巨大なシンボルを求めて...茨城と大阪を歩き回り巨大な獅子頭を見に行った

  • 更新日: 2021/06/01

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大阪の巨大なシンボル、通天閣

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僕は日本全国の獅子舞を取材して歩いている。ある時ネットサーフィンをしていたら、関東(茨城県石岡市)と関西(大阪府難波)にそれぞれ1体ずつ、人間の背丈をはるかに超えるほど大きな獅子頭が存在することを知った。

まさか、そんなファンタジーのような話があるんだろうかと心踊った。ライオンでさえも、人間の背丈くらいだ。はるかに見上げるほどの大きさということは、相当な迫力と恐ろしさを兼ね備えているに違いない。ぜひそれらを見に行きたいと思い、まずは電車に飛び乗り茨城県石岡市へと向かった。




石岡駅についた。駅の壁面に描かれた筑波山の絵が美しい。筑波山はこの地域の「巨大なシンボル」なのだろう。ここから約1時間歩き、巨大な獅子頭がある「常陸風土記の丘」という場所に向かう。




この辺りは、霞ヶ浦などでとれた魚が売られているらしい。お店の窓ガラスに、わかさぎや白魚の張り紙がしてある。ちょっと強調したかったのかもしれない。




ヨット食堂。この地域らしい名前だ。メニューは「スタミナ焼肉定食」など、運動部の学生がもりもり食べてそうな名前が並ぶ。




巨大な広場。なんか平和だ。はるか遠くに、三輪車で遊んでいる子供が見えた。




広いネギ畑。いくつかのネギが畝に寝転がっている。




巨大な畑。空と大地が半々である。




淡々とした道。「常陸風土記の丘」への看板を発見してちょっと安心した。




頭と体の比率が様々な石仏。人間社会の多様性を想う。




道路の縁石に、なぜか松ぼっくりが3つ。整列するように並んでいた。神様への捧げ物?




「風土記の丘」の看板。さて、この敷地内に、巨大な獅子頭があるようだ。いったいどんな物なのだろう。




あ、桜の木の陰からなんか見えてきたぞ!




でで〜ん。なんと高さ16mの獅子頭の展望台!

茨城県石岡市は獅子舞愛が溢れすぎて、公園に巨大な獅子頭を設置したらしい。まさに珍スポット。ところでどこが展望台なのだろう..。




内部に入ると、そこらへんのビルと変わらない作りだ。階段を上へ上へと登っていく。




獅子頭の口の部分から、外が覗けるらしい。これが展望台ということか。




外の景色はこんな感じに見える。爽快だ!




最上階はもっと遠くまで見られるかなと思って階段を一番上まで上がったら、宇宙船の内部のような感じで窓は曇りガラスになっていた。




獅子舞の写真がいくつか飾られていた。髪を振り乱す感じがかっこいい。




獅子頭の展望台で遊びすぎて、日が暮れた。帰る途中に、参道がなぜか柵に囲まれた神社にて休憩。やはり、石岡市は獅子舞に対して熱い想いを持った街だ。その街を見下ろすように、獅子頭が見守っているのだ。




秋には「石岡のおまつり」というお祭りがあるらしい。石岡駅の観光案内所でパンフレットをもらった。「祭の名前、そのままじゃん。」とツッコミたくなったが、獅子舞が町中で踊りまくるらしい。ぜひ今度見に行きたいと思いながら、帰りの電車に乗って帰った。




それから数日後、僕は大阪のど真ん中、難波駅にいた。この前、関東の巨大獅子頭を見に行ったのだから、関西の方も見に行かないわけには行かないだろう。そういうわけで、弾丸大阪散歩が始まったのだ。




顔の形をしたようなバスターミナルをくぐり抜け、僕は大阪という町に踊り出た。この前、石岡に行った時は田舎のゆったりとした時を忘れるような空気感を味わっていたのだが、今回は真逆だ。「ザ・刺激」みたいな、好奇心をくすぐるような意味わからないようなものが町中に溢れていた。




めちゃカラフルな自販機。




よく見たら、ファッショングッズだった。トートバック、ソックス、バスソルト...。自販機で売っているのを初めて見た。




歯、3兄弟。ゴシゴシ綺麗に磨きましょ♫




うどんそば、やすい!2杯食べちゃおうかな。




言葉のパワーが激しく強い。「焼肉!39!ごりら!」、熱すぎて火を噴きそうな勢いだ。しかし、ゴリラを平仮名にしたところに少し優しさがある。




こちらの焼肉屋には、なぜか七輪がたくさん重ねられている。樽のような形の入れ物に書かれた文字「おいしく食べる、たのしく飲む」を見て、ちょっとほっこりした。




たこ焼、お好み焼き、焼きそば...美味しそうだ。店の看板が巨大である。獅子頭ではないが、巨大文化の片鱗を見た気がする。




恵美須東。東京の恵比寿なら知っているけど、大阪にも「えびす」という地名があるらしい。ここでも獅子頭同様に、東西の◯◯を発見した。




通天閣、これも巨大なシンボルだ。通天閣と東京タワーといえば、どことなく比較される東西のシンボルである。




通天閣は入り口を入ると、まず地下に向かうらしい。展望台だから、上に向かうのかと思っていた。後ほど詳しく調べてみると、入場者数増加などを背景に、地下に待機スペースが必要になったらしい。




お化けもしくは精霊のようなシーサーが植栽の影に隠れていた。ぬっとこちらの方を見ている。




大阪はとにかく看板が巨大だ。店の前やら壁やらにマスコットキャラクターみたいなものがたくさんくっついている。とにかく迫力満点だ。




マスクをしており真面目そうに縮こまるビリケンさん(右)。その隣で自由奔放にくつろぐ、対照的なビリケンさん(左)。




巨大な食べ物たち。滝のようなマヨネーズがかかったお好み焼き、ダムから水が流れ出すようにケチャップが溢れているオムライスなど...。「味もボリュームも横綱級」という通り、まさにお相撲さんサイズの巨大な食べ物が並んでいる。

そういえば「東西の巨大なシンボルといえば、お相撲さんもそうだ」と思いついた。東と西に分かれて試合を行う。それに加え、相撲は厄を払い幸せを呼び込むという意味もある。実際、相撲は神事だったし、四股は厄払いを意味する。獅子頭と似ている。




量は多いが、思ったよりは安い。やけ食いしたくなったら行きたい。




店の密度が半端ない。狭い道は、奥へ奥へと続く。




串カツの串、発見。

あ、そういえば、最後に獅子頭の紹介!




関西の巨大獅子頭があるのは、難波八坂神社。この神社には獅子殿という非常に珍しい社殿がある。鳥居の外から覗いても、少しその姿が垣間見える。




明らかに巨大すぎる。横にある車と比較すればその大きさは一目瞭然。高さは12mで、大きな口の中に神様をお祀りしている。大きな口は邪気を飲み、勝利を呼び込むということで、商売繁盛や学業成就などを願い参拝客が訪れるようだ。

そして、目はライト、鼻はスピーカーとなっており、口の中で各種芸能や奉納等が行われる際に使われるとのこと。次来る時には、ぜひ行事に合わせて訪れたい。




そういえば、獅子頭の歯が超巨大だった。歯と歯の間に隙間が空きすぎているので、歯磨きには困らなそうだ。




最後は天王寺駅まで歩いて帰った。

東西の巨大獅子を見て感じたのは、巨大だと少なからず圧倒されるということ。厄払いという獅子頭本来の意味を最大限に引き出そうという意図もあるかもしれない。石岡の獅子頭の口は視界の開ける展望台であった一方で、難波の獅子頭の口は神様が祀られ芸能を楽しむ場所だった。このことから、獅子頭の大きな口は悪を駆逐し、幸せを呼び込む装置として機能していると感じた。

現在、新型コロナウイルスが流行しているが、今こそ悪疫退散について考えたいという気持ちになった。巨大な獅子頭こそ人々の困難に立ち向かいたいという想いを具現化したシンボルだ。コロナ収束の想いを獅子頭に託し、帰路についた。







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稲村行真

文章を書きながらも写真のアート作品を製作中。好奇心旺盛でとにかく歩くことが好き。かつてはご飯を毎食3合食べてエネルギーを注入していた。

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