「赤蟻通り」を歩いてきた【要町】

  • 更新日: 2019/11/21

「赤蟻通り」を歩いてきた【要町】のアイキャッチ画像

『しょぼい広島弁バー』をやるから来て!とお誘いをうけた。開催場所が未開拓のフィールド「要町」だったので、マップを開示するためにも行ってきたゾ


 10月某日、はるばる広島から東京まで、サンポー散歩者の「真崎真幸(マサキマサユキ)」さんがやってきた。

 池袋方面、豊島区要町(かなめちょう)にあるイベントバー『エデン本店』にて、1日店長を務めるらしい。タイトルは、『しょぼい広島弁バー』。
 方言フェチ、なまり懐かしみたい勢、本場の「じゃけえ」を浴びたい人がくるところ……なんだろうか。いまいちのみ込めないが、味わい深い。気になる。


 Twitterで他人のツイートを備忘録的に何度もリツイートする癖があるわたしは、おそらく真っ先に、マサキさんの広島弁営業DM(お誘い)を食らった。とはいえ、きっと知人・友人みんなに送るものだろうとおもい、実はさいしょ「行けたら行きます」的なかんじで超テキトーに応えていた

 なんせ、お店のオープンが平日17時から、である。夕方には家にいる子持ちライターなわたしには、意外とハードルが高い設定なのだ。いいですか、その時点ですでにそこそこ関与しづらいんですよ(伏線)!


 しかし、ふと素朴な疑問がわいてしまった。
 要町ってどこだっけ、知らない街だよな、と。

 「立ち寄ったことのない土地に用があって行く」、というシチュエーションにすこぶる弱いわたしは(散歩がメインだとバレないよう)マサキさんに「行きます!」と快諾した。地名がエサになる。お安いというか、お気軽な女だ。

▼池袋駅から1本目にある『要町駅』


 というわけで、東京メトロ有楽町線『要町駅』に降り立った。

 マサキマサユキさんといえば、「猫っ毛メガネのおっさん」という見たまんまの姿をトレードマークに『ぱくたそ』でフリー素材モデルをしている人で、その顔はTwitterのタイムラインにも流れてくるから覚えている。本人がいたらすぐ見つけられるだろう。よって、「発見できないかも」とか「人違いしそう」という心配はなさそうだ。

真崎真幸

広島在住の真崎真幸です。普段は会社員の兼業ライターをやってます。長身猫っ毛でクセがすごい。前髪がクルン。性格はひょうきん。わしのフリー素材使ってくれたら、ぶち嬉しいけ~の~!



 問題は、わたしがエデン本店までたどり着けるか? である。
 土地勘のある人だと、要町駅から徒歩10分ほどで到着するらしい。

 どこにいても「ロストクイーン(迷子の女王)」という特殊能力を発動させるわたしなので、確実にアクセスするにはだいぶ早く現地入りするほかない。

 迷子ガチ勢なので、「あさっての方向に歩いてもギリ戻ってこれそうな見積もり」をださねばならないのだ。気合いを入れて、オープン時刻より90分近く前乗りをした。散歩がはかどる。

▼「要町駅」2番出口がエデン本店への近道


 さて、事前にGoogleマップをくまなく見たところで方向感覚のないわたしがピンとくるはずないので、「駅の何番出口から出ると近いか」だけ把握しておいた。それが、要町駅2番出口である。

 そう、「方向的にまちがっていない出口からひとまず出る」のが初クエストだ。ひじょうにたすかることに、駅構内はいたるところに順路案内があるし、駅員さんや清掃業務員さんもいる。困ったら味方してくれる人がいるというのは、かなりの安心材料だ。こわくない。

 ただ、毎度のことだが、それをクリアしてフィールドに出るとすぐさま絶望感におそわれる。周囲の建物をきっちり把握しないと、どっちに進めばいいのかまったく分からなくなるからだ。

 目的地がなければ駅を軸にどの方向にでもさまよえるのだが、「お相手のいる約束付き目的地」があるときは、がぜん挙動不審になる。

 キョドりを治す呪文は1つしかない。赤い文字で書かれた「現在位置(You are here)」というやつだ。ほとんどの場合、そのスペルは「エリアガイド」という看板に記されている


▼『要町駅』2番出口を出てすぐの風景


 首をぶんぶん振って、要町駅2番出口まわりを見渡す。あった!

 じぶんが立っている位置をチェキッたわたしは、もうとっくに迷子になりがちなじぶんに勝った気でいた。ウェ~イ。なぜなら、「一本道の先にあるセブンイレブンを見つけたらOKみたいなマップ」に見えたからだ。言ってるそばから迷ってそうなニュアンスだけれど、心から、エデン本店までの道のり楽勝じゃん、とおもっていた。

 でも、友人からよく言われるのだ。それが迷子脳ゆえの「危険な思考」だと。分かりやすい建物を目印にするのはいいが、
 
 ①どこにでもある店
 ②移転の可能性がある店
 ③地域に何件もありそうな店

 だと、見誤っても気づかないでしょう、と。エーッ、そうはいっても、それしか方法がおもいつかないんだもの。歩け、歩け~!

 
 きっと、このポジティブさも、わたしを迷子にさせている。

▼2つ重なり合うようなマンホール


 キョドりのデバフを解除して、知らない街をルンルンゆく。

 すると、一本道の途中、相当お急ぎなようすのおじさまと正面衝突しそうになった。ゲゲッ、妖怪「ゆずらねえ」がとり憑いている。歩くスピードの遅いほうが速いほうに道をゆずるものと信じきってしまう面倒なヤツである。むしろ、スピードにのってるほうがサッサとよければいいとおもうのだが。

 ……などと考えていると、路上に妙なマンホールが

 大きいフタに、小さいフタが重なっていて目玉焼きみたいだ。元々そういうデザインなのか、なにか二重の機能があるのか首をかしげる。

 フタには、「東京下水道・合流」と刻まれている。なんのことだろう。

 東京都下水道局の公式ホームページによると、
 合流:「汚水と雨水の両方を流している管
 分流:「汚水と雨水を別々に流している管

 という区別があるみたい。なるほどそんな違いがあったのか。ふだん、マンホールの柄にばかり目がいって中の仕組みのことまで考えてなかったなあ。

▼水色の車両通行止め看板


 まさにこのくらいの水色の看板を見ると『KUMON(公文式)』教室かな?とおもってしまう。わが子が小・中学生だと、習いごと関係のスクールカラーがすり込まれがちなのである。……あっ、近づいてみるとぜんぜん違った。

 どうやら、この一帯の道路がスクールゾーンで、特定の時間内は車両通行止めであることを示しているようだ。なんだろ、さわやかだよなあ、要町。ヒトに注意喚起を促すものってもっと目立つ色をチョイスしそうなのに。

▼奥に見える「えびす通り商店街」が気になる


 目的地(エデン本店)にたどり着くまでは、じぶんの進行方向をいたずらに変えてはならない――。それはわたしがテッパンで守るべきルールなのだが、ふと、一本道の景色に飽きて右の奥のほうを見た。

 あっ、あっ、目が合ってしまった。

 大きな道路を挟んだ向こうに、『えびす通り商店街』とやらがあるらしい。アーケードが大きいところは「お宝を見つけそう」感があって、のぞいてみたくなる。ムズムズする。けれどたぶん、迷い込むと帰ってこれなくなる。

 くーっ、ここは我慢だ。

▼『AEONまいばすけっと』前のようす


 空もようがぱあっと見えて、街に奥行きがあって、きゅうくつさをかんじない歩道がゆるゆるつづく。要町のイメージは、どこかお上品だ。

 根が田舎者なので、池袋が近いというだけでじゅうぶん都会と喧噪をかんじるが、じっさいは静かである。公園や学校施設が整っているからファミリー層が多そうだし、不動産屋さんも似たようなことを言いそうだ。

 ハタと立ち止まる。スマホのGoogleマップを見る。ミスってないはずだが、方向が合っているかどうか心配になる。――だって、風景に全然マッチしないんだもの、エデン本店のイメージが。

 開催イベントの情報をみると、『生活保護バー』『絶叫バー』『デリヘル店長バー』『ダイエット失敗バー』『ガンダムバー』『元JR社員バー』など、変わり種ばかり。

 池袋にあると言われたら妙に納得してしまうが、ヒア・イズ・要町である。な~んかちょっと違う。ハードなことは起こらなそうな印象。いったいどんな店なんだ、エデンよ。

▼「空き地」を覆うカバーの色はだいたいオレンジ


▼唄い放題の昼カラオケ1,000円、行きたい


 うっかり、エデン本店の正体に気をとられてボーっと進んでいたら、とんでもないことに気づいた。先ほど、「一本道の先にあるセブンイレブンを見つけたらOKみたいなマップ」と書いたが、これである。

▼どうみてもセブンイレブンの看板の取り換え


 ウオオ!

 ビルの超目立つところに掲げられた「セブンイレブンの看板」が、がっつり取り外されようとしているッ……!いや、取り付けようとしているのかッ!?ンモーッ、どっちでもいいけどわたしの探してる店舗ここで合ってる!!?

 迷子に不運はつきもので、ささいなトラップが発生しがちである。
 しかも、わたしの場合すぐパニクる。
 ただの一本道が迷宮化するのは、こういう瞬間だ


 おもわず左右を見渡す。肝心のセブンイレブンは、まっすぐ進んだところにあった。よかったー!というか、一本道なのでまっすぐ進めば絶対たどり着くはずなんだよね。なに言ってるんだろう、はずかしい。でも、負けてないからヨシ!要町は、わたしにやさしい。

▼「おかないで」に置く心理


▼意味深なショッピングカード


▼緑の配分がスキ


 「セブンイレブンを見つければ勝ち」と信じて見つけたはいいが、次の一手を考えていなかった。

 うーん、コンスタントにおのれの発想が信じられなくなる。けれど、それでいい。方向オンチに効くのは目的地までの微調整だ。「迷ってからの方向設定は数分後(迷ってから)のじぶんに任せる」作戦を小刻みにくり返す。

 来た道を(なぜかわたしは)戻れないというバグもまれに発生するので、うしろの雰囲気をそっとながめておくのも必要だ。というか、戻れなくなる不安をかき消すため、余裕のあるときはほんとうにいったん後退したりする。

 大丈夫かなあ、と内心びびっていたら、天の恵みッ!エリアガイド発見ッ!赤い文字で書かれた「現在位置(You are here)」ふたたびーッ!

▼ホッとするけど東西南北によわい


▼どちらにゆくかで迷う。よし左だ


 やや土地勘がついてから分かったことだが、写真の道は、どちらに進んでもエデン本店にアクセスできる。ただ、わたしが初見で頼りにしていたのはGoogleマップに載っている『赤蟻通り』の存在だった。そこをゆくには、左に進まねばならない。

 『赤蟻通り』って、インパクトのある名称だ。「あかあり」と読むのでいいのかな。なにか由来があるに違いない。きっと説明付きの看板もあるだろう。けっこう長そうだな。端から端まで歩いてみようか――。

 この時点で、エデン本店を探すというミッションが、少しばかり遠のいていた。そこに向かうためのルートが赤蟻通りだったのだが。

▼小学校沿いをゆく


 要町は、わたしからすると一戸建ての多さが目につく。各家に個性をかんじる。ふだん、「外観がほぼ同一の新築」がズラッと建ち並んでいるさまをよく見るので、家の面持ちがバラバラなのを珍しくかんじてしまう。わたしが歩いた狭い区域の話だけど。

▼ハッピーハロウィン!


 こうやって、季節ごとに家のソトを飾れるのが羨ましい。

 わが家はマンションゆえに、玄関先はもう共有スペースなので許されない。たとえば、Aさんちは巨大カボチャを3体置く、Bさんちは魔女の人形がいてキラキラ光っている、Cさんちはなぜかドワーフだらけになるなど、「特定の時期だけそこにあるもの」を知っていると、通りすがるだけで「行きつけ」感がでてくるからふしぎだ。

▼第2の目印・関根時計店


 放課後の小学生たちの恋愛トークがおもしろくて、聞き入りそうになった。ランドセルという「学校の装備」をはずしたあとも顔を合わせる関係って、いいよなあ。いろいろ話しちゃう間柄じゃないかとおもう。マセた言葉にドキッとしたりもしたけれど。

 あまり聞き耳を立てていると変なおばさんになるので足を進めたところ、『関根時計店』を発見!セブンイレブンの次に目印にした場所だ。ここまで来るともう近い。やはり、先にエデン本店までのマップを踏破してから赤蟻通りの真相を探ろう。

▼エデン本店の正面


 目的地が近づくと、
 ①めちゃくちゃゆっくり歩いて、
 ②スマホのマップと目に映る各建物を見比べ、
 ③建物名が合致するかチェックする。

 という、ドラマで役者さんが住所探しをするシーンでやりがちな演技を存分にたのしみだすのがわたしだ。右斜め前くらいでカメラがまわっていると想定した表情をする。ある種のRPGである。ウーン、ひとり上手。

 そして見つけたのが、エデン本店!
 ……なぜか、『絶叫バー』の看板が。叫ぶ0円。
 あれ、おかしいな。オープンしてる、別のタイトルで……。

▼エデン本店のサイド


 外観は、引いてみるとこんなかんじ。住宅街にポツンとあらわれる。
 ビジュアル的に奇抜な主張があるわけではない。むしろ、質素だ。

 それはそうと、『絶叫バー』である。マサキマサユキさんが1日店長をする『しょぼい広島弁バー』じゃないのが気になる。開店まで約50分。うわ、さすがわたし、10分で着くはずのところを40分もふらふらしていたのか。ぜんぜん気づかなかった。いや、そんなことよりだ。ドアをノックしてもいいけど、知らないひとが叫びまくってるところに遭遇しちゃったら気まずいなあ。

 というわけで、開店ギリギリまで要町を歩くことにした。
 赤蟻通り探検のつづきをしよう。

▼「サークルじゃないK」を発見


 「サークルじゃないK」を発見して、おもわずパシャる。

 どことなくコンビニのロゴ感あるこのお店は、『舞☆龍』(Dancing Dragon)というアロワナショップらしい。建物に記された「K」がいったいなんのイニシャルなのかぜんぜん分からない。実はお店と直接関係ないのかもしれない。

 気になってのぞきに行ったが、玄関の白い看板には「近くにいます!電話ください」。つまり無人だ。ウーン、離席のところにコールしてまで「Kってなんですか?」と訊く勇気がもてない。現代人はすぐネット検索にかけるけど、ナゾのままにしておきたいきもちが勝った。

 そういえば、マサキマサユキさんといえば「ヤマザキショップっていいな」の人でもある。通りすがりに「K」を見て「Y」の人を連想し、なんだかにやついてしまったというわけだ。本人はイニシャル「M」の人だけど。


▼赤蟻通りを逸れたところにある「飛び出し注意」


▼「自転車も止まれ」強めの注意に目をうばわれる


▼どっちの線が正しいのか分からない駐車場


 実はわたし、散歩しているとき必ず「駐車場の表情」をみている

 これはサンポー散歩者のヤスノリさんがTwitterで「独立系の駐車場は自由がある」とツイートして以来ずっと持っている視点だ。……が!

 けっこうどこも規則正しいというか、横並びな印象だった。写真のように、ここまで新旧どちらの主張もゆずれないようなものは、見たことがなかった。スペースの使いかたをミスっても「分かりにくいですよね」と、許してもらえそうである。


 さて、

 「赤蟻通り」に関する情報が欲しくて端から端まで歩いたのだが、路上には、名称の由来が掲載された看板や説明書きなどは一切なかった。見落としてはいないはず。

 ただ、通りの途中には『熊谷守一美術館』があり、おもてに黒いアリの壁画がみられる。そばには「クマガイモリカズ」とカタカナで名が掘られていた。1つの作品のようだ。路上には野生のヒントがないのでウェブ検索をしてみたら、「蟻」というのがその作家の代表作らしい。でも、赤くはないんだよなあ。ちょうど工事中で建物前にトラックが停まっていたので壁画の黒いアリをパシャれず、むねん。

▼シャッター先の不用品市場


 赤蟻通りをそれて、エデン本店を円形で包むようにして、あちこちを歩いてみた。シャッターの降りたお店の前に「必要な方はお持ちください」とある。厚みのある絵本や、じゅうぶん使える食器類が並んでいた。

 持ち帰るには少々かさばる大きさだなあとながめていたら、ちょうどお店の人がうしろから「あらあら!まあまあまあ!」と、声をかけてきた。自転車でキュッと間近に立ち止まられる。またもやドラマみたいなワンシーンだ。

 「欲しいものあったらどうぞどうぞ」と微笑まれたが、身軽なかっこうで来すぎてしまった。袋と腕力に余裕があれば5,6冊ピックアップしたかったが、泣く泣くやめておいた。

▼婦人会の絵になごむ


▼稼働中のクリーニング屋さんかっこいい


 そろそろ開店時刻の17時だ。

 「一番乗りしよう!」と、エデン本店の前で待ち構えていたわたしだったが、人っ子ひとり来ない状況で少々手持ちぶさたになりTwitterをひらいた。すると、タイムラインでおかしなことが起こっているのである。



 えっ、マサキさんってば、今そんなこと言ってるの?
 もう17時になるのに?? えっ、えっ……そこ中野ブロードウェイやぞ???

 ――すかさずTwitter経由でDMを送るわたし。内心おいおいっと突っ込みながら、「開店17時ですよね!」と。Twitterって即ツイートする人が多そうだけど、開店準備しながらこれ打ってるのかな。

 いや、マサキマサユキは即ツイ即リプのイメージだ。遅刻に気づいてないのでは?と、おもった瞬間、秒で謝罪が飛んできた陳謝ツイートも流れた。わらった。だって、杉並区中野から豊島区要町まで電車で30分はかかるんだもの。ほかの移動を含めたらきっと小一時間は……。

 マサキさん、焦ってただろうな~。



 迷子狂は遅刻にうるさい。じぶんがそうならないよう心底気をつかうからだ。しかもわたしの場合、冒頭でふれた通り、平日夕方からのイベント参加ってそれだけでハードルが高いのだ。ぐっ……、

 
 ま、さ、き、ま、さ、ゆ、き、めぇぇえええー!

 しかし、正直いってマサキさんはこういうとき電車内でもダッシュするようなまじめなイメージがあったので(もちあげて)、ヘマをしてくれて助かった(おとす)。じぶんより先になにかやらかしてくれるひとを、わたしは絶対にくめない。粗相担当の人になってもっと変なことをしてほしい。

▼我楽多文庫(がらくたぶんこ)日が落ちてから発見


▼中華料理屋と同じ熱量で並ぶ熱帯魚・金魚屋さん



 18時頃、マサキマサユキ店長ご出勤!

 おもってたよりデカい(身長が)!
 おもってたよりつるつる(肌が)!
 おもってたより赤い(服が)!
 おもってたよりアクセント強い(なまりが)!

 はてさて、「しょぼい広島弁バー@エデン本店」のはじまりである。
 
 ちなみに、Twitterで事前告知されたコンテンツ以外どんなふうになるのかはまったくの不明だった。書いてあるのは、元おっさんレンタルの人で、フリー素材モデルの人で、自称しょぼいウェブライターの人が「もみてん(もみじ饅頭の天ぷら)作るよ」、ということ。疑問符にあふれたバーだ。

▼店長「開店してるってわからないかも!」


 アレがない、コレはどこだ、ソレはなに?と、店内をうろつきまくるマサキ店長。さすがにうろたえすぎだろうとおもっていたら、なんと、今夜1日店長を務める本人なのにマサキさん自身がエデン本店には初訪問だという。

 えええええ、驚き。

 『しょぼい広島弁バー』のしょぼさ加減をそこでだしてくるのか。タイトル通りだ。昭和の某バラエティ番組風にいうと「ぶっとび~」である。

 とはいえ、バーがセットされていくようすを間近でみれたのは、よかった。時々、「ふだんはエデンの系列店でお世話になっていて、そっちの開店が18時なんですよね~。それで勘違いしちゃって」などとブツブツ言っていた。わたしが不機嫌そうに許しまへん!モードになっても、計算しつくされたしょぼさをまとうマサキマサユキ氏には勝てない。手を手をあわせた合掌ポーズで「ごめんなさい~」と、目の前ですりすりされておっさんなのにかわいさが増すだけだった。くやしいので、ほっとくことにした。

▼「絶叫バー」看板を手直しする図


 「絶叫バー」店長が書いたであろう内容を再利用するマサキ店長。あらためて、エデン本店のシステム料金や、じぶんが設定したメニュー表を編集していた。Twitterには、続々と「あとで行く」ツイートやリプが届いている。みんな、どうせなら途中でめちゃくちゃ迷わないかなあ。要町駅からの誘導を求められたらすぐ駆けつけるんだけど(結局誰からもヘルプは来ず)

▼カウンターでドリンクを探す姿


▼もみじ饅頭の天ぷらを揚げるマサキ店長


 一度も降りたことのない駅、まったく知らない街の、はじめて入るお店で広島名物『もみじ饅頭』をじゅうじゅう揚げてウマイ!ウマイヨー!とにこにこしているマサキマサユキ店長は、コミュ強である。少しずつ客足がのび、ぎゅうぎゅう詰めになるほどのにぎわいだった。売り上げも上々だったと聞く。

 こうやって、誰かの発信やお誘いがきっかけで未開拓の街を歩くことになるのは、ひじょうにいいことだ。次に要町をゆくときは、赤蟻通りのナゾを『熊谷守一美術館』まで解きにいこう







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Cooley Gee

ヒカセン(光の戦士)の皮をかぶった栗。
『FINAL FANTASY XIV』プレイヤー。
雑多な「すき」を追うひと。
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