城戸さんとソーシャルディスタンス散歩をする

  • 更新日: 2021/01/19

城戸さんとソーシャルディスタンス散歩をするのアイキャッチ画像

密にならない散歩。

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みなさんこんにちは。ちゃんと鍋食べてますか?こやです。

一人でお散歩するのは好きだけど、誰かとお散歩するのも、また違った楽しさがあって好きです。

でも、今、この世界はウイルスに侵されていて、誰かとお散歩するにもソーシャルディスタンスを気にしないといけません。
だからといって横に広がるのは危険ですし、なにより迷惑です。

では、縦ならばどうでしょう。
3メートルくらい遅れて歩けば、誰かと安全に散歩ができるのではないでしょうか。


(その様子を想像してみる)



「それ、だだの尾行……!!!」

まあ、でも「ソーシャルディスタンス散歩」って呼べば、尾行も許される気がする!

というわけで、「いま、誰かと散歩がしたい」という願望を達成するために、ソーシャルディスタンス散歩をしようと考えたのでした。




そして某日、サンポーの散歩者である城戸さんを荻窪駅に呼び出しました。
面識は全く無いのですが、年齢も近そうだし都内にいるっぽかったのと、Twitterが面白いから会ってみたいなと思い、ダメ元で長文のDMを送ったところ、



おっけーがきた……!


自分から誘ったものの、初対面の人と会うってめちゃくちゃ緊張する。もし、城戸さんが静かなる殺人鬼とかだったら(失礼)自ら殺されに行くようなもんだよな……。いやあ、そう思うとマッチングアプリとかやってる人ってすごいな……。



第一印象は、Twitterの城戸さんそのままでした。




当日は、曇り空のと〜っても寒い日。
「とりあえず、あたたかいコーヒーを買いましょう」というわけで、缶コーヒーを飲んで、少し会話をしました。

私「特に考えてきてはないのですが、とにかく城戸さんは好きに散歩をしてください……。私はただ離れてついていきますので……」

城戸さん「わかりました。俺、歩くのめっちゃ早いですよ〜。」

私「頑張り(?)ます!」



ソーシャルディスタンス散歩スタートです。




歩くの早っ……!!

「ソーシャルディスタンス散歩」という政府公認っぽい名目であり、本人の許可も得ているのに、初めの方は無駄に電柱に隠れたりしました。(ドラマの見過ぎ)




「今回の散歩は、城戸さんの背中だけを追うぞ〜!」と思いつつ、私は生粋のお散歩好き……。色々なものに目移りしてしまいました。




街に馴染みすぎな城戸さん。どこで急に曲がるのか分からないので、気を抜かずに歩きます。




ベランダだ〜。あ、いや、ベランダもどきだこれ〜。




あ、ベランダ〜。今日曇りだけど、意外と洗濯物多いな〜。

……ハッ!城戸さんどこ!




いました。目が合ってしまいました。
城戸さんも私のことを見失っていたようで、後ろを振り向いていたところだったそうです。

なぜなら私は集合時、まあまあ派手なアウターを着ていたのですが、途中からそれを脱ぎ、黒のスウェット、帽子を被るという変装をしれっとしていたのです。
変装には成功していたようですが、今回、全く変装の意味はありません。無駄な小細工です。

でも、「あれ?ついてきてる?」と思わせるのも、この散歩の楽しみ方の一つなのかもしれません。




城戸さん、セブンイレブンの写真を撮っていました。何だろう。クリスマス?
立ち止まるタイミングが予想できないので、面白いです。これを見て何を考えているのだろうか、と妄想が広がります。




サンタさん。もう師走か〜。




後からカメラロールを見返すと、謎ショットがたくさんありました。歩きながら、瞬発的に撮っていたからか、シャッタースピードが追いつかずこのようになってしまっていたようです。ソーシャルディスタンス散歩あるある、なのかもしれません。動物カメラマンの気持ちも、少し分かりました。




いい距離感です。もう見失わないぞ!




おっと、ここで十字路……。なるほどこういうことも起こるよな! 




左、いない



右、いな……



いました。
馴染み過ぎている〜!!!
しかし私の方も、目が良くなってきました。慣れてきました。




見てください。
どっちに行ったのか、カーブミラーで判断するという技を使えるまでになりました。
しかしこの画像、「防犯カメラに写り込んだ犯人」みたいな雰囲気がありますね。




「なないろこみち」に来たようです。

ほとんど振り返られることもなく、言葉を交わすこともなく、静かな散歩が続きます。





初めの方は、「何を考えているのかな〜」とか「見逃さないぞ〜」とばかり考えながら歩いていましたが、だんだん「帰り、無印寄ろ〜」とか「冷蔵庫の納豆、賞味期限いつだったけな〜」など、個人的な散歩している時と何ら変わらない思考になっていくシーンが何度かありました。




そして大通りに出ました。(うねうね階段付きビルが連なっていて良い風景だなあ〜)

あ、城戸さんは何処へ。




道のど真ん中で、立ち止まっていました。



わっ!わっ!
ひゃ〜、私、一人でそんなこと出来ない……!!!すごーい!

どうやら下を走る電車を見ていたようです。




イチョウ綺麗だな〜。




颯爽と進んでゆく城戸さん。




からの、この謎ショット。

さっきまでは住宅街を歩いていたので人通りも少なく、いい距離感を保って堂々と写真を撮れていたのですが、大通りになるにつれ、城戸さんと私の間に2.3人挟まっている状態が増えていき、撮ったと思っていたシーンが、ほとんど謎ショットになってしまっていました。残念。

城戸さんが突然立ち止まって写真を撮ったりするので、後ろの人は「?」という感じで、
ぎこちないステップを踏んだり、早歩きで追い越したりしていました。

「散歩中、立ち止まりながら歩くと後ろの人こんな感じなのか〜。そうだよな、ほとんどの人は仕事中とか、駅に向かう途中だったりして基本的には急いで歩くものだよな〜」

と、客観的に思っていた私も、だんだん周囲から怪しまれている視線を感じ始めます。



城戸さんの後ろであり、私の前にいるおじさんと、早速気まずくなりました。

「俺、後をつけられているのか?なぜ、この子は何もないところ、いや俺に向かって写真を撮っているんだ?おっと(前の城戸さんが立ち止まる)なぜ、彼が立ち止まると君も立ち止まるんだ?」

と、ギリギリ視界に入る角度に振り返ったりして考えを巡らしている表情、マスク越しにもめっちゃ伝わってくるう〜〜〜〜〜!!すみません〜ほんと!!私は今、完全に不審者……。


ソーシャルディスタンス散歩あるある、追加です。

・間にいる人から尾行されていると怪しまれる。





ここで城戸さんがコンビニに入りました。流れが変わります。

外で城戸さんを待ってる間、どうしているべきか分からなくなり、先回りしてしまいました。正面から「あ、どうも」という感じです。さっきのおじさんの話をしたりして、すぐにまた散歩再開です。




そこ行きますか。事件が起こりそうな道です。




こういう場所で人の後をつけるのって、ほとんど刑事か裏社会の人間がやる事なのではないか。柱に隠れる無駄行動、思わずまた何度かやってしまいました。

しばらくこの景色が続きます。




きれい。




はい。




出口です。事件は起こりませんでした。いいことです。




スターロードに出ました。地図は見ていませんが、結構くねくね歩いている気がする。





魅力的な植物を横目に歩き続けます。そろそろ疲れてきました。時刻は13時ちょっと前。
お腹も空いてきたなっ。
ソーシャルディスタンス散歩あるある、追加です。

・自分のタイミングで休憩できない




曲がり角で、城戸さんを見つけました。



ん?もしかして、彼は鳩の後についていっている……? 

鳩   ←   城戸さん   ←   私

という構図が出来上がってしまいました。



おっと、ついていくどころか、これは共に散歩をしているな?



鳩、城戸さん   ←   私

ツボに入り、一人で爆笑。連写してしまいました。




喫煙所でしばしの休憩。ここで城戸さんから、衝撃的な一言。

「13時半から、病院を予約していた事を忘れていました。病院に行かないといけません」

私「え、13時半って、後20分くらいですけど、大丈夫ですか?」
城戸さん「ちょうどここから歩いて20分くらいのところに病院があるので、今から向かうことにします。すみません。」
私「わかりました。では、病院までついていきます。」


というわけで、早歩きにさらなるスピードを加えた城戸さんを追いかけます。




終盤、カーブミラーにはかな〜り助けてもらいました。(ありがとう)




グ〜(腹の音)



少し走ったりもしました。





集合した駅に戻りました。歩いてきた道のりが、全くわからない……。




時刻は13時半。城戸さんは予約の時間通り、病院に到着することが出来ました。よかったですね。ここで散歩終了、とのこと。同時に私のソーシャルディスタンス散歩も終了です。

「お疲れ様でしたーー!!ありがとうございましたーーーー!!」と、少し離れたところから手を振り、解散です。




〜「ソーシャルディスタンス散歩」を終えて〜

人が選んでいく道を自分の散歩ルートにして歩んでいく、というのは面白かったです。
「知り合い」とも言えないくらいの関係性の人(ここでもディスタンスを感じる)の散歩を少し離れた所から観察する、というのも新鮮でした。

ベランダや紅葉、変わった街のオブジェを観察するのとは、全く違った視点で散歩を楽しむことができました。誰かと散歩しているのに、一人で散歩しているような感覚も、なかなか味わえないですよね。

この世界でも安全に楽しめる散歩ですので、皆さんもお試しください〜!

最後に。城戸さん、「ソーシャルディスタンス散歩」という怪しい企画にご協力いただき、ありがとうございました!

ところで、先を歩いていた城戸さんはどんなことを考えて散歩をしていたのでしょう。
城戸さん目線の散歩も後日公開される予定ですので、ぜひ、照らし合わせてご覧ください。





こやポイ








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こや

ご飯のお店は歩きながら探すのが好きだけど、全く見つからず吉野家の牛丼を食べたりしています。
立ち止まるのが嫌で青信号の道を基準にして歩くけど、結果的に遠回りをしてしまいます。でもそれでいいです。

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