代々木から渋谷まで歩く、私の最も好きな散歩を紹介したい
- 更新日: 2020/11/26
東京の表と裏を見られる散歩
代々木駅って、行くことありますか?
ここに職場や家があるとかじゃない限り、遊びに行くことってまあ無いですよね。ネームバリューの割に、駅周りもこぢんまりとしていて、やはり僕としては新宿の延長線上にあるビジネス街、という印象が強いです。
そんな代々木駅に、僕は何度も足を運んでいるのです。そのわけはひとつ、素晴らしい散歩ルートがあるからです。
そのルートとは、代々木駅から渋谷駅までただ歩くというもの。直線距離だと3キロも無いんですけど、地図を見ずに散歩していると毎回別の道に迷い込んでしまって、色々な景色が見られるんですね。それで結局1時間半くらいかかってしまうという。それが楽しいのです。
今回は、僕がいつもやっている散歩をご紹介して、都会を散歩する楽しさというのを是非ご紹介したい。もっと言えば、皆さんにも是非実施していただきたいと考えています。本当に楽しいですから。それではいきましょう。
この散歩は、代々木駅北口から出発することが重要です。ローソンがあるので寄っておいて、飲み物などを買っていきましょう。
ローソンを出て、ソフトバンクの前を通ります。
すると、代々木駅西口というメインの改札口に到着します。「ここから出ればよかったじゃん」と思うのも今回の散歩の醍醐味です。次からはここから出ましょう。
西口の前には、街のキモとなる交差点が広がっていきます。どこを選んでも非常に魅力的ではありますが、渋谷方面なのでこの道を通ります。
矢印の通りに進んでいくと、代々木ゼミナールがあります。色んなところで見かける看板ではありますが、代々木で見る代々木ゼミナールはやっぱり格が違いますね。拝んでおきましょう。
多種多様なテナントが入ったビル。白衣やエプロンが入り混じるのであろうエレベーターに興味が沸きますね。
さて、しばらく道なりに進んでいきます。この辺りはエントランスがシースルーになっているビルが立ち並んでいて、非常に東京を感じることができます。シースルーは東京にしか存在しません。
ロレアルのビルです。化粧品会社のオフィスってどんな感じなんでしょうね。
高すぎるビルに、
薄すぎる建物。興味深い景色を楽しみながら歩きましょう。
さて、同じようにしばらく道なりに歩くと、なんだかややこしい交差点に出ます。
右側の、緑豊かなほうに進みたいのをグッとこらえ、
こちらの汚い高架下を通っていきましょう。我々はこちらのほうがお似合いだからです。
短い高架下を抜けてすぐ、こういうベンチがあります。ここでは、いつも同じおじさんが休憩しているのですが、今日はいませんでした。
「季節外れに咲いてる桜をバカ桜と呼ぶんだよ」と友人から教えてもらい、信じ切っていたのですが、調べてみたらそんな言葉はありませんでした。
何屋でしょうね?
さて、先ほどの高架下を抜け、まっすぐ歩いていると、大きい交差点に出ます。ルートとしてはこのまま右折して明治通りを進んでいくのですが、奥にミニストップがあるので、少しそちらに寄っていきましょう。東京にあるミニストップは貴重です。数が少ないですから、こまめに寄っておきましょう。
は~忙しい忙しい。は~ソトクソトク
ミニストップで飲み物を買い、改めて明治通りを進んでいきます。3車線くらいある歩道を歩いていきましょう。
今日はあいにくの曇り模様でしたが、これくらいのほうが散歩するには良い気候だったりします。より『コンクリートジャングル』の感じられる天候を楽しみましょう。
僕はこの明治通りを歩いているとき、田舎者の心に戻って素直に感動します。田舎出身の方も、そうでない方も、ビルたちそれぞれの造形を楽しみながら散歩をしましょう。
中の窓から見たらどんな感じなんでしょうね。
明治通りを歩いていると、魅力的な脇道が次々と顔をのぞかせてきます。今回はメインの通りを進んでいきますが、大通りから1つ逸れた通りには、洒落たカフェや35億くらいしそうな豪邸が建っていたりして、新宿区の興味深い一面を知ることができます。渋谷区かもしれません。
立ち並ぶビル群に、4車線の車道に、広い歩道に、東京メトロに隣接するスターバックス。東京らしくてすばらしいですね。
あるかは分かりませんが、スタンド灰皿の設置された階段の踊り場で煙草を吸いたい、と思わせる階段です。
だから何というわけでもありませんが、イトキンです。
ソトクソトクソトクソトク
大通りからは見えないものの、裏から覗くと急に水色が現れたりします。たのしいですねえ!
しばらく進んでいると、また交差点が現れます。
今回目指すのは渋谷方面なので、引き続きまっすぐ進んでいきましょう。
この辺りから、原宿を名乗る建物が多くなってきます。
このちょこちょこ地面から生えてる硬そうなやつは何なんでしょうね。
でました。見てくださいこれ。僕がこの散歩ルートを好きな理由のひとつは、この建物です。
カッコよすぎませんか、この建物。毎回、立ち止まってほれぼれしてしまいます。
いつかドーンと稼いでここに住んでやるぞ、と野心を燃やしながら後にします。ここに住んでるよ~という方がいたら遊びに行かせてください。
すぐ隣にあるこのマンションも、不穏さすら感じられるストイックなクールさがあって素晴らしいです。都営住宅なのかしら。
さらに隣には、トルコの大使館があります。大使館を見つけると何だかテンションが上がりますよね。
さあ、そろそろ目の前の道に集中していきましょう。
とはいえ、周りをキョロキョロするのをやめられません。住みて~
ずっとまっすぐ歩いているとディーゼルに到着するので、左に進んでいきましょう。
分かりづらくて申し訳ないのですが、こういう風に横断歩道を向こう側に渡ります。
すると、まるで何屋か分からないようなオシャレな店の立ち並ぶ狭い道に出ますので、ここを歩いていきましょう。
シカの角で作られた禍々しいオブジェがあります。悪魔を封印するのに使われていてもおかしくなさそうです。
まっすぐ進んでいくと、俗に言う”裏原宿”に入っていきます。僕が勝手に裏原だと思っているだけかもしれないので、間違っていたらすみません。とにかくどこかしらの裏通りです。どこの裏かは自分で決めましょう。
住居とショップが交互に隣接しているような落ち着きのある通りで、僕はここも大好きです。外から見える店員が軒並みオシャレでかっこよくて、恐怖を感じながら歩いて行きましょう。
急にお城みたいな建物が現れたりします。関係ありませんが、僕の名前は「城戸(しろと)」ではなく「城戸(きど)」と読みます。よろしくお願いします。
女児向けのグッズを取り扱うプリズムストーン。純粋に興味があるのですが、まだ入ったことがありません。
表の原宿に接近するこの辺りから、若者でにぎわいだしてきます。
毎回、若者の多さに驚いて、この辺りでパニックになります。皆さんも、わざわざ自分から来ておきながら「ただ静かに散歩がしたいだけなのに~~~!!」とパニックになりましょう。
パニックになりながら歩いていれば、自ずと表参道に到着しますので、すぐに横切りましょう。日曜に実施したこともあり、表参道は信じられないくらい人が多く、撮影が困難だったため、写真は割愛します。
僕は今回、表参道をこういう風に横切りましたが、ここからはどういうルートで歩いてもかまいません。どの道を行っても必ず東京を感じられる、都会中の都会ですから、各々で渋谷への辿り着き方を模索しながら散歩をしてみましょう。
表参道の喧騒から離れ、落ち着いた通りを歩いて行きます。
入り組んだ(と言うほどでもないが、僕にとっては相当入り組んでいる)路地を、「まあなんとなくあっちだろ」と渋谷の方向を予想しながら歩いて行くと、色々な発見があります。
ポーター(吉田かばん)の本店や…
シンビオートにゆっくり浸食されているようなクールな家や…
立ち入りをめちゃくちゃ禁止されている入口など…
色々な発見があるので、是非散歩をしてみていただきたいですね。
僕は僕で、今回は初めての道を歩いてみました。と言うより、いつの間にか知らない道に来てしまいました。ここからは、渋谷に到着できるよう頑張りたいと思います。
浜崎あゆみのマーク?
もう自分でもどこを歩いてるかわかんないですが、散歩というものはどこ歩いてんのかわかんなくなってからが本番です。知ってる素敵な道より、知らない素敵な道でしょう。
こーんな細道を見つけたので入ってみると…
ラルフローレンと、めちゃくちゃデカい犬がいました。えらいもので、どの道を行っても必ず都会に出てしまうんですね。
突き当りにラルフローレンがあるとは思えない落ち着きようです。
細い道が好きだ
また都会に出てしまいました。節操のないところだなあ
『警告警告警告警告』と入力した人がいると思うとちょっと怖いですね。渋谷といえばタバコのポイ捨てのイメージがあります。絶対にだめですよ。
ラッキー神社です。ラッキー神社とは、神社を目指していないのに神社に到着してしまうことを言います。
住みてー
さあ、だんだんと渋谷の方向もわかったので、ラストスパートです。ここがどこなのかまったく分かりません。もしかしたら調布とかかもしれません。
「どこなんだよ」「ここ知ってる!」「どこなんだよ」「ここ知ってる!」の繰り返しで進んでいきます。ちなみに、この道は知っています。
さて、無事に宮下公園が見えてきて、渋谷に到着することができました。結局2時間以上歩いてしまいましたが、今回も非常に満足のいく散歩でしたね。オフィス街・住宅街・そしてファッション街と、様々な顔を見せる代々木-渋谷散歩。途中でコンビニに寄ってコーヒーとか飲みつつ、適度に疲れられる絶好な距離であるだけでなく、とにかく”東京”を感じられるこのルートを歩くのは本当に楽しいので、是非やってみていただけると幸いです。僕はしょっちゅう歩いているので、この記事を読んだ誰かとすれ違うのを楽しみにしています。
ホープくん不在なのおもしろくないですか。見た目がムカデとかの可能性すらあります。
渋谷では、ここにしか用がありません。渋谷TSUTAYAだ~いすき