新羽を散歩しました
- 更新日: 2018/03/08
まるで工場みたいな工場がある。
今日は横浜市港北区、新羽(にっぱ)に来ております。
横浜市営地下鉄ブルーラインの駅で、新横浜のちょっと北なんですけどね。知らないですよね。そうですよ。知らないと思います。でも、全く知らない土地の知識を無駄に仕入れるのもいいもんですよ? 明日バーで横に座った老翁が新羽出身で新羽話で盛り上がって100億円の相続をあなたに決める可能性はゼロではないです。宝くじと同じくらいの確率でこういうことあると思います。従いまして、宝くじを買うことと、新羽について知ることは同じです。
さて、新羽。もう一度地図を見直すと、新羽で鶴見川がグッと折れているのが分かります。
鶴見川は昔から溢れることで有名で、東隣の大倉山(当時は太尾)では昭和の頃まで水害の記録があります。
で、新羽は何かというと、川沿いの平野です。
低地には、昔は田んぼが広がっていましたが、今は端正な区画の住宅街になっています。
川が削った平野あるあるで、突然崖があります。この崖のあたりには鎌倉時代の寺とかあります。
そして、犯人の鶴見川。
あと、ここはですねえ、鶴見川流域であることを生かして汚水処理場があるんですよ。
今日はここの見学も行ったので、あとで出てきます。汚水処理場は予約すれば誰でも見学できるので行くべき。
そんな新羽。スタートです。
降りましたけどね。
郊外の地下鉄駅って、当たり外れすごいですよね。ショッピングモールのお化けみたいな駅と、おいおい、ダンジョンに放り出されたぞ、みたいな駅と。新羽はどちらかといえば後者なんですけど、住みやすさレベルを上げるモールが併設されている。
食品館あおばが入ってるな。よし。
食品館あおば、横浜を中心に精力的に展開する生鮮食品のお店でかなりアツい。
あと、クリエイトSDっていうドラッグストア。知ってますかね。最近大量出店している。横浜で良く見るのですが、この前豊島区でも見てびっくりした。2017年で500店舗突破したんですって。マツモトキヨシが700店舗くらいなので、迫っている。
ここねえ、卵が常時安いのと、ヨーグルトも東急スーパーが頑張ったときの値段を毎日維持しているので、行っちゃう。
そのほかには、サイゼリヤとか入ってるな。住みやすさレベルが上がる建物です。
実は、食品館あおばとクリエイトSDには共通点があって、本社が横浜市青葉区の荏田なんです。
荏田といえば、昔大山街道の荏田宿があったくらいで、失礼ながらそんなに、こう、今となっては田園都市線の急行も止まらない(駅名は荏田ではなく江田)穏やかなエリアなんですけど、なんで荏田にこういう会社が2つもあるのかはよく分からない。砂金でもとれるんでしょうか。
違う、今日は新羽の話でした。
高架下にはローヤルよつや。これは、新羽のお店。荏田からの刺客を迎え撃つ地元野武士集団です。
ただ僕正直言うとあんまり知らない。ごめん。サイトを見ると、もともとは酒屋らしい。ローヤルよつやファンからの情報を待つ。
もう既にちょっと山が見えてる。
このあたりには、平地にこういう急激なぽっかり山がいっぱいあって、もうちょっと南のほうにある小机城もこんな感じの山です。
城作りそうでしょ?
山のふもとに西方寺というお寺がありまして、1190年頃に建てられたとされています。
この木すごい太いな。プロテイン混ぜた水を掛け続けられたんでしょうか。
右側にもかつて同じようなマッチョな木があったっぽいですが、左側の木に敗れ去ったんですかね。
界ムグゥ~
あ、山寺なんですね。
もはや芝生じゃないものが溢れていますけど。
オゴゴ……
フギギギギ……
あ、なんか、突然いいものを見せられると苦しむ性質の人の真似です。
屋根は最近葺き替えられたんですって。ですよね、どうりですごい綺麗だなって思った。
これも新しいよな。
仏の前で銃っていう文字使っていいんだ。
まあ、いいのか。
むしろ銃って文字が出てくるお経あったりして。般若心経に出てきましたっけ、銃。
建て替えたときに余ったのかな、瓦を花壇に転用。
いい寺だった。ベンチでもあればぼーっとしたいんだけど、ベンチなかった。
山を下って、ちょっと路地に入りました。
崖が迫っています。鶴見川が削ったんだろうな。
道の反対側は、何か妙にでかい鉢を売っているお店です。
重ね方、わりと、絶妙すぎませんかね。震度2くらいで甚大な被害出そうな気がします。
お、杉山神社じゃないですか。
横浜の神社好きは必ず知っている話なんですけど、このあたりを中心に杉山神社って72社もあるんです。
でも、10世紀に纏められた延喜式神名帳に載っている杉山神社は1つ。その由緒正しい杉山神社がどれなのか、今のところ分かってないんですね。
この神社は果たして……
ドックン……ドックン……
ドックン……ドックン……
わかんないっすね。
愛されていそうだし、良いんじゃないでしょうかね。みんな本物だよ。みんな本物。
ね。
さて、散歩続けます。
畑になってきました。
ちなみに右側はでかい鉢のお店がまだ続いてます。
そんなにみんなでかい鉢買うの?
ブルーラインの高架くぐります。
このあたりは普通のマンションが多い。子供連れたママさんともすれ違う。
子供達へ、という書き出し、なんかもっと前向きなメッセージを想像しちゃうな。
世界へ羽ばたこう、みたいな。
東急バスの新羽営業所がある。
新羽は土地が余ってたのかな、もうちょっと北新横浜寄りにはブルーラインの新羽車両基地もある。
東急バスのキャラクター、ノッテちゃん。ちなみに東急の電車は「のるるん」。両方とも「乗る」に掛けているわけだけど、「乗る」という汎用的な言葉をキャラに使っていい自覚というか、さすが東急、王者の意識持ってんな、みたいなのはちょっと思う。
これがさ、例えば、わたらせ渓谷鐵道が「のるるん」とか言い出したらみんな怒りますでしょう? そんな簡単に乗れるかーい! みたいな。
さて、このあたりから、冒頭で紹介した、細っこい道が規則正しく縦横に縫っている住宅街になります。
ここはもともと田んぼばっかりの低地エリアですから、いちから綺麗な区画作れたのかな。
それか、水路のあととか?
車が通れそうな広い道もあるんですけどね、
基本的にせまっこい。そしてとにかく真っ直ぐ。
五人組の連座制。
お、緑道。これ新田緑道と言いまして、古地図を見ると田んぼの用水路か何かだったように見えます。
だから、こんな自由な小川のように蛇行してなかったように思うのですけどね。
と、ここで突然のねじ。
ギアが埋まっている。
急に緑道の様相がおかしくなる。
住宅と工場の共存する街とか言い出したぞ。何だこいつ。
実はですね、このあたりから、緑道のまわりは町工場が多くなってきます。
まっすぐなせまっこい道は相変わらずなんだけど、このあたりは工場。
新羽は工場の町でもあるんですね。だからといってコンプレッサーが路上にあって良いということにはならないけど。
実は新羽はまず工場地帯として発展しました。その後ブルーラインが通って、準工業地域がだんだん住宅街に切り替わってきた経緯があります。だからってパープレスが路上にあって良いということにはならないけど。
通ると両端から光線出るよな……
これはガリバートンネルかしら。
中がすっごい甘酸っぱかった。
いいバス。
土手が見えてきた。
鶴見川っす。
橋にダメージ与える前にこれで怪我してくれっていうゲート。
でも反対側にはゲート無かった。大丈夫でしょうか。
川沿いには工場。まるで工場みたいな工場だな。
んでここが水再生センター。青葉区や港北区の下水がここに集結して、まあまあ綺麗にして鶴見川に流す。
これは明治時代関内で使われていた、日本で一番古い下水道。
似た煉瓦造りのやつが今も神田のほうで現役ですね(神田下水)。
見学予約すると中に入れますし、センターの人が丁寧に案内してくれる。
これは反応タンク。中に微生物がいっぱいいて、処理を促すためにかき混ぜているんだそう。
攪拌の最中ちょいちょい固形物が浮かんでくるけど、うんこです、と教えてくれました。ちなみに、微生物は勝手にうんこ食ってここで生活しているので、微生物の追加投入とかは特にしないみたい。微生物にとっては、どんどん食べ物来るし、すたみな太郎に住んでるみたいな感覚なんだろうな。
まあまあ綺麗になったら最終沈殿池へ。
正直、たまに運の良い固形物が侵入してきていました。ひどいときはもういっかい前の工程に水を戻したりするらしい。
おっ、以外にアバウト、と思いましたが、いまどの汚水処理場も、国が推奨するこの方法(標準活性汚泥法)なんだそう。だからきっと大丈夫。
ここは、綺麗な上澄みを取るために流れが非常にゆっくり。汚泥は底に溜まる。
綺麗になった水はじゃんじゃん鶴見川に出て行く。出口で水質のモニタリングをしていて、異常があるとセンター内に警報が鳴る。というか一回鳴った。
今のは? と聞いたところ、なんかを再起動するときに一瞬水質のデータが取れなくて鳴る、みたいなこと言ってました。
そういう機械の癖を運用でカバーあるあるでした。
汚水処理場、小学校のとき行ったはずなんだけど全然記憶になくて、大人になって行ったらめちゃくちゃ楽しい。あと最初の部屋めっちゃ臭い。まあ、周辺地域の汚水を集めし部屋だからな。あの臭いことで有名な缶詰、なんだっけ、シュールストレミング。あれとどっちが臭いだろう。でも臭さの方向が違う気がするんだよな。あの缶詰をこの部屋で開けたら打ち消し合ってうっかり無臭になったりするんじゃないか。
というわけで、新羽に戻ってきました。
文中でもちょっと触れましたけど、ブルーラインの新羽車両基地がありまして、ここは年に一回はまりんフェスタという市営地下鉄と市営バスのイベントがあって一般開放されます。
無料なんですが、いろんな体験系のコーナーが事前応募で抽選なんですよね。まあ、鉄道関係のイベントは大体そういう感じですけど。
去年のはまりんフェスタでは、行先表示器に自由な文字を流せるやつに当たったので、6歳の息子が考えた文字が市営バスに表示されました。
ところで、行先表示器に文字が出せることになって、みなさん何を出すか、ですが、子供は「ゆうた行き」みたいな、こう、自分の名前を出したり。
あと、マニアの方だと、たとえば今は無き停留所名を出して「おお……」みたいな。
で、うちの番ですよ。
意味不明でした。どういうこと? と6歳に聞いたら、「いんげんしいたけいり」の最後を「いと」にしてみた、と言っていて、ますます意味不明でした。そもそも「いんげんしいたけいり」はどこから来たの?
係の人も「これ、あって……ますよね?」とか言ってきて。すいません。あってるそうです。
そんな楽しい新羽ですよ。もっと愛されていいよね。
横浜市営地下鉄ブルーラインの駅で、新横浜のちょっと北なんですけどね。知らないですよね。そうですよ。知らないと思います。でも、全く知らない土地の知識を無駄に仕入れるのもいいもんですよ? 明日バーで横に座った老翁が新羽出身で新羽話で盛り上がって100億円の相続をあなたに決める可能性はゼロではないです。宝くじと同じくらいの確率でこういうことあると思います。従いまして、宝くじを買うことと、新羽について知ることは同じです。
さて、新羽。もう一度地図を見直すと、新羽で鶴見川がグッと折れているのが分かります。
鶴見川は昔から溢れることで有名で、東隣の大倉山(当時は太尾)では昭和の頃まで水害の記録があります。
で、新羽は何かというと、川沿いの平野です。
低地には、昔は田んぼが広がっていましたが、今は端正な区画の住宅街になっています。
川が削った平野あるあるで、突然崖があります。この崖のあたりには鎌倉時代の寺とかあります。
そして、犯人の鶴見川。
あと、ここはですねえ、鶴見川流域であることを生かして汚水処理場があるんですよ。
今日はここの見学も行ったので、あとで出てきます。汚水処理場は予約すれば誰でも見学できるので行くべき。
そんな新羽。スタートです。
新羽駅前
降りましたけどね。
郊外の地下鉄駅って、当たり外れすごいですよね。ショッピングモールのお化けみたいな駅と、おいおい、ダンジョンに放り出されたぞ、みたいな駅と。新羽はどちらかといえば後者なんですけど、住みやすさレベルを上げるモールが併設されている。
食品館あおばが入ってるな。よし。
食品館あおば、横浜を中心に精力的に展開する生鮮食品のお店でかなりアツい。
あと、クリエイトSDっていうドラッグストア。知ってますかね。最近大量出店している。横浜で良く見るのですが、この前豊島区でも見てびっくりした。2017年で500店舗突破したんですって。マツモトキヨシが700店舗くらいなので、迫っている。
ここねえ、卵が常時安いのと、ヨーグルトも東急スーパーが頑張ったときの値段を毎日維持しているので、行っちゃう。
そのほかには、サイゼリヤとか入ってるな。住みやすさレベルが上がる建物です。
実は、食品館あおばとクリエイトSDには共通点があって、本社が横浜市青葉区の荏田なんです。
荏田といえば、昔大山街道の荏田宿があったくらいで、失礼ながらそんなに、こう、今となっては田園都市線の急行も止まらない(駅名は荏田ではなく江田)穏やかなエリアなんですけど、なんで荏田にこういう会社が2つもあるのかはよく分からない。砂金でもとれるんでしょうか。
違う、今日は新羽の話でした。
高架下にはローヤルよつや。これは、新羽のお店。荏田からの刺客を迎え撃つ地元野武士集団です。
ただ僕正直言うとあんまり知らない。ごめん。サイトを見ると、もともとは酒屋らしい。ローヤルよつやファンからの情報を待つ。
新羽駅の西、丘陵を目指す
さて、新羽駅の西は崖、東は平地と鶴見川でございます。まずは西へ行ってみます。もう既にちょっと山が見えてる。
このあたりには、平地にこういう急激なぽっかり山がいっぱいあって、もうちょっと南のほうにある小机城もこんな感じの山です。
城作りそうでしょ?
山のふもとに西方寺というお寺がありまして、1190年頃に建てられたとされています。
この木すごい太いな。プロテイン混ぜた水を掛け続けられたんでしょうか。
右側にもかつて同じようなマッチョな木があったっぽいですが、左側の木に敗れ去ったんですかね。
界ムグゥ~
あ、山寺なんですね。
もはや芝生じゃないものが溢れていますけど。
オゴゴ……
フギギギギ……
あ、なんか、突然いいものを見せられると苦しむ性質の人の真似です。
屋根は最近葺き替えられたんですって。ですよね、どうりですごい綺麗だなって思った。
これも新しいよな。
仏の前で銃っていう文字使っていいんだ。
まあ、いいのか。
むしろ銃って文字が出てくるお経あったりして。般若心経に出てきましたっけ、銃。
建て替えたときに余ったのかな、瓦を花壇に転用。
いい寺だった。ベンチでもあればぼーっとしたいんだけど、ベンチなかった。
山を下って、ちょっと路地に入りました。
崖が迫っています。鶴見川が削ったんだろうな。
道の反対側は、何か妙にでかい鉢を売っているお店です。
重ね方、わりと、絶妙すぎませんかね。震度2くらいで甚大な被害出そうな気がします。
お、杉山神社じゃないですか。
横浜の神社好きは必ず知っている話なんですけど、このあたりを中心に杉山神社って72社もあるんです。
でも、10世紀に纏められた延喜式神名帳に載っている杉山神社は1つ。その由緒正しい杉山神社がどれなのか、今のところ分かってないんですね。
この神社は果たして……
ドックン……ドックン……
ドックン……ドックン……
わかんないっすね。
愛されていそうだし、良いんじゃないでしょうかね。みんな本物だよ。みんな本物。
ね。
さて、散歩続けます。
畑になってきました。
ちなみに右側はでかい鉢のお店がまだ続いてます。
そんなにみんなでかい鉢買うの?
新羽駅の東側
ブルーラインの高架くぐります。
このあたりは普通のマンションが多い。子供連れたママさんともすれ違う。
子供達へ、という書き出し、なんかもっと前向きなメッセージを想像しちゃうな。
世界へ羽ばたこう、みたいな。
東急バスの新羽営業所がある。
新羽は土地が余ってたのかな、もうちょっと北新横浜寄りにはブルーラインの新羽車両基地もある。
東急バスのキャラクター、ノッテちゃん。ちなみに東急の電車は「のるるん」。両方とも「乗る」に掛けているわけだけど、「乗る」という汎用的な言葉をキャラに使っていい自覚というか、さすが東急、王者の意識持ってんな、みたいなのはちょっと思う。
これがさ、例えば、わたらせ渓谷鐵道が「のるるん」とか言い出したらみんな怒りますでしょう? そんな簡単に乗れるかーい! みたいな。
さて、このあたりから、冒頭で紹介した、細っこい道が規則正しく縦横に縫っている住宅街になります。
ここはもともと田んぼばっかりの低地エリアですから、いちから綺麗な区画作れたのかな。
それか、水路のあととか?
車が通れそうな広い道もあるんですけどね、
基本的にせまっこい。そしてとにかく真っ直ぐ。
五人組の連座制。
新田緑道が楽しい
お、緑道。これ新田緑道と言いまして、古地図を見ると田んぼの用水路か何かだったように見えます。
だから、こんな自由な小川のように蛇行してなかったように思うのですけどね。
と、ここで突然のねじ。
ギアが埋まっている。
急に緑道の様相がおかしくなる。
住宅と工場の共存する街とか言い出したぞ。何だこいつ。
実はですね、このあたりから、緑道のまわりは町工場が多くなってきます。
まっすぐなせまっこい道は相変わらずなんだけど、このあたりは工場。
新羽は工場の町でもあるんですね。だからといってコンプレッサーが路上にあって良いということにはならないけど。
実は新羽はまず工場地帯として発展しました。その後ブルーラインが通って、準工業地域がだんだん住宅街に切り替わってきた経緯があります。だからってパープレスが路上にあって良いということにはならないけど。
通ると両端から光線出るよな……
これはガリバートンネルかしら。
中がすっごい甘酸っぱかった。
鶴見川見に行く
いいバス。
土手が見えてきた。
鶴見川っす。
橋にダメージ与える前にこれで怪我してくれっていうゲート。
でも反対側にはゲート無かった。大丈夫でしょうか。
川沿いには工場。まるで工場みたいな工場だな。
港北水再生センターに来た
んでここが水再生センター。青葉区や港北区の下水がここに集結して、まあまあ綺麗にして鶴見川に流す。
これは明治時代関内で使われていた、日本で一番古い下水道。
似た煉瓦造りのやつが今も神田のほうで現役ですね(神田下水)。
見学予約すると中に入れますし、センターの人が丁寧に案内してくれる。
これは反応タンク。中に微生物がいっぱいいて、処理を促すためにかき混ぜているんだそう。
攪拌の最中ちょいちょい固形物が浮かんでくるけど、うんこです、と教えてくれました。ちなみに、微生物は勝手にうんこ食ってここで生活しているので、微生物の追加投入とかは特にしないみたい。微生物にとっては、どんどん食べ物来るし、すたみな太郎に住んでるみたいな感覚なんだろうな。
まあまあ綺麗になったら最終沈殿池へ。
正直、たまに運の良い固形物が侵入してきていました。ひどいときはもういっかい前の工程に水を戻したりするらしい。
おっ、以外にアバウト、と思いましたが、いまどの汚水処理場も、国が推奨するこの方法(標準活性汚泥法)なんだそう。だからきっと大丈夫。
ここは、綺麗な上澄みを取るために流れが非常にゆっくり。汚泥は底に溜まる。
綺麗になった水はじゃんじゃん鶴見川に出て行く。出口で水質のモニタリングをしていて、異常があるとセンター内に警報が鳴る。というか一回鳴った。
今のは? と聞いたところ、なんかを再起動するときに一瞬水質のデータが取れなくて鳴る、みたいなこと言ってました。
そういう機械の癖を運用でカバーあるあるでした。
汚水処理場、小学校のとき行ったはずなんだけど全然記憶になくて、大人になって行ったらめちゃくちゃ楽しい。あと最初の部屋めっちゃ臭い。まあ、周辺地域の汚水を集めし部屋だからな。あの臭いことで有名な缶詰、なんだっけ、シュールストレミング。あれとどっちが臭いだろう。でも臭さの方向が違う気がするんだよな。あの缶詰をこの部屋で開けたら打ち消し合ってうっかり無臭になったりするんじゃないか。
というわけで、新羽に戻ってきました。
雑感
新羽。普通に生きていると降りる理由が無いまま皆さん死ぬんですけど、いざ降りるといいスポットがいっぱいある。文中でもちょっと触れましたけど、ブルーラインの新羽車両基地がありまして、ここは年に一回はまりんフェスタという市営地下鉄と市営バスのイベントがあって一般開放されます。
無料なんですが、いろんな体験系のコーナーが事前応募で抽選なんですよね。まあ、鉄道関係のイベントは大体そういう感じですけど。
去年のはまりんフェスタでは、行先表示器に自由な文字を流せるやつに当たったので、6歳の息子が考えた文字が市営バスに表示されました。
ところで、行先表示器に文字が出せることになって、みなさん何を出すか、ですが、子供は「ゆうた行き」みたいな、こう、自分の名前を出したり。
あと、マニアの方だと、たとえば今は無き停留所名を出して「おお……」みたいな。
で、うちの番ですよ。
意味不明でした。どういうこと? と6歳に聞いたら、「いんげんしいたけいり」の最後を「いと」にしてみた、と言っていて、ますます意味不明でした。そもそも「いんげんしいたけいり」はどこから来たの?
係の人も「これ、あって……ますよね?」とか言ってきて。すいません。あってるそうです。
そんな楽しい新羽ですよ。もっと愛されていいよね。