湯島を散歩しました

  • 更新日: 2017/11/28

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さだまさしも歌った無縁坂。

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湯島来ちゃった。



湯島に、来ちゃったよ。
いやあの、ちょっと街歩きに興味がある方ならば聞いたことのある「谷根千」っていうエリアがございますでしょう? 谷中、根津、千駄木の頭をとってそう呼ばれるのですが、本郷台地と上野山の間の谷でございまして、細っこい坂道に古い街並み、賑やかな商店街。散歩関連の雑誌でも何度も特集を組まれる、東京を代表する散歩エリアですよ。なんつーかね、一言で言えば、土地が可愛いんですよ。

で、湯島ってのは、その南の玄関口と言いましょうかね。




そういうわけで、湯島の散歩記事なんてのは雑誌からWebから死ぬほどあると思うんですけど、あえてサンポーでやる意味、みたいなのは、あるのか、ないのか。ないか。ないの? あってよ。あるよ。やろうよ。

さて、湯島ってどんな街か、と言われると、学問の街と繁華街の両面、みたいなところですかね。
学問といえば、東大がある本郷に隣接してるのと、学問の神様、湯島天神でしょ。



でも一本入るとわりと妖しい通りがあったりするんですね。



いわゆるご休憩用のホテルも意外と多いのが湯島なんですよねえ。
そんな場所を大した下調べもせずにぶらぶら歩く散歩が、今日も今日とて始まります。


湯島駅前



駅出たんですけど、あ、ちょっと行きたいところあるんです、駅前の春日通り、御徒町方面出るじゃないですか。




ちょっと歩くと、ここに日本一旨いカレー屋であるところのデリーがあります。
最後の晩餐は何にする? みたいなこと誰からも聞かれたことないけど、もし聞かれたらデリーのコルマカレーって答えることにしています。今度聞いてくださいね。そのように答えますから。でもたまにカレギュウって答えます。




春日通りは「白梅商店会」でして、白梅ってのは、あとで行きますけど湯島天神の白梅ですね、きっと。
それにしても、祭り1日から23日だって。期間長すぎない?




タケウチ。存じ上げなかったのですが、創業100年以上の歴史をもつ精肉店さんがやっている和食やさんだそう。



子供さんが描いたんですかね。勢い余って「竹肉」になっている。まあ、合ってるといえば合ってる。


湯島駅の東側



さてさて、春日通りから一本入ると飲み屋街が広がっております。
珈琲とスパゲッティの間に「酒」をねじ込んでくるほどです。




空が狭い。




仮だそうです。




ひつじビルだって。金で書くことかしら。



ちなみにひつじビルの前でネコの餌やりを禁止していました。
動物がいっぱい出てくるな、と思いました。




これは、県の形だろうか。左下のENAは、千葉だよなあ。




カウンターだけのお店だと、かくれんぼつまんなそうだなあ。




日当たりがよさそうだった。




そうそう、春日通りの一本南の道は「学問の道」という名前がついてて、これは直進すると湯島天神に着くからなんだけど。




黒門小学校にも「学問のみち」って貼ってある。プレッシャーがすごそう。




学問の道の注意書き、たしかに頭よさそう……




学問の道で唯一バカっぽかったのはこれです。


湯島天神行きます?

まあ、せっかくだから行きますけどね。



既婚ですけど一人で来たから男坂を選択すればいいのかな。
間違えたら学問の神の罰が当たってめちゃくちゃバカになる。




あ、そうそう、ぶどうぱんの店、舞い鶴はこのあたりです。ここはもうテレビでおなじみなんですけど、ぶどうが死ぬほど入っているパンを売ってらっしゃいます。




これが男坂かあ。女性もよく通っていました。みんなバカになれ!




脇に「柳の井」という井戸があって、名水です。飲めますし、美髪の御利益があるんだとか。


さて、石段を登りましたけども……なにやらたくさん置いてある。ちょっと一個ずつ見ていきましょか。



講談高座発祥の地だって。高座で演じるようになった最初ってこと?
ちなみに稲荷町の下谷神社は寄席の発祥の地ですね。



次は何。ガス灯?



都内では屋外で現存するガス灯はこれだけなんですって。泉鏡花の婦系図(おんなけいず)に出てくるガス灯だと。



新派の石碑。歌舞伎などの古い劇に対しての新派演劇という意味で、さきの婦系図も新派の演目です。



っていう話が階段あがってすぐのところにギッチギチにあって満腹感がある。あれ、何しに来たんだっけ。




あげまんじゅうでしたっけ。




湯島天神だったわ。平日なのに大盛況。外国人めっちゃ多い。
菅原道真公を祀った言わずと知れた学問の神様で、受験シーズンはさらに賑わいます。勉強しろ!




猿も社殿に向かって直立不動でした。勉強しろ!




落ち着いて。




このあたりは梅園ですね。完全に時期じゃないです。完全に、です。




「思いのまま」という梅の品種があるんだそう。一本の枝で赤、白、絞り咲きといろんなのが咲くんだと。
寿司、焼き肉、デザート食べ放題のお店、みたいなもんですかね。




梅は時期じゃなかったのですが、菊まつりやってました。今年は「おんな城主直虎」です。






これは、何だろう。菊まつりのお作法が分からないのでこれが素晴らしいかどうかの判断が見事につかない。何だろう。



あと、菊で出来た顔ハメがあったので報告です。




夫婦坂のほうから帰る。



おッ! やっとるね! 十割ってのも縁起がよろしいですな!


湯島駅の西側



さて、春日通りが見えてきました。ここは湯島二丁目33番先。先ってわくわくするよね。




避難場所が東京大学。




その脇におしゃぶりが置いてありました。卒業したんでしょうか。




カフェの看板がいい。



多分ここですな。ヒヨリ+キッサ。お昼時だからか人がどんどん吸い込まれていく。完全に入りたいやつだけど混んでたので断念。




春日通りの、湯島天神から湯島駅のほうは坂になっていて、このあたりは「切通坂」です。
昔ここの台地を切り通して道を作ったそうなんですけど、今はあんまり切通しっぽくないなあ。

ちなみに奥にそびえるやつは「湯島ハイタウン」っていうやつで、昭和44年築です。



裏から。ところどころ室外機ないとこあるんだけど、ポロポロ落下した結果だったらやだな。




切通坂中腹には「切通公園」なんてのもございます。



×がついてくるワン、でおなじみの文京区でよく見る看板です。




漢字がいっぱいあった。
このへんの地名も「切通町」なんですね。




ギャン泣きのわりに、ボールはフワァ~って来ている気がする。
多分痛いわけではなく、びっくり泣きです。






あとは、見たこと無い遊具がある。東大が近いからか、遊具に知性を感じる。


湯島駅の北側



切通公園を出て北へ。左側の大層な壁は、三菱経済研究所です。経済を研究してそうな壁でしょ。




そして正面にそびえるのは天下の東大医学部付属病院。手術とかいっぱいしているのである。



の前にそびえる保育園。しゅじゅちゅごっこなどが流行っているのである。




そこから湯島駅のほうへ降りる坂は「無縁坂」と呼ばれてます。



Wikipediaによれば、この坂の中腹にある講安寺がもともと無縁寺という名前だったから、だそう。へー。




ご丁寧に無縁坂って書いてありました。




ん? あー、夏ツバキ、別名シャラか。ギリ読めたけど、そういう割り付けする?




急に何です?




どうやらマガンはスペースの役割らしい。




すごくいいお宅。




向かいの壁もすごく趣深いのですが、ずーっと続いていて広い邸宅だなあと思っていたら……



旧岩崎邸庭園でした。三菱財閥の岩崎弥太郎とかが住んでたところ。
戦後、GHQがここに「キャノン機関」っていう諜報機関の本部を置く話は有名です。国鉄三大ミステリーにも関わったとか関わっていないとか、まあ、よくわかんないんですけど、たまに検索したくなるワードですよね。キャノン機関。




上野っぽい落書きがあった。実は湯島は文京区ですが旧岩崎邸だけギリ台東区なんです。それを知っての落書きか。


不忍池ちょっと見る?

こっちは完全に台東区だけど、せっかくだし。



池之端のあたりにある看板。ここは中山道なんだな。




紅葉にはまだちょっと早かったけど、外国の観光客めっちゃ居る。
どうかこれに満足して帰らないで。あと2週間くらい滞在して! ステイ!




この群生感、通常運転の不忍池です。
左奥に見える高層マンションはパークタワーなんですけど、あそこ実はお呼ばれして入ったことある。いいでしょう!




上野恩賜公園の野外ステージがあります。
壁どうしちゃったんでしょう。ストーブに炙られたんですかね。



あとステージのほうからめちゃくちゃ水が出てるんだけど大丈夫でしょうか。氷で出来てて、とかだったらどうしよう。

そろそろ駅のほうに帰る。



人が焼かれてそう。




駅近くの商店街。ここ実は真ん中が区の境界で、右が文京区湯島の白梅商店会、左が台東区上野の池之端仲町商店会。
仲良いといいな……







というわけで、湯島駅に戻ってきましたとさ。


雑感

えっと、湯島ね。楽しい。歩いてて。
こう、アレです。このあたりはほんと散歩のボーナスステージみたいなところでして、名所、お伝えしなければいけないこといっぱいあると思うんですけど、そこは素人の私ですよ、殆ど拾えてないですから。全然ネタバレしてないですよ。安心してお出かけくださいね。

思ったこととしては、冒頭でも言ったことだけど、文京区の境界線であるところの湯島駅付近はやっぱりちょっと台東区の空気が浸食してるよね。実は上野のいかがわしさを担うエリアが、ちょっと湯島寄りにあるんですよね。それもあるのかもしれない。
東大付近の歴史感じる坂道とか、あのあたりの空気は文京区のそれなんだけどね。

ちなみに湯島にもかつて花街はあったそうです。江戸時代は湯島天神のあたりが花街で芸者が居たらしいんですが、今回歩いてみてもそのあたりは特にいかがわしさは無かった。

あ、あと、ほんとは末広町の方面や神田明神の裏あたりまで住所としては湯島なんですよね。今回そっちは全然行かなかったな。今回、住めそうなとこ殆ど出てこなかったけど、そちらのほうには、静かで住みやすい中階層のマンションとか結構あるってのは言っとこうと思います。

そんな感じです。湯島は。
じゃあ、またねー。



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ヤスノリ

街の歪み研究家。1年に100駅以上降りる。駅を制覇する系のアプリは本気出せば結構なとこまでいくと思うのだけど、毎回起動を忘れる。

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