雨の日は船橋に行こうよ
- 更新日: 2022/07/12
寝転びたい町
私の地元、北海道には梅雨がない。
上京して6回梅雨を経験したけど、案外梅雨も、悪くはないんじゃないかなあと思う。北海道は年の半分以上が寒いから、東京は寒くても、暑くても、順繰りに季節が巡っていって、腹の底からああ嬉しい!と「生きてる感」が湧き上がってくる。
「また梅雨がくる……」というより、「梅雨来い!そして夏来い!」と待ち遠しくさえ思える。
そうした梅雨入り前の、だらだらしてたら午後になっちゃった日曜日。
やる気もなくウダウダとしているのはやっぱり、灰色の雨雲が空にぎゅうぎゅうと詰まっているから。
日曜は同居人の仕事も休みだから、いつもは朝からおでかけするのだが。
とにかく何かしなければと家を出て、私たちは電車に乗り込み、適当なところで降りようと電車任せの日曜に決めた。
ボーッとスマホをいじっていたら1時間くらい寝てしまったでしょうか。
電車から町が見える。このあたりは海が近そうだ。今日は船橋で降りた。
写真撮り忘れた。JR船橋駅と京成船橋駅。京成線は成田空港へつながるイメージから、見るだけで旅行に来た気分になる。
やることが決まっていない遠出の時は、大抵駅前のインフォメーションセンターへ立ち寄る。係の方が親切に声をかけてくれておすすめの観光スポット、バスの乗り口まで案内してくれることもあるが、町のハンドブックを配っているだけのところもある。
この日、着いた頃はすでにお昼過ぎ。町でのイベントは大体終わっていて、マップを見る限り……海へ向かうしかなさそうだ。
風が強くて寒く感じる。近くのセカンドストリートに寄って厚手の古着を買っちゃおうか……。ドンキで何か防寒具買うか……いや、体の中からあたためよう。
チェーン店に入って親子丼を食べた。吉野家と松屋がすごく近くて、この町には全てのチェーン店がある……かもと思った。駅前通りを抜けて海へ向かって歩いていく。千葉街道沿いに東へ曲がる。
バイク専門店、釣具屋、でかい駐車場……いいぞいいぞ……この海のある町感!
その流れでスナック&喫茶レオ。一瞬人形かと思うほどキリッとしていたけど、目をパチクリさせた、マジ猫だ。この子がレオちゃんなんだろうか。手を振ったり話しかけたりしたが微動だにせず。お外を眺めるのは楽しいよね。
海老川をわたる、船橋橋。「ふなばしばし!」の子供カッパ。(妙に人間味のある母カッパもいる)
市内で唯一の木製の橋。「海へのロマン」がテーマ。カッパは海にロマンを抱くのか。海水じゃ生きられんぞ、たぶん。
奥には大きな工場……?いや、おそらく海老川水門付きの施設。窓が大きくてとても魅力的……光が差し込む室内の様子を想像する。
船橋の水門といえば、調べるとこの海老川水門より上流の「山谷水門」は「僕だけがいない街」の聖地だった。僕だけがいない街は、現代の船橋からある事件があった1988年の北海道、苫小牧にタイムリープする話。
曇天の夕方に見た水門は、確かに、薄暗い毎日から過去へタイムリープしてしまうような、不思議な予感を感じさせる魅力を放っていた。
物語に登場する公共住宅地や、昔の北海道の町も自分の心象風景にあり、
今回の船橋散歩で藤沼悟(主人公)の人生を聖地巡礼……した気分だった。
手前には、走って逃げるその足元から橋が倒壊していく……的な映画でよくあるシーン……の一瞬か?というほど崩れかかっている足場。ボートへつながる足場だったのだろうか?
左手にでっかい駐車場、右手に河口。名前のない緑道と、スケボーを練習する少年たち。
ぽっちゃり体型の野良猫もゆっくり散歩していた。
日も暮れてきた。
東京湾岸道路をくぐりぬける。最近車乗ってないなあ。運転したいなあ。
車で遠ーく遠ーくに行きたいという欲求はいつ叶えられるのかね。
海の写真を撮っていなかった。
つつじに見送られて、丸いテールランプが湾岸道路に登っていく。
夜の高速道路を見ると、頭文字Dの続きを読みたくなる。漫画喫茶やスーパー銭湯で少しずつ読むが、毎回主人公が圧勝するのでどこまで読んだか分からなくなり一向に読み進められない。しかし、そうやって行ったり来たりしてずっと読み終えたくないと思っている。
(藤原拓海が後追い中にヘッドライトを消して相手のバックミラーから消える「ブラインドアタック」がアクロバットすぎて大好き。)
遠くにIKEAが見える。写真のフェンスはららぽーとの駐車場の工事現場。駐車場ありすぎ。第11駐車場まであって、この辺りにある駐車場全部で8,300台以上とめられるらしい。(2008年情報。絶対増えてる)
冷えてきたのでIKEAのコーヒーを目指して歩く。
お茶しながら、帰りの電車で何しようか相談する。airpodsを忘れたからいつもみたいに一緒に映画も見れないし、漫画買っちゃう?とか。
南船橋駅から帰ります。IKEAの隣に、大きな団地郡。大きな給水塔。
南船橋駅が最寄りの子はこの景色が地元なんだなあ。いいじゃん……。IKEA寄って勉強とかするのかな。
でっかい町、でっかいららぽーとにIKEA。空が雲で狭い雨の日は、海のある町にきてまたボーッとしたいと思ったよ。帰りの電車は、結局ずっとお喋りして帰った。
上京して6回梅雨を経験したけど、案外梅雨も、悪くはないんじゃないかなあと思う。北海道は年の半分以上が寒いから、東京は寒くても、暑くても、順繰りに季節が巡っていって、腹の底からああ嬉しい!と「生きてる感」が湧き上がってくる。
「また梅雨がくる……」というより、「梅雨来い!そして夏来い!」と待ち遠しくさえ思える。
そうした梅雨入り前の、だらだらしてたら午後になっちゃった日曜日。
やる気もなくウダウダとしているのはやっぱり、灰色の雨雲が空にぎゅうぎゅうと詰まっているから。
日曜は同居人の仕事も休みだから、いつもは朝からおでかけするのだが。
とにかく何かしなければと家を出て、私たちは電車に乗り込み、適当なところで降りようと電車任せの日曜に決めた。
ボーッとスマホをいじっていたら1時間くらい寝てしまったでしょうか。
電車から町が見える。このあたりは海が近そうだ。今日は船橋で降りた。
写真撮り忘れた。JR船橋駅と京成船橋駅。京成線は成田空港へつながるイメージから、見るだけで旅行に来た気分になる。
やることが決まっていない遠出の時は、大抵駅前のインフォメーションセンターへ立ち寄る。係の方が親切に声をかけてくれておすすめの観光スポット、バスの乗り口まで案内してくれることもあるが、町のハンドブックを配っているだけのところもある。
この日、着いた頃はすでにお昼過ぎ。町でのイベントは大体終わっていて、マップを見る限り……海へ向かうしかなさそうだ。
風が強くて寒く感じる。近くのセカンドストリートに寄って厚手の古着を買っちゃおうか……。ドンキで何か防寒具買うか……いや、体の中からあたためよう。
チェーン店に入って親子丼を食べた。吉野家と松屋がすごく近くて、この町には全てのチェーン店がある……かもと思った。駅前通りを抜けて海へ向かって歩いていく。千葉街道沿いに東へ曲がる。
バイク専門店、釣具屋、でかい駐車場……いいぞいいぞ……この海のある町感!
その流れでスナック&喫茶レオ。一瞬人形かと思うほどキリッとしていたけど、目をパチクリさせた、マジ猫だ。この子がレオちゃんなんだろうか。手を振ったり話しかけたりしたが微動だにせず。お外を眺めるのは楽しいよね。
海老川をわたる、船橋橋。「ふなばしばし!」の子供カッパ。(妙に人間味のある母カッパもいる)
市内で唯一の木製の橋。「海へのロマン」がテーマ。カッパは海にロマンを抱くのか。海水じゃ生きられんぞ、たぶん。
奥には大きな工場……?いや、おそらく海老川水門付きの施設。窓が大きくてとても魅力的……光が差し込む室内の様子を想像する。
船橋の水門といえば、調べるとこの海老川水門より上流の「山谷水門」は「僕だけがいない街」の聖地だった。僕だけがいない街は、現代の船橋からある事件があった1988年の北海道、苫小牧にタイムリープする話。
曇天の夕方に見た水門は、確かに、薄暗い毎日から過去へタイムリープしてしまうような、不思議な予感を感じさせる魅力を放っていた。
物語に登場する公共住宅地や、昔の北海道の町も自分の心象風景にあり、
今回の船橋散歩で藤沼悟(主人公)の人生を聖地巡礼……した気分だった。
手前には、走って逃げるその足元から橋が倒壊していく……的な映画でよくあるシーン……の一瞬か?というほど崩れかかっている足場。ボートへつながる足場だったのだろうか?
左手にでっかい駐車場、右手に河口。名前のない緑道と、スケボーを練習する少年たち。
ぽっちゃり体型の野良猫もゆっくり散歩していた。
日も暮れてきた。
東京湾岸道路をくぐりぬける。最近車乗ってないなあ。運転したいなあ。
車で遠ーく遠ーくに行きたいという欲求はいつ叶えられるのかね。
海の写真を撮っていなかった。
つつじに見送られて、丸いテールランプが湾岸道路に登っていく。
夜の高速道路を見ると、頭文字Dの続きを読みたくなる。漫画喫茶やスーパー銭湯で少しずつ読むが、毎回主人公が圧勝するのでどこまで読んだか分からなくなり一向に読み進められない。しかし、そうやって行ったり来たりしてずっと読み終えたくないと思っている。
(藤原拓海が後追い中にヘッドライトを消して相手のバックミラーから消える「ブラインドアタック」がアクロバットすぎて大好き。)
遠くにIKEAが見える。写真のフェンスはららぽーとの駐車場の工事現場。駐車場ありすぎ。第11駐車場まであって、この辺りにある駐車場全部で8,300台以上とめられるらしい。(2008年情報。絶対増えてる)
冷えてきたのでIKEAのコーヒーを目指して歩く。
お茶しながら、帰りの電車で何しようか相談する。airpodsを忘れたからいつもみたいに一緒に映画も見れないし、漫画買っちゃう?とか。
南船橋駅から帰ります。IKEAの隣に、大きな団地郡。大きな給水塔。
南船橋駅が最寄りの子はこの景色が地元なんだなあ。いいじゃん……。IKEA寄って勉強とかするのかな。
でっかい町、でっかいららぽーとにIKEA。空が雲で狭い雨の日は、海のある町にきてまたボーッとしたいと思ったよ。帰りの電車は、結局ずっとお喋りして帰った。