園チャーハンに公園ラーメンは素朴ながらも人を引きつける魅力的な味わいで、まるでひらかたパークのようでしたと強引な関連づけ。

腹ごしらえを終えたら進軍開始。
観覧車が見えている方角をあえてはずしていきます。

公園坂前の公園郵便局。

ひらかたパークで子ども時代をすごした少年たちは、やがて老人ホーム「枚方公園」へ。
その人生のそばには常にひらパーが……。

道の端にお堂。
こういうものって誰がいつごろ建てたのでしょうか。

ほっほっほ、朕はMIKADOじゃ。
パチンコが大好きじゃ。
さて、今日もむじんくんに行った後で新台を打つでおじゃるかー。

枚方公園近くの公園。

今ではなかなかお目にかかれない牛乳配達ポスト。
うちは「白バラ牛乳」でした。

第二枚方公園近くの公園。

シーソーの色がさっきの公園といっしょ!
すごくどうでもいい。

ここのブランコの座席はゴムでした。
みなさんはゴムと木、どちらがいいですか?
木だとささくれたりするので、自分はゴムの方がいいです。

ここは「枚方市指定道路」らしいですが……。

この先は住宅街で行き止まりです。
昔はどこかへつながっていたとか?

今ではほとんど見かけないであろう、昔ながらの石臼を発見。
昔話「かちかち山」ではおばあさんの頭を叩き割るのに活躍しましたね。

危い!
「あぶない」なのか「あやうい」なのか。

踏切を渡り「蔵谷」なる場所へ。

と思ったら「三矢町」だそうです。
じゃあさっきの「蔵谷」は何でしょうか。
人名?
「この線路は蔵谷さんが整備しました」とかそんな感じでしょうか。

枚方のご当地マスコットかな?
手で触るとわしゃわしゃしそう。

3分立ち止まって考えても、このマークの意味がわかりませんでした。

ここが、明治天皇もあそばされたという三矢公園です。

コカコーラと言えば赤!
でもここのコカコーラは茶!
いわゆる「ご当地仕様」なのか?

KIRINもブラウン仕様!
なんでだ?

それは、この三矢が江戸時代京街道につらなる宿場街であり、当時の建物が多数遺されていることと関係がありそうです。
調べてみると、京都や奈良の自販機も茶色が多いのだとか。
歴史ある古都の景観を壊さないようにしているのですね。

この寒い季節にはあまり見たくない文字。

古民家を再利用したお店もちらほらと見かけました。

何やら事件の予感がする、放置されたヘルメットと手袋。
まさか、見つけてはいけないものを見つけてしまった!?

空を見上げれば、みごとな飛行機雲。

古民家と今風住宅の共演。
最近は各地で「古民家再生プロジェクト」が進められており、昔ながらの家屋がその風通しのよさを活かしたカフェなどに改装されるなどしています。

ゲ○を吐いているように見える。

街の美化をめざすマスコットキャラクター「ひらッキー」です。
「ひらけ! ポンキッキ」の略ではありません。

枚方宿本陣跡。
本陣とは、大名や幕府の役人のための宿泊施設で、現代風に言えばロイヤルホテル。
しかもかつてこの場所にあった本陣は、天皇も行幸の際に利用した記録があるそうです。
ひらパーの付近にこのような歴史スポットがあったとは!

いわゆる「辻」を発見。
辻とは人の行き交う小さな十字路のこと。
辻占いに辻斬り、辻商いなど、辻にまつわることばというのはいろいろありますね。
車のない江戸時代は、こうした辻がたくさん存在したのでしょうか。

何やら古めかしい道具を発見。
猫車のような形をしていますね。

そのそばにも道具が!
柱に打ち付けられている凹の意味とは?
何かをひっかけるためのものでしょうか。

小さな川の近くの家、すてきじゃありませんか?
ドブ川は嫌ですが。

この近くに資料館があるとのことなので、行ってみます。

ここが市立鍵屋資料館。
鍵屋とは、江戸時代から平成9年まで経営されていた料理旅館のこと。

その主屋は枚方市の指定文化財となっており、歴史的価値の高い品々を多数見ることができます。

江戸時代に宿場町を往来していた人々の服装を再現したマネキン。
左は「あっしには関わりのねえことでござんす」とか言いそう。

かつて何千人もの旅人たちの空腹を満たし続けてきたかまどとへっつい。
火さえあればまだ使えそうです。

時代劇でおなじみの駕籠(カゴ)。
駕籠にも乗せる人によってランク付けがなされており、周囲が囲われておらず粗末な造りのこの駕籠は、庶民が乗るためのものと思われます。

食堂「よあけ」です。
モーニングはやってなさそうです。

このタヌキ、よく見ると……。

口が開いていました。
こわい。

きれいな形をした「人」字路に、全国100人ぐらいはいるかもしれない道マニア歓喜。

ここは伊加賀(いかが)町。
ごきぶん伊加賀?

くらわんか餅のお店を発見!
しかし残念なことに閉まっていました。
なんだか急にくらわんか餅が気になってきたぞ。

大阪において「ひらパー」という略称は「マクド」以上に浸透しています。
だから、ぶっきらぼうに書いても意味が通じるのです。
ひらパー駐車場とのさりげなさが感じられない比較も◯。

入場料が400円おトクになる券を売ってくれるらしいです。
地域企業とひらパーの連携サービスですね。

枚方公園駅が見えてきました。
せっかくなので、くらわんか餅を探してみましょう。

というわけで、駅前の和菓子やで「くらわんか焼き餅」を購入。
くらわんか餅とは少々異なる形をしていますが、これもまた枚方名物なのだそうです。
甘さ控えめで食べやすい味でした。

そんなわけで枚方名物を味わったところで、今回の散歩は終了です。
この周辺はひらかたパークのイメージが強かったのですが、歴史を感じさせるスポットやユニークなモノがあり、充実した散歩となりました。
あなたの地元にも、ひょっとすると隠れたおもしろスポットが眠っているかも?
「ひらパー兄さん」こと岡田准一さんが宣伝キャラクターを務めている大阪府枚方(ひらかた)市の遊園地で、大阪出身者であれば一度は訪れたことがあるほどの場所です。
ひらパー兄さんの尽力により、その名を全国にまで轟かさんとしているひらかたパークですが、ここでひとつ疑問。
ひらかたパークの周りって、いったいなにがあるのでしょう。
ここに限らず、有名な観光スポットの周辺って意外と気にしたことないですよね。
頭の中から消えそうもないこの疑問を解消するため、今回はひらかたパーク周辺の散歩にチャレンジです。
場所は↓このへん

という訳で、緑のカラーリングが特徴的な京阪電車に乗り、「枚方公園駅」へ。
ひらかたパークの最寄り駅ということで、駅構内もどこかしらファンシーなデザインです。

ひらパー兄さんの影に隠れてしまっている昔ながらのマスコット。
公式HPによれば「ピピン・ハーキン」という名前らしいです。
はじめて知りました。

改札をくぐっていざ出発。

「あーおんちかった!」の微妙なラジオCMで一部に知られている恩地食品の冷凍たこやきおうどん。
恩地とは主君が配下に与える領地のことらしく、大阪のみならず奈良兵庫においてこのことばが入った店や会社が多数存在しています。

あまり知られていないことではありますが、枚方市とその隣の交野市は七夕発祥の地とされており、「天野川」という河川や「星が丘」という場所も存在しています。

関西を中心に展開している中華料理チェーン「大阪王将」の看板。
「ギョーザ1日100万個」でおなじみな「餃子の王将」とは異なる別物のお店。かつては同じ「王将」であったのですが、とある理由によって分裂して、現在のような状況になったと言われています。
お手軽な餃子の王将に対し、大阪王将では本格派な中華料理を食べることができます。

枚方名物くらわんか餅。
これは江戸時代この地さかんであった「くらわんか舟」に由来しています。
くらわんか舟とは淀川を行く客船に小舟で近づき、そこに乗る乗客に対して「くらわんか」と声をあげて食べものを売っていた商人集団です。
現在だと「押し売り」とみなされ、完全に違法ですね。
ですが、一度売られてみたいという気も。

ズバリその名も「公園飯店」。「公園」というひらパー度の高さと「飯店」という伝統力の高さが合わさって最強に見えます。せっかくなので、このお店で腹ごしらえといきましょう。
今日のお昼は公園中華!

赤を基調としたイスにテーブルが並び、テンテンカンカンと中華鍋をふるう音が心地よい店内にて、半ちゃんセットを注文。公園チャーハンに公園ラーメンは素朴ながらも人を引きつける魅力的な味わいで、まるでひらかたパークのようでしたと強引な関連づけ。

腹ごしらえを終えたら進軍開始。
観覧車が見えている方角をあえてはずしていきます。

公園坂前の公園郵便局。

ひらかたパークで子ども時代をすごした少年たちは、やがて老人ホーム「枚方公園」へ。
その人生のそばには常にひらパーが……。

道の端にお堂。
こういうものって誰がいつごろ建てたのでしょうか。

ほっほっほ、朕はMIKADOじゃ。
パチンコが大好きじゃ。
さて、今日もむじんくんに行った後で新台を打つでおじゃるかー。

枚方公園近くの公園。

今ではなかなかお目にかかれない牛乳配達ポスト。
うちは「白バラ牛乳」でした。

第二枚方公園近くの公園。

シーソーの色がさっきの公園といっしょ!
すごくどうでもいい。

ここのブランコの座席はゴムでした。
みなさんはゴムと木、どちらがいいですか?
木だとささくれたりするので、自分はゴムの方がいいです。

ここは「枚方市指定道路」らしいですが……。

この先は住宅街で行き止まりです。
昔はどこかへつながっていたとか?

今ではほとんど見かけないであろう、昔ながらの石臼を発見。
昔話「かちかち山」ではおばあさんの頭を叩き割るのに活躍しましたね。

危い!
「あぶない」なのか「あやうい」なのか。

踏切を渡り「蔵谷」なる場所へ。

と思ったら「三矢町」だそうです。
じゃあさっきの「蔵谷」は何でしょうか。
人名?
「この線路は蔵谷さんが整備しました」とかそんな感じでしょうか。

枚方のご当地マスコットかな?
手で触るとわしゃわしゃしそう。

3分立ち止まって考えても、このマークの意味がわかりませんでした。

ここが、明治天皇もあそばされたという三矢公園です。

コカコーラと言えば赤!
でもここのコカコーラは茶!
いわゆる「ご当地仕様」なのか?

KIRINもブラウン仕様!
なんでだ?

それは、この三矢が江戸時代京街道につらなる宿場街であり、当時の建物が多数遺されていることと関係がありそうです。
調べてみると、京都や奈良の自販機も茶色が多いのだとか。
歴史ある古都の景観を壊さないようにしているのですね。

この寒い季節にはあまり見たくない文字。

古民家を再利用したお店もちらほらと見かけました。

何やら事件の予感がする、放置されたヘルメットと手袋。
まさか、見つけてはいけないものを見つけてしまった!?

空を見上げれば、みごとな飛行機雲。

古民家と今風住宅の共演。
最近は各地で「古民家再生プロジェクト」が進められており、昔ながらの家屋がその風通しのよさを活かしたカフェなどに改装されるなどしています。

ゲ○を吐いているように見える。

街の美化をめざすマスコットキャラクター「ひらッキー」です。
「ひらけ! ポンキッキ」の略ではありません。

枚方宿本陣跡。
本陣とは、大名や幕府の役人のための宿泊施設で、現代風に言えばロイヤルホテル。
しかもかつてこの場所にあった本陣は、天皇も行幸の際に利用した記録があるそうです。
ひらパーの付近にこのような歴史スポットがあったとは!

いわゆる「辻」を発見。
辻とは人の行き交う小さな十字路のこと。
辻占いに辻斬り、辻商いなど、辻にまつわることばというのはいろいろありますね。
車のない江戸時代は、こうした辻がたくさん存在したのでしょうか。

何やら古めかしい道具を発見。
猫車のような形をしていますね。

そのそばにも道具が!
柱に打ち付けられている凹の意味とは?
何かをひっかけるためのものでしょうか。

小さな川の近くの家、すてきじゃありませんか?
ドブ川は嫌ですが。

この近くに資料館があるとのことなので、行ってみます。

ここが市立鍵屋資料館。
鍵屋とは、江戸時代から平成9年まで経営されていた料理旅館のこと。

その主屋は枚方市の指定文化財となっており、歴史的価値の高い品々を多数見ることができます。

江戸時代に宿場町を往来していた人々の服装を再現したマネキン。
左は「あっしには関わりのねえことでござんす」とか言いそう。

かつて何千人もの旅人たちの空腹を満たし続けてきたかまどとへっつい。
火さえあればまだ使えそうです。

時代劇でおなじみの駕籠(カゴ)。
駕籠にも乗せる人によってランク付けがなされており、周囲が囲われておらず粗末な造りのこの駕籠は、庶民が乗るためのものと思われます。

食堂「よあけ」です。
モーニングはやってなさそうです。

このタヌキ、よく見ると……。

口が開いていました。
こわい。

きれいな形をした「人」字路に、全国100人ぐらいはいるかもしれない道マニア歓喜。

ここは伊加賀(いかが)町。
ごきぶん伊加賀?

くらわんか餅のお店を発見!
しかし残念なことに閉まっていました。
なんだか急にくらわんか餅が気になってきたぞ。

大阪において「ひらパー」という略称は「マクド」以上に浸透しています。
だから、ぶっきらぼうに書いても意味が通じるのです。
ひらパー駐車場とのさりげなさが感じられない比較も◯。

入場料が400円おトクになる券を売ってくれるらしいです。
地域企業とひらパーの連携サービスですね。

枚方公園駅が見えてきました。
せっかくなので、くらわんか餅を探してみましょう。

というわけで、駅前の和菓子やで「くらわんか焼き餅」を購入。
くらわんか餅とは少々異なる形をしていますが、これもまた枚方名物なのだそうです。
甘さ控えめで食べやすい味でした。

そんなわけで枚方名物を味わったところで、今回の散歩は終了です。
この周辺はひらかたパークのイメージが強かったのですが、歴史を感じさせるスポットやユニークなモノがあり、充実した散歩となりました。
あなたの地元にも、ひょっとすると隠れたおもしろスポットが眠っているかも?