清澄白河を散歩しました

  • 更新日: 2017/01/24

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事故が余計増える気がするなにか。

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こんにちは、ヤスノリです。
今日は江東区、清澄白河に来ております。



清澄白河は半蔵門線と大江戸線が使えます。
最近東京の東側が面白い、みたいなのはよく言われる話でございますが、清澄白河もそんな感じでよく語られる街です。速水健朗さんの著書「東京どこに住む?」では、世界で一番"住みたい街"として知られるポートランドと対比して語られておりました。



ここら一帯は「深川」と呼ばれ、古くはここらは江戸時代に作られた運河であるところの小名木川沿いの物流拠点でした。
江戸城から隅田川で隔てられたここは独特の文化が形成され、松尾芭蕉や平賀源内も深川住民だったのは有名でしょうか。





そして現代においても、知る人ぞ知る文化の街としての地位を確立しております。アートスペースや個性的なお店が多いんですね。ブルーボトルコーヒーが日本1号店の立地として清澄白河を選んだのは世の中をざわつかせましたが、これは必然でありました。と、このあたりに詳しい人が申しておりました。私は横浜なので実は東京の東側はよく知りません。私はただただ、伝え聞いたことを記すのみ。我が名は書記官アケルス。偉大なるエジプトの歴史を記す者なり。我は目を持たず、口を持たない。我は耳のみを持ち、聖なる物語を刻み続ける。何の話でしたっけ。エジプトでしたっけ。

あと今日は行かなかったですけど、清澄庭園や木場公園など、自然も多いんですよね。そんな感じで、住みやすい街として最近注目されている清澄白河でございます。

ちなみに、清澄白河の一日平均乗降人数は2015年の大江戸線で39825人。同じ深川エリアである森下や門前仲町と比べると少ないですけど、ここは半蔵門線も通っているので単純比較は難しい。まずまずなんじゃないですかね。




そんなこんなで、用はないですけど降りました。




半蔵門線の駅前は清洲橋通りです。
清洲橋ってのは隅田川にかかる橋で、綺麗な橋として有名です。関東大震災後、復興のシンボルとして計画されたんですって。
あとで見にいきます。




ぜいたくな駐車場の使い方をしている。
ぼく、金持ちになったらやりたいことこれにする。






清洲橋通りに、清洲寮っていう名前のアパートが建ってます。昭和8年築だそうですよ。
これ戦災で焼けなかったってことですかね。






棟の呼び方が「ホ」とか「ニ」とか。
住所に「ホ」とか入れたい人はここがお勧めです。




駐輪場はアイウエオ方式みたい。棟の呼び方と同じだとややこしいですからね。




カフェ兼ギャラリーも1階に入ったりしてます。




反対車線から全体像。かっこいい。壁は塗りなおしてしまったそうです。塗りなおしてしまった、っていうのもアレですけど。一見学校みたい。




りんご屋ではない。




清澄通りとの交差点まで来ました。




ちょっと清澄通り沿いを歩いてみます。
ここをずっといくと両国です。
つまり、このまま歩いて行くと、だんだんすれ違う人が力士である確率が高くなっていく、ということです。




こんなところに日本一があった。
ウッカリ日本一があるから、油断できないですよ。




一本路地に入るとひんやりします。
路地路地してて最高。




こんなところにひっそりと質屋がある。のれんがお洒落。
昔ながらの質屋は、質屋だけに7の付く日がお休みなんですよね。






マンションニュー清澄だって。
「ニュー」って言葉、ダサい時期を超えて、良い感じに醸成されてきたと思う。



ニュー清澄の隣は小名木川です。江戸時代に作られた運河で、清澄白河のあたりは昔は倉庫街だったみたいですよ。




高橋乗船場。定期船とかは特に無いみたい。
わりと乗る気で近づいたので恥ずかしい。船乗れません。




また路地に迷い込みました。




トキワ



トキワ



置き場




小名木川沿いに出ました。上登りたいじゃないですか。




登るじゃないですか。




フオー。いいですね。いいですねってのも月並みですけども、いいですね。




嫌だワン。
なんか、四方にあるのが世話を焼くアイコンでそういうシミュレーションゲームに見えてきた。




花の名前かな? と思って近づいたら、語りかけだった。




咲いたパターンの語りかけはこんな感じでした。






このあたりが、小名木川沿いの古い倉庫の残り香でしょうか。建物はそのままお店とかに使われていて、なんかかっこいい。




水門は工事中。東日本大震災レベルのやつが起きても大丈夫な感じにするとのこと。このへんは海抜低いからねえ。




水門にもちゃんと住所があり、ポストがある。
こういうポストを見るといつも言うことだけど、年賀状書いたら届くのかな。来年は水門に年賀状書きたいな。




テプラ文字。
テプラで貼り紙を作る人が一定数居て、なんでだろうと思ってたんですけど、最近分かった。これ、防水加工が不要で楽なんですね。




街の製本屋さんなんですけど、御朱印帳を売ってます。
お手製で、ネットでも売っておらず、ここにしかないそうですよ。



せっかくなので一冊いただきました。
「それ一番出るやつ」と言われてしまった。こんにちは、月並み太郎です。




この辺に芭蕉庵の跡地があって、芭蕉稲荷という神社になってるそうなんですけど……




これでもかってくらい旗が立ってて、これが芭蕉稲荷じゃなかったらこの先何も信じられないからな。
スーパーに売ってるものは全部毒だし、床屋は全員頸動脈を狙っている。




芭蕉庵の位置は謎だったけど、大正の震災のあとに芭蕉が愛した石造りの蛙が発見され、ここが特定できたんですって。




これは別の稲荷っぽい。この辺の稲荷は旗をこれでもかってくらい立てる決まりがあるの?



おできを治すご利益で売ってる稲荷。
いろんなご利益の稲荷がある。




芭蕉庵の展望台があります。




展望台へ続く階段の途中に投句箱がある。
展望台の開けた景色眺めてからじゃないの?? と思ったけど、多分そんなありきたりな風景で俳句詠む奴はダメで、達人ならば、この階段で既に一句出来上がっていないといけないってことだと思う。




階段をぐいぐい登っていくと……




どーんと隅田川。あちらに見える橋が先ほど居た清橋通りの先、清洲橋でございます。
かっこいい。現代のビル群にもマッチしてる。
隅田川の向こう岸は水天宮や人形町です。




芭蕉像がありますが、方向的に、隅田川全然見てない。
ほら。見ないんですよ。達人は。




あと、ごついライトが複数台あります。夜は芭蕉像ライトアップされちゃうんだ。ダサいんだろうなあ……

さて、展望台降りて、散歩続けます。



この形式の駐車場は、前列の人が重役出勤とかだとみんなが困るやつ。
出勤時間とかを考慮して配置してるんだろうか。




小名木川をもっかい渡って清澄白河駅のほうに戻ってきましたよ。
ここは清洲橋通り。

ちょっと路地入ってみます。ダイブ!(今考えた、路地に入るときのかっこいい掛け声)



室外機の白が許せなかったんでしょうね。
すごいなあと思うのは、これ、羽根も塗ってるんですよ。




突然の首。




アルマジロの仏様みたいなの。
危険なときにはピョコって顔を沈めてほしい。




石屋さんみたいです。いいお家だなあ……




「やめて!」のフォントいいな。ほんとに「やめて!」と思っているんだろうな。




画面奥に中ボスがチラチラ見えて、あー今の装備で行けるかな、出直したほうがいいかな、って思っているとこ。


清澄白河駅の南側



今度は、清澄通りを門前仲町のほうへ行ってみます。




変えるなら 奥さんよりも 壁の色
悩みのレイヤーが全然違う気がするけれども。




清澄白河は、こう、なんか一言足す習慣があるんでしょうか。






清澄通りには、古いお店あり、





新しいお店あり、歩いてて飽きない。




ちなみに、このあたりは看板建築が多いです。店構えの前面だけちゃんと作っていて、後ろが木造のやつ。
空襲で焼けなかったんですねえ。




あちらは清澄庭園だと思います。有名すぎて行かないです。




はい。こちらの路上園芸、何か気づきますでしょうか。




正解は、「公式の植え込みに植木鉢でちょい足ししている」でした。

ちょっとまた路地に逃げます。ダイブ!(路地に入るときのかっこいい掛け声です)




さっきとは別の製本工場があります。製本屋さん多いのかな。
ここはお絵かき帳を手売りしてますね。




買った。2冊で100円。むちゃくちゃ安い。




2歳の娘が迷路を作っていました。




この柄の法被着たくないなあ。




とか言ってたら突如登場するブルーボトルコーヒー。
日本一号店がこちらです。






既に熱狂は落ち着いてる、との話は伝え聞いておりましたが、確かに客層的に、めちゃくちゃ地元の人が来てます。ですので、飽きられているのではなくて、地元に溶け込んでる感じ。
地元の会社の重役っぽい方たちとか、主婦とか。
お正月明けだったからか、深川不動尊の破魔矢を持ってる率が異常に高い。多分ブルーボトルコーヒーよりこっちのほうが流行っている。




オシャレなママチャリのレンタサイクル。
オシャレなママチャリ?






ああ。オシャレだ。




橋があります。木更木橋。




仙台堀川です。これも江戸時代につくられた運河。
仙台藩邸に物資を運び入れるのに使われてたから名前がついたのですが、実際にはほかにもいろいろ運んだ重要な運河だそう。




仙台堀川に沿ってちょっと歩きます。
ここ、4月には桜が良さそうですね。



テッヘッヘー。
クサリされちゃったテッヘッヘー。




仙台堀川にかかる亀久橋。
鉄骨トラス型の橋でむちゃくちゃ存在感ある。昭和4年製だそう。




しかもこの橋、ステンドグラス照明がついてます。夜は綺麗なんだって。




この字の分け方は、納得してるんでしょうか。




公園がありました。福富川公園。



水が多い。



古地図を見ると、この辺は昔は水路の何かだったんだろうな。わりと奥まで水が来ている。




路上園芸がガーってされそうな構図になってた。




雲光院です。




ここには家康の側室であるところの阿茶局(あちゃのつぼね)の墓がありますよ。阿茶局は、家康の死後は雲光院と名乗ってました。




桜が咲いている。ちょっとだけ温かいと「わっ春!」ってウッカリ咲いちゃうやつ居るよね。




冬に咲くジュウガツザクラだって。そういう品種でした。馬鹿にしてすみませんでした。




何かが折れている。「浄土」とか描かれてた気がしないでもないので、大丈夫かな、とか思う。
これが折れたことで、世の中が歪んでいたらどうしよう。




ここは深川資料館通り。






ここも雰囲気の良い商店街。




ここは有名なおみやげ屋さんです。
あの後ろ姿はなんとかニャンな気がするけど、見に行かないぞ。意地でも見に行かない。




どういうこと。




車道から見るとこんな感じ。すごいびっくりする。
もし事故防止のための注意喚起だったら申し訳ないけど、あの、なんとなくだけど、事故が増える気がする。




深川釜匠。深川めしの有名店です。
ちなみに深川めしの起源は、アサリではなくバカガイを使ったスラム飯だそうですよ。




隣が、通りの名前の由来にもなっている「深川江戸資料館」です。
寄席を見に来たことがあります。




ここ。やけに広い歩道と、車止め。水の匂いがするので古地図を見てみると、




昔は、小名木川に繋がる水路みたいなものだったみたいですね。
清澄白河はこういうの多くて、古地図見ながら答え合わせするのが楽しいですよ。




そんなこんなで、清澄白河駅に戻ってまいりました。


雑感

えっと、清澄白河ね。歴史あるんだけど、古い建物で新しいことやってる人も多くて、多分そういうチャンプルな感じが良いんでしょうね。
実は清澄白河は今までも仕事などでちょいちょい来ていたのですが、今回はじめて、まとまった時間とって散歩しました。やっぱり面白い。
なんだろ、江東区って、写真だけで「ああはい、これ、江東区ですね」って分かる感じあるよね。
まあ、マジでそんなクイズ出されたら「……荒川区?」とか言うんだけど。



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ヤスノリ

街の歪み研究家。1年に100駅以上降りる。駅を制覇する系のアプリは本気出せば結構なとこまでいくと思うのだけど、毎回起動を忘れる。

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