洗足を散歩しました

  • 更新日: 2016/10/20

洗足を散歩しましたのアイキャッチ画像

幅が微妙に狭いバス停のベンチ

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今日は、東急目黒線の洗足駅に来てます。



ちょっと前に北千束へ行ったときにも触れたのですが、えっと、このあたりは、もともと「千束(せんぞく)」で統一されていたのですが、あー、前も説明したので端折りますけど、日蓮のせいで、このあたりの地名は「千束(せんぞく)」と「洗足(せんぞく)」が入り乱れている状況になっております。

んで、今日は、足を洗うほうの洗足です。これ地元の人は何て言って区別してるんだろ。ほら、例えば、理系の人がさ、「化学」のことを科学と区別するために「ばけがく」って呼んだりするじゃないですか。多分、そういうのあると思うんですよ。「洗アシ」みたいなこと言ってると思うんですよね。

何の話でしたっけ。洗足。洗足は、実はかなり古くに「洗足田園都市」として開発された高級住宅街でして、あの渋沢栄一が関わっています。分譲されたのは1922年。
田園都市ってのは、イギリスのハワードが提唱した、田園と都市の長所の融合、みたいな、当時西洋で人気だった考えを取り入れたもので、よく東急が掲げているやつですね。当時はちょうど関東大震災があって、都市は怖いから郊外に住もう! みたいな機運が高まったのも影響して、洗足のあたりは人気のエリアで、文化人が多く移り住んだそうです。

というわけで、ニュータウンの元祖的な存在とも言える洗足なんですけど、現在もバリッバリの住宅街で、静かです。



幹線が環七くらいしかなくて、そこから外れればほんとに静か。昔も今も、静かに暮らすためのエリアなんですね。
洗足駅の一日乗降人数は2015年で14,630人です。目黒線ではそうね、少ない方です。でも洗足はきっとこれでいいのだと思います。

ただねえ、お隣北千束に比べれば、カフェありますし、居酒屋などもあるような商店街があって、どちらかと言えば洗足のほうが遊べます。



あと、超難関私立中学で知られる洗足学園中学校はここではなくて神奈川県川崎市です。
そんなこんなで、洗足、スタートです。




洗足駅を降りました。




駅前はこんな感じ。イチョウ?




洗足いちょう通りですって。商店街ってついてないところに好感が持てる。
あの、このくらいの商店集積具合で「商店街」って言っちゃう駅がすごく多い中、うちは「通り」ですから、みたいなの、すごく好感が持てる。




草かなと思ったら、これもイチョウ。
イチョウが下からぐいぐい伸びてる。イチョウってこういう伸び方するんだ?




踏まないでって言ってんのに踏む人。




年季入ってる果物屋さんなどがあります。いちょう通りは今日も平和。




奇抜な建物にしたせいで、ゴミ箱がちゃんと置けない。




ちなみに駅から南西にも商店街が続いています。




絶対うまい系のパン屋。ロンシェール。




飲み屋も完備されている。




わりとでかい東急ストアもある。




ドトールもある。や、あれなんですよ、この辺のローカル駅、完全に住む専になってる駅は都内でも喫茶店が無いんです。北千束は喫茶店無いですしね。




バナナ薬局。何ですかね。バナナが、好きなんですかね。

ここから先は、北千束五差路で、北千束駅や、環七に出ます。前行ったので、このくらいにしときますね。
いちょう通りに戻ります。




はいこんにちはー。




ぶつけた。そうですか。気をつけてください。




ブロック塀の狭い段差を利用しての路上園芸。路上にはみ出していないところに、ものすごく奥ゆかしさを感じる。
多分この人は、マクドの紙ナプキンも1枚までしか取らない。




ブロック塀にフックついてた。何かけるんだろう。体操袋かな。




バス停のベンチの長さが、仲良くなりそうな幅。




ここもだ。隣にすわったおばあちゃんからミカンもらえそう。




緑に飲み込まれし家。よく見ると、アンテナも緑に飲み込まれている。
テレビの映像も若干緑っぽいと思う。




まいばすけっとがある。安泰。




わりと古そうな道だけど、新しい家と古い家が混在している。
このあたりは新陳代謝が良さそう。




これはねえ。多分、道行く児童とかにだんだん穴を空けられていると思う。
俺ならやる。




オシッコもだぞ! と住民が書き足している。




中学校があった。第九だって。都会っぽい。




確かに、1990年の香りがする。90年代の月九に出てきそうなフォント。洗足の文字がキラーンって光る。そのあと、和久井映見が振り返るアップ。








このあたりは道が入り組んでいて、同じ所を通っているような気がしてくる。
古代の都市などは、防衛のために路地を迷路化することがあったのですが、洗足も要塞都市なのかもしれない。




なんかの緑道に出ました。




西小山緑道だそうです。




目黒線の地上を、緑道として整備してるんですね。




ちょっと行くと、潜っていく目黒線が見える。




洗足会館。字面的には、いろんな足湯があってほしい。
ちょっと調べたところ、洗足が田園都市として開発されたころからあるやつらしいです。




洗足会館の植木なんだけど、




こうやって、なんかCO2の処理能力みたいなのがいちいち書いてある。
これはザクロですって。
一年でペットボトル1309本分のCO2を処理できる。
へえー。多いのか少ないのかよくわからない。




こっちはレモン。
一年でペットボトル1309本分のCO2を処理できる。
へえー。





こっちはオリーブ。
一年でペットボトル1309本分のCO2を処理できる。
さっきから1309本ばっかりじゃねえか!!! そんな偶然あるか!!! 絶対おかしいだろ!!!




これは、どうやったらこうなるんだろう。
この鉄の棒は勇者しか抜けないんだけど、勇者来る前にちょっとここに壁をつくる用事が出来ちゃって、棒邪魔だなー、みたいなことでしょうか。




お願いが消えている。多分、ここにお願い書くと叶う。そういう都市伝説流行らせた〜い!




神社がありました。弁天社だそうです。
地元の人が結構立ち寄るのでかなり愛されている。




水がじゃんじゃん出ている。湧き水なのかな。




あとこの布は何なんだろうと思ったら多分亀用の日除け。




食べ過ぎです。




その脇の弁天橋でのんだくれた人が居る。




こういうときのために「N」と「O」をポケットに持ち歩いてるんだろうなあ。
こう、手を縦にしても落ちないような、ちょっとべたべたした素材なんだろうなあ。






自作のメーター目隠しボックス。素敵ですね。




5秒前のことを忘れる犬「What's this?」




目黒区の犬くそ看板。目がくりくりした犬。




歩道に見えて歩道じゃないんだそうです。




完全に歩道に見える。難しい。




具体的に何をすれば良いのか全く分からない標語。






そろそろ駅前に戻ってきた予感がします。お店が多くなってきた。




杉谷さんか、杉山さんか、気になる。個人的には、杉谷さんであってほしいなあ。




おかずのお店。




駅前のいちょう通りが見えてきました。最初行ったほうと反対側。




お花でつくる、やさしい境界線。




おそうざいも売っててお客さんが多いお肉屋さん。




シャッターに落書きされてる! と思ったのですが、よく見ると「ポポロン」と書かれていて、店名もポポロンなので、自作かもしれない。




あ、駅脇にもまいばすけっとがあるんですね。住みやすさレベルが上がるやつ。安泰。




そんなこんなで、洗足駅に戻ってきました。


雑感

えっと、洗足ね。
江戸以前の歴史を一旦リセットしているからか、「この道なんだろう」的な路地は確かに無い。これはまあ、散歩的には寂しいのだけど、ニュータウンにはニュータウンなりの楽しさがある、というのが私の持論でございまして、っていうか、1922年にはニュータウンだったこの地も、まあ、だいたい1世紀経ってますからね、いろいろ、住んでる人のかおり、みたいなのが染み付いています。

ところで、ある時期に作られた高級住宅街って、普段の買い物すら他地域に任せるような雰囲気ってある。たとえば田園調布の端、多摩川のあたりは、駅前にもマジで店が無くてびっくりする。商売人が住んでないんでしょうね。
このあたりも、そんな雰囲気はたしかにあるのですが、駅前は必要最低限の活気の有るお店があって、北千束へ抜ける道沿いには飲み屋まで完備されてた。街として一応整ってるんですよ。なかなか貴重なエリアですよ。

というわけで、足を洗うほうの洗足でした。またねー。



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ヤスノリ

街の歪み研究家。1年に100駅以上降りる。駅を制覇する系のアプリは本気出せば結構なとこまでいくと思うのだけど、毎回起動を忘れる。

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