行き止まり散歩 ~じゃない方の神楽坂~

  • 更新日: 2021/11/25
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行き止まり看板の9割は嘘だと思っている。
もっとも、殆どが車に向けられた看板であるから、歩行者が通り抜けられることは多い。



あまり車や人が入り込まない行き止まり看板の先には、手つかずの何かがある気がしてならないから。

行ってみよう。
行き止まりから始まる、行き止まり散歩。



行き止まりは公園でした。
小さなお山がありました。




今回は東京メトロ東西線の神楽坂駅を下りました。



かつての花街として栄えた神楽坂。
メインの坂道を歩くだけでもあれこれ楽しい街なのですが、裏路地にある老舗の料亭とか、グルメっ子たちが足しげく通うレストランだとか、食いしん坊向け雑誌dancyu(ダンチュウ)とかに載っていそうな人気のお店なんかがいっぱいあります。
でも今日は、そういう華やかじゃない方を選んで歩きます。いつもどおり静かな方を選びます。細い道を選びます。
あと、ぜんぜん自慢じゃないのですが僕はdancyuに載ったことがあります。
かなり昔の話なのですが、近所のいずみっていう居酒屋に行ったら、『酒場放浪記』(BS-TBSの番組)で人気の吉田類さんがdancyuの取材で来ていて、もうけっこう飲んでおられました。
僕は酒場放浪記の大ファンだったので、有楽町にある高知県アンテナショップ(吉田類さんは、高知県の観光特使でもあります) の前で撮った吉田類さんの等身大パネルとの2ショットを見てもらったところ、
「ホントだ、前にも会ったことあるんだねえ」と、かなり笑ってもらえました。
一応その時の写真を小さく載せておきます。



あ、すいません、自慢じゃないと言っておきながら自慢話が長くなってしまいました。



さて、ここは矢来第二交差点の丁字路です。飯田橋方面へと下り坂の続く「神楽坂通り」は、ここから始まります。
このまま直進して500mほど行くと、大久保通りと交差する「神楽坂上」の交差点があります。
さらに500mほど神楽坂を下って行くと、外堀通りと交差する「神楽坂下」の交差点に到着します。
そして神楽坂下まで行けば、最寄り駅は飯田橋駅となります。
この 1kmちょっとのメインの坂道と、その裏路地なんかに様々なお店が建ち並ぶ神楽坂なのですが、今日はそっちじゃない方面の静かな細道を選びながらノコノコ歩こうと思います。




この標識たちを初めて見るドライバーは一瞬、
「えっ? これ何? どういうこと?」
と、戸惑うことで有名な 「逆転式一方通行」 の標識たちです。
そうなんです、神楽坂は時間帯で一方通行の方向が変わってしまうややこしい通りなんです。
時間になると勝手に切り替わる、「可変標識」 が僕らの目を引きます。

よくよく見れば、「今の時間は0時~12時だから、一方通行で進めるよ。でも、12時~24時は一方通行出口で進入禁止になるからね。」
と、言っているのが判ります。
でも瞬時には理解できなくて、本当は真っすぐ行きたいのに焦ってハンドル切って右折しちゃうってパターンありそうですよね。

詳しく知りたい方はこちらへどうぞ。警視庁のピーポくんにも会えるよ!

神楽坂通りの交通規制

神楽坂通りは月曜から土曜・日曜・休日で、時間帯により一方通行の方向が変わります。






そういえばまだスタート地点からほとんど動いていませんでした。
歩きます。




すぐ近くに新潮社があります。
新潮文庫の100冊に毎年選ばれている作品として、夏目漱石 『こころ』 の他10作品があるのだそうです。
毎年選ばれ続けるなんてスゴイことですよね。僕なんか毎年フロ掃除当番にしか選ばれてませんけどね。




細道を選んで歩きます。




まだまだ働いてもらうわよ。




行き止まりのシャワーで足洗いたい。




このお店は、元気でるでる 「デルカップ」 で有名な、陶陶酒(とうとうしゅ)本舗です。「薬用陶陶酒」 など、生薬を効かせたお酒をメインに製造販売している会社です。
むかし池袋演芸場の近くにあった角打ちできる 「桝本屋酒店」 に、陶陶酒割りがあって時々飲んでいたけど、あそこ閉店してから飲んでなかったなー。だから最近元気ないのかなー。




4人揃って、健康防衛隊D。
デルカップ ・ レッド、グリーン、ピンク、ブラック。
こんなキャラいたんですね。

「ウコンパワーのイエロー 新登場!」 とかどうですかね。




さて、ここから本格的に脇道に入ります。






いい階段だったよ。




ホッとする小路が伸びてる。




一つ目の消火器が立っていた。




いい小路は続くよ。




そこのハシゴ。
登れば確実に隠れアイテム取れるぜ。




小路の脇道が俺を誘う。




おお、公園だ。




段差をうまく利用したこれは。




なんと、象さん滑り台でした。
けっこうリアルで動き出しそうな感じもある。



ぞうさん ぞうさん お鼻が長いのね

そうよ 父さんと 母さんも 長いのよ



かわいい水色の小象もいるぞう。




さらに小路を進みます。






小路のやきとり屋さん。いいなあ。




小路の駐車場はA、B、C、D。 アルファベットなんだな。




かなり埋め込まれてるぞう。




くねった先に、カラフルな予感が。




こんなカラフルなコインランドリーで洗濯してみたいぞう。




 ネ
 コ
 〒

なんだろう。



なんだか判らなかった。




象さん・・・。




小路を抜けるとローソンがあって。



その隣に赤城神社の鳥居があった。




境内がリニューアルされて奇麗になってる。
赤城神社は鎌倉時代から続く由緒ある神社なのですが、調べてみると10年くらい前に「赤城神社 再生プロジェクト」 なる大規模な工事があったそう。
そういえば境内に隣接していた赤城幼稚園も少子化の影響で閉園したとのこと。ちなみに僕の出身中学校もやはり10年前くらいに無くなってしまって……母校が無くなるのって寂しいものです。
さて、その再生プロジェクト後、赤城神社は2011年にグッドデザイン賞を受賞しています。グッドデザイン賞の神社って割と珍しいですよね。




どれどれ、見せてもらおうではないか、グッドデザイン賞の神社の実力とやらを。





おおっ! これは!
確かにグッドデザイン狛犬。

写真は撮っておりませんが、神社内にはモダンな建物があって、カフェとかギャラリーがあったりします。今や神社もカフェとかギャラリーを持つ時代なのですね。




この辺りは、昔の面影があるな。
子供時代はここの縁日が好きだった。けっこう規模が大きくて神社の外までびっしり露店が並んでる中、この階段を駆け登って。



少年の僕はお金も持って無いのに、誰かがやってる金魚すくいを見たり、誰かがやってる型抜きを見たり、綿あめって中身は白で同じなのに外袋だけは色々あるなーと思ったり、キャンディキャンディのお面してる子は見たことないなとか、くじ引きは絶対に大当たりのファミコン出ないのに狙ってる人いるなとか思ったりしました。



こういうのは縁日っぽくていいね。




そういえば神社の向こう側っていうか裏側は行ったことなかったな。
ちょっと行ってみよう。



くねってていいね。
奥は住宅街っぽかったんですね。




おや。



うおっ!!突如あらわれた!!
ポンプ!!
久しぶりの見知らぬポンプの発見に嬉しくなってしまいました。

専用の屋根も設置されており、大切に保存されているのが良く判りました。



なお、ポンプの向こうの白い石には、「赤城幼稚園址碑」 と書いてありました。






いいか、俺んち右側だぞ。
世界人類が平和でありますようにの方だぞ。
もう間違えるなよ。




この場所。
そのむかし駄菓子屋があったと記憶しております。

そしてこの公園。



自転車で乗りつけて、友だち仲間と日が暮れるまで遊んだ白銀(しろがね)公園。
子どもの活動範囲内では一番広い公園だったし、何よりこの山を使ってアクロバティックに遊ぶのが実にスリリングだった。



特にあの山の穴に空き缶を仕掛けて、大勢でやる缶けりは最高だったなあ。




なあ。



おう。そうだったな。



じゃあな。また遊ぼうな。
と、公園を出たらライザップがあった。



子どもは白銀公園で、そして大人はライザップで結果にコミットしてくれや。
すいません、ぜんぜん意味は判らないのですがちょっと言ってみたかったもので。結果にコミット。






なぜ白銀町を消したのだろう。






クレヨンしんちゃんとシロがいます。
あれ、ここは春日部かなと思ったら双葉社でした。




1990年に双葉社の 「漫画アクション」 で連載が開始された 『クレヨンしんちゃん』。
2000年に同社 「まんがタウン」 へ移籍しました。原作者 臼井儀人先生は亡くなりましたが、「臼井儀人&UYスタジオ」 名義で2010年から 『新クレヨンしんちゃん』 が連載中です。
なお、「まんがタウン」 では植田まさし先生の 『かりあげクン』 も絶好連載中ですよ。

 ほんにゃらごっこ ポリポリ
≪テレビアニメ 『かりあげクン』(1989年) エンディングテーマ 「かりあげクンのかりあげ一日(ぐらし)」 より≫




そして冒頭の行き止まり看板です。
双葉社の近所にありました。




さっきの白銀公園のに比べたら小さな山ですが、山頂のベンチでソトノミします。



今日の主役は、デルカップの赤(甘口)と 緑(辛口)です。十何種類もの生薬を効かせたこのお酒を、炭酸割りにしようと思ってウィルキンソンも購入しました。



今回は縁日のイメージで購入してみたのですが、こんなに盛り沢山でお会計は747円でした。これもせんべろですね。千円弱べろ。
なお写真奥の「フワフワ・ワタアメ」 は、ブルー・ピンク・イエローの3色綿あめです。綿あめと言ったら白いのしか知らなかったから驚いちゃいました。おつまみには向いていませんが驚いちゃったので購入しました。

ショットグラスな瓶がかわいいデルカップの内容量は50ml です。緑(辛口)は、アルコール分29%で、赤(甘口)は12%と表示されてます。
そういえばゴルフ場の売店にもデルカップが置いてあって、昔の会社の上司などは、「これが効くんだよ」 とか言いながら、デルカップをオロナミンCで割って飲んでいました。でもスコアは大したことなかったな。
まずはデルカップの飲み比べです。
赤と緑を両方開けると元気になりそうないい香りがします。
ちょっとずつ飲んでみます。

緑は、キリっと飲みごたえアリです。パンチがある。
赤は、爽やかな花の香りがあります。スッキリと優しい。
しかし当然どちらにも何種類もの薬草が効いているので、複雑な香りが口中に残ります。

成分表示を見比べると、赤と緑に共通の 「マムシエキス」 「高麗人参」 とかもあるのですが、赤にあって緑にない 「カシス果汁」 「ハイビスカス」 とか、緑にあって赤にない 「ウイキョウ」 「紫ウコン」 とか細かい違いがあります。
炭酸割りにして飲んでみたところ、どちらかと言えば僕は赤の方が気に入りました。

次は、「ドンパッチ」の現代版、「パチパチパニック」 の封を開けます。ザラメみたいな飴を手のひらに乗せて口へ放り込みます。
 うおおーっ。おーっ。
35年ぶりに口の中がパッチパチだ。このパチパチ音が結構うるさい。
この飴を舐めながら、口を開けたり閉めたりするとパチパチ音が変化することに気が付きました。気づいたら酸素不足の金魚みたいに口をパクパクしていました。

試しにデルカップの炭酸割りに、「パチパチパニック」 をザラザラと入れてみたら、コップの中からたき火してる時のような音がしてきました。すると、公園がなんとなくキャンプ場になったような感じがしました。
たき火したいけど出来ない。そんな時のために「パチパチパニック」 を常備しておくと良さそうです。あと、「中村のチーズあられ」 を買っておいて良かった。これは完全無欠のおやつでおつまみです。

今日はデルカップを飲んだからか、いろいろな所に元気がでてきました。
なお、色に釣られて買ってしまった「フワフワ・ワタアメ」 は、どうしても食べる気にならなくて、家に帰ってから娘にプレゼントしました。



それではまたいつか。
行きましょう。
行き止まりから始まる、行き止まり散歩。







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ソトノミスト

特技:素早く紙を数える
好きな乗り物:フォークリフト

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