詠んだばかりの短歌が生まれたところを案内してもらう散歩「インスタント聖地巡礼」

  • 更新日: 2019/12/26

詠んだばかりの短歌が生まれたところを案内してもらう散歩「インスタント聖地巡礼」のアイキャッチ画像

神田の短歌、十二首

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これは短歌のウェブマガジン TANKANESSさんとのコラボ企画です。TANKANESSさんの記事はこちら


短歌のウェブマガジン「TANKANESS」さんと、仲良くさせていただいている。と思っている。

TANKANESS

短歌のすみっこを伝えるWebマガジン


あちらは短歌という手段の表現を磨いており、こちらは街をぶらぶら歩いている。

あれ、共通点ないね!!
びっくりした~。
なんで仲良くしてもらってるんだろう。幼稚園同じだったの?

まあ、真面目な話、僕らサンポーは散歩の横好きと称して街の現象に付かず離れず、散歩を一人称の読み物にしてアーカイブしております。
散歩者それぞれに、街へ注ぐ視線、愛情があると思います。

ときに詩歌の世界では「吟行」という、題材を求めて歩くこと、もしくは同じ景色を見たあとに歌を作ることが行われています。
歩いて、自分なりに解釈する。そのあたりで、両者の視点はコラボできるのでは? と思っているわけです。

前回はサンポー散歩者のCooley Geeが単身大阪に乗り込み、TANKANESSさんと吟行をしました。
みんなで同じ景色を見て歩き、最後に短歌を詠んだのでした。

【大阪】降りたことのない駅で、吟行しようぜ!|ジモトぶらぶらマガジン サンポー

1、わたし、短歌をやることになったぞ 「経験」といえば、小学校の頃に授業でならった程度のド素人だが、きっかけがあって、「短歌を詠むひとになろう!!」と、思い立った。 短歌のすみっこを伝える…



コラボ第二回目の今回は、ちょっと形式を変えて行いました。





2019年11月23日、神田は雨でした。




神田駅徒歩0分の貸会議室、ここに十二首の短歌があります。

これは、TANKANESSのメンバーが2時間前に神田駅周辺を歩いて詠んだ、できたての短歌です。

我々サンポーメンバーは、この短歌をまだ知りません。

ちらっと見ると、ああそういうものがあったのかな? というような歌から、なんのこっちゃ分からないものまで。

ただ一つ言えるのは、この付近に、この歌のネタ元が全部ある。ご近所短歌オンリーです。

そこで今日は、これらの短歌を観賞したあとネタ元に案内してもらい「へえ~ここが歌に詠まれた場所かあ~」とやいのやいのするツアー、題して「インスタント聖地巡礼」をやってみたいと思います。

もともと聖地巡礼とは宗教上重要な場所へ時に命を賭して赴くことですが、今回の意味は、小説やアニメのモデルとなった場所へ赴くほうです。
しかし、なんという簡単な巡礼だろうか。ぜーんぶご近所。訪れやすい。優しい。
あれだよね。偉人とかもさあ、半径100メートルくらいで生き死にしてくれたら足跡を辿るの便利なのにね。


まずは神田の短歌を味わう

さて、まずはTANKANESSさんから、神田十二首を発表していただきます。

ここで参加者を紹介しておきます。

◆TANKANESSチーム(歌を詠んだ人)

なべとびすこ
TANKANESSという短歌のメディアを運営しています。

中本速
詩人です。ここ三年ほどは短歌に熱中しています。

山本まとも
短歌歴は9年、カタン歴は19年です。


◆サンポーチーム(歌を観賞して散歩する人)

Cooley Gee
『FINAL FANTASY XIV』プレイヤー。雑多な「すき」を追うひと。

熟女
町を歩いたり、駅の思い出を集めるのが趣味です。

ヤスノリ
散歩が好きなのでサンポーというサイトを主催しています。

以上のメンバーでお送りします。

観賞時のルールとして、TANKANESSチームは、何を歌ったものであるかの細部までは回答しないことにしました。
従って、サンポーチームは散歩脳で状況を推測することになります。
何のことかは聖地巡礼で初めて分かります。


それでは、スタートです。




風月堂ビル千代田区神田紺屋町46番地かっこいい/山本まとも


まともトップバッターとして異例すぎました。

ヤスノリ何の歌かを推測する楽しみもあるはずなのにこの歌はGoogleMapに入れるとピンが刺さって自分で行けるからすごい。

なべとすごいと言えば、短歌として「かっこいい」で終わるのは勇気居ると思うのですごいですよ。本当にかっこいいものをかっこいいと詠んだら微妙ですので、これは正面切ってかっこいいと思っていないのでは。

中本速住所の紺屋は紺屋の白袴みたいな、昔ながらの職人の名残を連想させます。それをかっこいいと表現したのでは。

なべとそれに乗っかると風月堂は花鳥風月を連想させますし、要素として良いんですよ。そこに「ビル」がアクセントとしてあって。

Cooley風月堂って……ゴーフルとか売ってるお菓子のお店ですよね。

ヤスノリですよね。お店じゃなくて貸しビル? みたいなのも多い気がするので、神田はどっちだろうな。

短歌勢は言葉を讃え、散歩勢は風月堂がどのようになっているか気になっていました。
▼参考:ゴーフルを売っていない風月堂国立ビル





土曜日のビジネス街はあいまいでお好み焼きとケーキのお店/なべとびすこ


熟女お好み焼きとケーキのお店。これはそういうものがあったということ?

なべとそう、お好み焼きとケーキのお店というのが近くにあったので、これを付句として課題としました。「お好み焼きとケーキのお店」を下の句にした歌は全員作ったのであと2回出てきます。

熟女「土曜日のビジネス街が曖昧」は分かりますね。ふだんその街に来ない人が増えて、土曜出勤の人も居て、混ざってちょうどいい感じ。

なべとはい、日曜になるともっとビジネス感が減る……

まとも曖昧って何でしょうね。「お好み焼きとケーキ」は曖昧というより、むしろパキッと分かれている気もしないでもないです。

なべと何がやりたいんや? っていう方の曖昧かもしれないですね。



このときTANKANESS陣はお好み焼きとケーキのお店の曖昧なケーキを食べていました。

同じ建物内で別業種に手を出す「経営の多角化」問題はcoldsoupさんがよく撮っていて、たまにツイートしています。
僕も少し集めています。最近街でよく見かける多角化は圧倒的にコインランドリーですね。
▼今までで一番すごいなと思ったのは歯医者からの雀荘





百円の自販機ばかり五台あり最後に登場する八十円/中本速


なべと作者の感情が全く入ってないのがいいです。情報だけを書いてもいろいろ考えさせるのが短歌のいいところ。

ヤスノリラスボスなのに安くなっているのがいいな。安いのは正義。消費者目線の評言っちゃった。

Cooley安いけど80円~って書いてあって1本だけ80円っていうパターンの気がする。あれは良くない。

ヤスノリこれは立地すごく気になりますね。なんとなくだけど、80円の自販機のオーナーは100円の自販機群のオーナーとは別で、こう、ぶつけてきた感じがする。その場合これは戦争の歌ですよ。

まとももしかすると全部立地バラバラで、歩きながら見かけた自販機のことかもしれないです。1箇所にそんなに自販機なさそう。4つくらいがMAXじゃないですか?

中本さんはこの時点で回答しないルール。果たして自販機戦争はあるのか、ないのか。




ビニール傘には勝っている白い鳩のには負けている現在第2位/山本まとも


なべとこれは何でしょうね。白い鳩は1位で、自分が2位で、ビニール傘が3位ってことでしょうか。実は我々も、他の人のはあまり知らないんですよ。

熟女なぞなぞですよね。これが神田にあるってことしょ。行ったときには3位とか4位とかになってたりするの?

まとも現在って言ってますからね、変わる可能性はあります。

Cooley白い鳩居るかな、この辺。逃げないかな。

今日一番の謎出ました。結論から言うと、僕は一番最後に分かりました。




一階が飲食店の建物の二階の窓にのぞく歯ブラシ/中本速


一同あ~

熟女すごく分かります。店舗兼住宅の生活感、見ちゃいますね。

まともこの対比は面白くはありますけど、さわやかではないですよね。食べるときに歯ブラシは使わないから。

なべと確かに、飲食に歯ブラシをぶつけてきた感じがしますね。「飲食」っていうのも、何の飲食か言わないのが良いと思います。モノによっては嫌さが出過ぎるから、例えばクレープ屋の二階に覗く歯ブラシとか……

ヤスノリほんとだ! すごく嫌だ!

Cooleyこれは歯磨きではないのかもしれないですよ。洗面所が道に面する間取りって考えにくいから、掃除用の歯ブラシの可能性もありますね。

あとで見に行きますが、果たして。




「ささえ愛」うるせえな支え合ってればそれで愛だろ要らない名前/なべとびすこ


Cooleyそういう看板があったんでしょうね。

まとも公的な保険の標語とか。デイサービスとか。

中本速この歌からは強い怒りを感じますね。「それで愛だろ」までで文章は成り立っているのに、最後に「要らない名前」という念押し。

熟女気持ちは分かります。押しつけがましい。

まともまず「ささえ愛」が心に刺さる人がこの世に居る気がしないですよね。

ひどい言われようのなにか。なんかごめんな。




どこにでもあるけど車を防ぐ棒この角だけを守り続ける/中本速


ヤスノリ安全ポールのことですかね。

なべと確かにそこに置かれたらそこしか守れない。ミスチルの「Worlds end」の歌詞に出てくる、足下を照らす自販機みたいな。これは結構好き。

ヤスノリああいうポールは、比喩じゃなくて実際に何かしらを防いだ実績があったりしますよね。たまに「えっ?」ってくらい曲がってたりしてね。

Cooleyなぜこれを詠んだのか気になりますね。すごく曲がっていたとか。それとも無傷で淡々とそこに居たのか。

そういえばそこまで安全ポールを観察したことなかったな。歌に詠まれるほどの棒とは。




お昼前奥に灯りのついているお好み焼きとケーキのお店/山本まとも


Cooley2つめの情報来ました。これは、仕込んでるんですかね。お好み焼きもしくはケーキを。

熟女昼前に電気ついてないってことは、夜だけやってるのかな。それとも店内が暗いのか。

なべと完全に描写、説明のしっかりした歌ですね。

お好み焼きとケーキのお店に行ってみることで解決するはずです。




雪よりは冷たくないけど雨に触れ三井のリパーク「空(から)」、空(そら)は白/なべとびすこ


Cooley視点が移ったのが分かる。リパークの高いところにある「空」を見て、ふっと「空」を見た感じ。

中本速「雪よりは冷たくないけれど」というのが、雪は無いんだけど白いイメージを一瞬思い起こさせる効果があるので、空は白に繋がっていく感じが良いです。

なべと短歌的解説ありがとうございます!

まとも見せ消ちのテクニックですね。有名なのは藤原定家「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮」で、花も紅葉も無いんだけど、と言うことでイメージを植え付けます。

中本速詩で言うと中原中也にも「海にいるのは、あれは人魚ではないのです。 」というのがありますね。

短歌陣の解説によって俄然すばらしく思えてきました。いま僕は、三井のリパークへ行きたい行きたいになってる。




雨が降るゴミ箱のふたにふたのないゴミ箱の底にアスファルトの上に/山本まとも


ヤスノリこれはあれか。「雨が降る」が全部に掛かっていて「ゴミ箱のふた」と「ふたのないゴミ箱の底」と「アスファルトの上」に。

なべと雨がゴミ箱の中に降ってしまったらゴミと一緒になるし、どこに落ちるかで運命が変わる感じがあります。

中本速ふたの上だと地面より高い部分、ゴミ箱の底だと地面の近く、そして地面と、高さの違いを僕は感じました。

Cooley今あんまりゴミ箱ないじゃないですか。テロとか防災とかの関係で。これは何のゴミ箱でしょう。

熟女この辺は飲み屋街があるから、店の前にある業務用のやつかもしれないですね。

なべとリフレインという技法で「ふた」とか「ゴミ箱」とか同じ言葉を繰り返すので、限られた文字数の中でもったいないと言う人もいますけど、私はリフレインわりと好きだしこれも好きです。同じ言葉を使いながらも徐々に視点が変わっていくのがうまいですよね。

個人的に僕はこれが一番好きで唸った。ゴミ箱に落ちる雨の歌なんて。




豚の足あとと桜は似てんだな豚も桜もピンクだ、愛だ/なべとびすこ


熟女また愛が出た。神田には愛があるのかな。豚の足跡と桜の花びらは確かに似ている。

ヤスノリ豚の足跡があったですか。神田に。ビジネスの街(がい)に。

Cooley飲食店の前にありそうじゃないですか。豚とかのオブジェとか……

中本速もうちょっと歌に迫ると、足跡って黒いイメージだと思うのですが、それが愛だと言っているのは面白いと思います。豚と桜、豚は食べるもので、桜も花見の対象であり、団子など食べることに関わりを持っているので、よくばりな人だな、という感じがあります。食べるもの、見るもの、あと愛も欲しいとなると相当。




東京で出会った二人がたまに来る「お好み焼きとケーキのお店」/中本速


ヤスノリあっ、忘れた頃にお好み焼きとケーキのお店だ。遂に三つ目の情報が。

Cooley「出会った二人がたまに来る」とは遊びがすごくありますね。普段一緒に居るのか、居ないのか。

まとも中本さんの歌は、その場面を書きながらその場面には無い時間を感じさせるのが上手いなと思っています。出会った、ということは出会う前のバックグラウンドがあって、たまに来る、ということはそれ以外にもそれぞれ生活している時間があって、その中の1シーンとしてこの店に来るときがあって。

なべと今を書いているけど前後がある感じですね。



以上です。

なんかこの時点で、ちょっとした達成感がありました。
短時間で詠んだとは思えない短歌を堪能できて良かった、というのはひとつある。
あと、TANKANESSさんは実際に歩いているわけだけども、短歌を観賞しただけの僕までもが、神田を歩いた気になって。それが面白くて。
歌人たちの前に立ち上がってきて短歌の中に閉じ込められた街の現象を、散歩者が考察する。
これはすでに散歩じゃないか。



まあ、そうはいっても「インスタント聖地巡礼」という企画であるので、実際に短歌の生まれた場所を見に行くことに。


実際に見に行く

これがまた楽しかったのです。



うわーっ、これがあの「雨が降るゴミ箱のふたにふたのないゴミ箱の底にアスファルトの上に」のゴミ箱かあ~!
僕はこのゴミ箱を見にやって来た!

予想通り、飲食店の前にあるゴミ箱でした。ふたが無いゴミ箱は水が溜まっていくばかり。
雨としてはどこに落ちるのが幸せなんだろうな。




「百円の自販機ばかり五台あり」じゃん!
歌のままの光景じゃん!
ウオー!
まあ、これを詠んだからなんだけども!



ちなみにこっち側に六台目の100円自販機があり、中本速さんは見落としたと仰っていましたが、そういうのも含めてじゃん!
なんかそういう、実は作品は若干フェイクみたいな逸話、聖地あるあるじゃん!



ほんでこれが「最後に登場する八十円」じゃん!
これだけ別のお店の前に存在したので、やはりこれは自販機戦争です。
しかもこちらは交通系電子マネーが使える。
すべてを終わらせる気だ。
この最終兵器を前に、対岸の100円勢はどう戦うのだろう。




「一階が飲食店の建物の二階の窓にのぞく歯ブラシ」だ!
これは確かに、Cooley Geeのが言っていたとおり洗面所では無い気がするので、掃除用の歯ブラシかもしれませんね。
安楽椅子探偵・Cooley Gee。




このあたりでみんなが「ビニール傘には勝っている白い鳩のには負けている現在第2位」のことが分かった! とざわめきだしたのですが僕はこの時点では全く意味が分からず、なんとなくそのときのみんなの視線の先を撮りました。
あとで分かりましたが、この写真は全く関係なかったです。




雨だけどずんずん行く。




ここの、お洒落。




鮭フレークじゃん。
歌人たちが「さっきなかったよね?」「詠みたかった」みたいな感じになっていたのがとても良かったです。
全く街は変化する。なんでもあるし、なにもない。色即是空。




出さなかったけど中本速さんが気になっていたというお店。
看板は「レストランビーバー」で、装飾テントには「キッチンビーバー」と書いてあるところ。
経緯があるのか、無頓着なのか。




そしてこれが何度も何度も歌に詠まれた「お好み焼きとケーキのお店」だ。
紅葉や月などに相当する、神田短歌の泉です。



経営が多角化しているお店は、店構えを見ればどっちが先かだいたい分かるものだけど、まあ、お好み焼きのち、ケーキだろうなあ……
あと、昼間も普通にやっていました。




蛇口が小屋を作ってもらっていた。
かわいいんだろうな。




「雪よりは冷たくないけど雨に触れ三井のリパーク「空(から)」、空(そら)は白」と詠まれたリパーク。
よく見たら「空」の文字の色も白だった。
わたし調べですが、殆どの場合「空」の色は緑、「満」の色は赤です。
そうか、リパークは白色か。歌のおかげで気づけた。
なんという白い歌だろう。




意外にもこれが「どこにでもあるけど車を防ぐ棒この角だけを守り続ける」の棒なんだそう。
意外にも、というのは勝手であるけれど、僕は行政が公道側につけたポールだと思っていて、何度か擦られてちょっと折れていたりしてでも頑張っている感じを想像していた。
これは私有地側につけられた私物で、しかもとても太くどっしりとしていた。
なるほど無骨で、妙な味があって、歌が染み入ってくる。

しかしこれはいけず石的なもので、擦られることもめったにないんじゃないか。
むしろこれ要らなかったのでは? なんて話も出たのですが、



道向こうの交通標識がひしゃげていて、必要! ということで落ち着きました。




豚の足跡だ! 「豚の足あとと桜は似てんだな豚も桜もピンクだ、愛だ」だ!
遠回りした豚の足跡のある飲食店でした。




ギッチギチ。



ちんまりちんまり。
オーナーの性格でしょうか。




神保ビルの天井がすごく良かった。



それぞれに色違いのビーズ入れたい。




あっ風月堂ビルだ!
「風月堂ビル千代田区神田紺屋町46番地かっこいい」でおなじみの、風月堂ビルだ!
たしかに住所もビル名も構えもかっこいい。ただ正面切っての洗練されているかっこよさではないので、逆に「かっこいい」という言葉がしっくり来る。
ところでここはやっぱりゴーフルは売ってなさそうだな……



ちなみにビル名で言えば「乗物町第一ビル」もかっこよかったから撮った。
乗物町とは地名なんですって。熟女さんに教えてもらいました。
駕籠職人が多く住んでいたからなんだとか。
さっきの風月堂ビルの紺屋町も染物職人が住んでいたからです。




ささやかな惨事だ。




配管良し。




そんなこんなで神田駅に戻ってきました。

生まれてすぐの街の短歌を訪ねて歩くインスタント聖地巡礼、何気ないものが名所に変わるのがとても面白い。
短歌に引っ張られてこちらの視点も変わるので、気づくことが増える。
散歩は視点をかき混ぜると面白くて、これはまさに、そんな体験だったのでした。

また機会があればやってみたい。
TANKANESSの皆様、今回も遊んでくれてどうもありがとうございました。




ところで僕は最大の謎「ビニール傘には勝っている白い鳩のには負けている現在第2位」が解けておらず……
ふと目の前を見ると、やっと分かった。



傘の優劣かあ。
山本まともさんの個人の感想だけど、こういう順位ってことだ。



ちなみになべとびすこさんの傘はよく見るとシロクマであり、鳩ではなかった。


(おしまい)



TANKANESSさんの記事はこちらです。





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ヤスノリ

街の歪み研究家。1年に100駅以上降りる。駅を制覇する系のアプリは本気出せば結構なとこまでいくと思うのだけど、毎回起動を忘れる。

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