【石川県加賀市】獅子舞マニア散歩 vol.1 大聖寺桜祭り
- 更新日: 2019/07/16
獅子舞の鼻
僕は獅子舞を写真で撮るのが好きだ。
とりわけ鼻を撮るのがたまらない。
なぜなら、かわいいからだ。
こちらは僕が撮りためた獅子の鼻の写真。
▼instagramに鼻などを載せている
この奇妙な趣味にハマったのは、2018年の秋。暇だったので、自宅近くの博物館へ散歩に行ったところ、獅子舞に関する展示がされていた。
とてつもなく暇だったので、獅子舞の顔を5分くらい眺めていた。じーと見るうちに次第に、いつの間にか僕の意識は「獅子の鼻」へと向いていた。
獅子の鼻はなかなかに興味深い。獅子舞は本来、男性的で激しくて勇壮なものだから、鼻を膨らましているというのはある意味「気迫」をあらわしているのかもしれない。しかし、僕は次第に獅子舞に対して物凄い親近感が湧いてきて、鼻に「かわいらしさ」しか感じられなくなった。
いつの間にか、カメラのシャッターを押しまくっていた。
▼その時に撮影した獅子の鼻がこちら。もはや、なんなのかわからない。
それからというもの、僕の頭の中には、獅子の鼻の写真を撮りたいという衝動が幾度となく沸き起こった。どこかの地域に行って獅子舞の写真を撮らせてはもらえないだろうかと思い、知り合いがいて全国的にも獅子舞が多く残っていると言われる石川県加賀市に掛け合ってみた。
▼石川県加賀市の場所はここらへん。石川県の最南端。僕の「行きたいリスト」の場所(緑のチェックマーク)もとても多い。
石川県加賀市は福井県境に接していて、かなり石川県でも南の地域である。海の幸、山の幸が豊富で、個人的にはとりわけ「のどぐろ」などの魚料理が絶品である。魚の透明感とプリプリした身を一気に頬張ると、拳を握って叫びたくなるほどにウマい。あとは、高級料理店で珍しい鴨料理も食べられるところがあるようなので、挑戦してみると良い。他にも、山中、山代、片山津、という3つの温泉が有名で、九谷焼や山中漆器のような伝統工芸品も有名なエリアだ。
▼基本魚はなんでもウマい(加賀市橋立漁港で採れた魚)
石川県加賀市では、2019年1月、2月、4月とすでに3回の撮影を行っており、16地区の獅子の鼻を撮影させていただいた。ご協力いただいたのは、以下の地域である。
三木、熊坂、山中、潮津、白山市知田工房、黒崎、大聖寺錦町、大聖寺中町、大聖寺荒町、塩屋、橋立、田尻、小塩、荒谷、山代、塩浜
獅子舞関連の備品である獅子頭は、その地域の公民館か青年団が大体管理しており、そこに問い合わせると撮影させてもらえることが多い。しかし、どこに行っても「獅子の鼻なんか撮って面白いんか?」と非常に不思議がられるばかりである…。
▼獅子の鼻を撮影する様子(潮津)
撮影の流れはインタビューから始まる。獅子舞の伝来ルート、獅子舞の踊り方、青年団の実態などなど、撮影につながるような裏話を聞いておく。
山代というエリアでの撮影の際、神社の神主の方がこの獅子の鼻の撮影の根幹にも関わる重要なことをおっしゃていた。「踊り手の動きには、基本的にはルールがない。しかし、暗黙の了解のようなものが存在する。それは、獅子の鼻を観客に向けて踊らないことだ。」とのこと。その理由は、「厄を払うために激しく勇壮であるのが獅子舞。獅子の鼻を見せることで、本来の意味から外れて可愛く見えてしまっては良くないから。」だそうである。確かに考えてもみれば、獅子舞を踊るときは、地面を這うようにのたうち回るか天に吠えるかのどちらかで、獅子の鼻を観客に向けるようなシーンは存在しない。
ぼくは、この話を聞いた時、びっくりした。自分が獅子の鼻を撮影するというのはある意味タブーではないか…。しかし、地域の方々も撮影を快く受け入れてくれるし、面白がってくれるのでこれはこれで問題ないらしい。
▼地域の方から獅子舞に関するお話を伺う様子①(潮津)
▼地域の方から獅子舞に関するお話を伺う様子②(潮津)
獅子舞の取材をしていると、薙刀など小道具に触らせてもらえる機会も多い。カッコ良いのでテンションが上がる。
▼地域の方から獅子舞に関するお話を伺う様子③(潮津)
獅子舞の舞い方まで教えてもらう。まったく覚えられなかったが、雰囲気を真似てみる。やっぱり動きが激しいので、長時間これを続ける青年団の方々はすごいと改めて実感。
大聖寺というエリアは、昔から城下町として栄え、現在は加賀市役所があり加賀市の中心地として栄えている。ここで行われる大聖寺桜祭りは、産業の振興と五穀豊穣を祈願する加賀神明宮のお祭りで、毎年4月の第2土日に開催されるのだ。山車や囃子、獅子舞などが開かれて、町全体が活気づくというのがこの祭りの特徴である。
▼加賀神明宮から町を一望するとこんな感じ。伝統的な赤瓦を使った家が多い。
今年は大聖寺桜祭りの前日に到着。前日のお祭りに向けた高揚感を味わいながら、この雰囲気を楽しむことにした。祭りの前日になると、地域の人々は神輿が通る道の両脇に「結界(けっかい)」というものをつくる。神様の通り道を確保して、居住区域と分けるためだ。
▼結界が張られている様子
夕方の16:00頃になると、ぽつりぽつりと周辺の地域住民が家の外に出て、地区センターに結界を張る上で重要な「紙垂(しで)」を取りに行く。紙垂というのは、上記写真にあるように、注連縄(しめなわ)につけて垂らす特別な断ち方をして折った紙のことである。断ち方には3つの種類があり、吉田流と白川流と伊勢流があると言われているが、大聖寺の結界は伊勢流のようだ。伊勢流は一番作りが簡単であるのが特徴。伊勢といえば、この地域は獅子舞が多く伝来している土地であり、獅子舞は伊勢から全国へと伝えられたという事実を踏まえると、この伊勢流の紙垂がこの地域で普及しているのが妙に納得できる。
▼紙垂に関する僕のメモ
みんな散歩がてらご近所の方々と喋りながらも、明日の祭りに向けてウキウキしている。地域のおばちゃんたちは写真に撮られるのが恥ずかしいらしく、基本的に背を向けた写真しか撮れない…。「にいちゃん、どっからきたの?」などと世話を焼いてくれるのが嬉しい。
▼ご近所のおばちゃんたち
さて、共同作業で結界を張り終えると、みんな家に帰って行って、明日の祭りに備えるためにさっさと寝てしまう。
▼紙垂を注連縄につけて結界を張る様子
次の日の朝、祭りの日当日。早起きしてみると、加賀神明宮はとても神聖な空気に包まれていた。
馬がヒヒーンと鳴き踊るようで、煙がたなびき、神話の世界に来たように錯覚を覚える。さあ、参拝をしたあとは祭りを見物することにする。
早速、まずは各地区の獅子舞が始まった。大聖寺の中には、8つの地区で獅子舞が残っており、この大聖寺桜祭りに合わせてみな獅子舞を一斉に踊り始める。まさに、大聖寺という町がこの日だけ「獅子舞踊り狂う町」になるわけである。町のどこを歩いていても、獅子舞に出くわす。獅子舞探しの冒険をしているようで面白い。
各地区にある集会所などから獅子舞はスタートして、依頼のあったあらゆる建物を回る。朝5時に起きて準備を始めるところもあるようで、なかなかハードだが青年団の若い力でそれを乗り越えているようだ。
獅子舞はのそのそと玄関に近づいて行く。各家の住民は、獅子舞が来るのをドキドキワクワクと心待ちにしており、「獅子舞が来た!」とわかると、頭を下げて、ご祝儀を渡すという流れである。ご祝儀は平均3000円くらいが多いようである。
LAWSONにも獅子舞が来る。一見、コンビニと獅子舞って新しいものと古いもので真逆な感じがするが、このコンビニの看板と、青年団の法被のデザインを見比べてほしい。どちらも、青と赤とが調和していて美しい。
こちらは、ファミリーマート。ファミチキ(中央部の旗)目掛けて、一心不乱に踊る獅子舞は非常に素直で良い。
大股で歩く獅子を発見。意気揚々と歩いているが、道路の真ん中だ。胴体はみ出まくりである。しかし、そんなことは気にしない。祭りの日は、歩行者天国的な寛容さがあって自由でなごむ。
さて、出店も着々と準備を始めつつあり、加賀神明宮から神輿などが出発する雰囲気が漂って来た。からあげ!とか、カステラ!とか、主張が激しくて良い。子供達がたくさん寄って来るだろう。
午後になると、さあいよいよ神輿が動き出す。神官たちに囲まれて、神聖な雰囲気が辺りを包みこむ。この神輿は、祭りの行われる2日間で町全体を一周する。神輿を追いかけ追い越せで、カメラを構えながら大勢の行列と移動する。
神輿の行列はかなり長い。本当にたくさんの地域住民が地元を盛り上げようと立ち上がっている。もっと若い人が増えたらなあ…などと思っているに違いない。
神輿の後ろには、大量の旗などが続いていて、なかなか迫力がある。
このように、祭りの日は町を散策して、獅子舞探しや神輿探しに明け暮れるというのも面白い。
その過程で、建物、道、人などに対して愛着が湧いて来るかもしれないし、町のことがもっと身近に感じられるようになるに違いない。
次回は、石川県加賀市の1つの町に焦点を絞り、獅子舞の祭りの取材と散策を通して、その地域の魅力に迫っていくこととする。
とりわけ鼻を撮るのがたまらない。
なぜなら、かわいいからだ。
こちらは僕が撮りためた獅子の鼻の写真。
▼instagramに鼻などを載せている
この奇妙な趣味にハマったのは、2018年の秋。暇だったので、自宅近くの博物館へ散歩に行ったところ、獅子舞に関する展示がされていた。
とてつもなく暇だったので、獅子舞の顔を5分くらい眺めていた。じーと見るうちに次第に、いつの間にか僕の意識は「獅子の鼻」へと向いていた。
獅子の鼻はなかなかに興味深い。獅子舞は本来、男性的で激しくて勇壮なものだから、鼻を膨らましているというのはある意味「気迫」をあらわしているのかもしれない。しかし、僕は次第に獅子舞に対して物凄い親近感が湧いてきて、鼻に「かわいらしさ」しか感じられなくなった。
いつの間にか、カメラのシャッターを押しまくっていた。
▼その時に撮影した獅子の鼻がこちら。もはや、なんなのかわからない。
それからというもの、僕の頭の中には、獅子の鼻の写真を撮りたいという衝動が幾度となく沸き起こった。どこかの地域に行って獅子舞の写真を撮らせてはもらえないだろうかと思い、知り合いがいて全国的にも獅子舞が多く残っていると言われる石川県加賀市に掛け合ってみた。
▼石川県加賀市の場所はここらへん。石川県の最南端。僕の「行きたいリスト」の場所(緑のチェックマーク)もとても多い。
石川県加賀市は福井県境に接していて、かなり石川県でも南の地域である。海の幸、山の幸が豊富で、個人的にはとりわけ「のどぐろ」などの魚料理が絶品である。魚の透明感とプリプリした身を一気に頬張ると、拳を握って叫びたくなるほどにウマい。あとは、高級料理店で珍しい鴨料理も食べられるところがあるようなので、挑戦してみると良い。他にも、山中、山代、片山津、という3つの温泉が有名で、九谷焼や山中漆器のような伝統工芸品も有名なエリアだ。
▼基本魚はなんでもウマい(加賀市橋立漁港で採れた魚)
石川県加賀市では、2019年1月、2月、4月とすでに3回の撮影を行っており、16地区の獅子の鼻を撮影させていただいた。ご協力いただいたのは、以下の地域である。
三木、熊坂、山中、潮津、白山市知田工房、黒崎、大聖寺錦町、大聖寺中町、大聖寺荒町、塩屋、橋立、田尻、小塩、荒谷、山代、塩浜
獅子舞関連の備品である獅子頭は、その地域の公民館か青年団が大体管理しており、そこに問い合わせると撮影させてもらえることが多い。しかし、どこに行っても「獅子の鼻なんか撮って面白いんか?」と非常に不思議がられるばかりである…。
▼獅子の鼻を撮影する様子(潮津)
撮影の流れはインタビューから始まる。獅子舞の伝来ルート、獅子舞の踊り方、青年団の実態などなど、撮影につながるような裏話を聞いておく。
山代というエリアでの撮影の際、神社の神主の方がこの獅子の鼻の撮影の根幹にも関わる重要なことをおっしゃていた。「踊り手の動きには、基本的にはルールがない。しかし、暗黙の了解のようなものが存在する。それは、獅子の鼻を観客に向けて踊らないことだ。」とのこと。その理由は、「厄を払うために激しく勇壮であるのが獅子舞。獅子の鼻を見せることで、本来の意味から外れて可愛く見えてしまっては良くないから。」だそうである。確かに考えてもみれば、獅子舞を踊るときは、地面を這うようにのたうち回るか天に吠えるかのどちらかで、獅子の鼻を観客に向けるようなシーンは存在しない。
ぼくは、この話を聞いた時、びっくりした。自分が獅子の鼻を撮影するというのはある意味タブーではないか…。しかし、地域の方々も撮影を快く受け入れてくれるし、面白がってくれるのでこれはこれで問題ないらしい。
▼地域の方から獅子舞に関するお話を伺う様子①(潮津)
▼地域の方から獅子舞に関するお話を伺う様子②(潮津)
獅子舞の取材をしていると、薙刀など小道具に触らせてもらえる機会も多い。カッコ良いのでテンションが上がる。
▼地域の方から獅子舞に関するお話を伺う様子③(潮津)
獅子舞の舞い方まで教えてもらう。まったく覚えられなかったが、雰囲気を真似てみる。やっぱり動きが激しいので、長時間これを続ける青年団の方々はすごいと改めて実感。
大聖寺桜祭り
さて、今年4月13~14日にあった石川県加賀市大聖寺の桜祭りをぶらぶらしてきたので、そのことについても書いておく。基本的には、獅子の鼻ばかり撮影しているのだが、その際に「祭りの本番も見にきて写真を撮っていってくれい。」などとお誘いを受けるのである。大聖寺というエリアは、昔から城下町として栄え、現在は加賀市役所があり加賀市の中心地として栄えている。ここで行われる大聖寺桜祭りは、産業の振興と五穀豊穣を祈願する加賀神明宮のお祭りで、毎年4月の第2土日に開催されるのだ。山車や囃子、獅子舞などが開かれて、町全体が活気づくというのがこの祭りの特徴である。
▼加賀神明宮から町を一望するとこんな感じ。伝統的な赤瓦を使った家が多い。
今年は大聖寺桜祭りの前日に到着。前日のお祭りに向けた高揚感を味わいながら、この雰囲気を楽しむことにした。祭りの前日になると、地域の人々は神輿が通る道の両脇に「結界(けっかい)」というものをつくる。神様の通り道を確保して、居住区域と分けるためだ。
▼結界が張られている様子
夕方の16:00頃になると、ぽつりぽつりと周辺の地域住民が家の外に出て、地区センターに結界を張る上で重要な「紙垂(しで)」を取りに行く。紙垂というのは、上記写真にあるように、注連縄(しめなわ)につけて垂らす特別な断ち方をして折った紙のことである。断ち方には3つの種類があり、吉田流と白川流と伊勢流があると言われているが、大聖寺の結界は伊勢流のようだ。伊勢流は一番作りが簡単であるのが特徴。伊勢といえば、この地域は獅子舞が多く伝来している土地であり、獅子舞は伊勢から全国へと伝えられたという事実を踏まえると、この伊勢流の紙垂がこの地域で普及しているのが妙に納得できる。
▼紙垂に関する僕のメモ
みんな散歩がてらご近所の方々と喋りながらも、明日の祭りに向けてウキウキしている。地域のおばちゃんたちは写真に撮られるのが恥ずかしいらしく、基本的に背を向けた写真しか撮れない…。「にいちゃん、どっからきたの?」などと世話を焼いてくれるのが嬉しい。
▼ご近所のおばちゃんたち
さて、共同作業で結界を張り終えると、みんな家に帰って行って、明日の祭りに備えるためにさっさと寝てしまう。
▼紙垂を注連縄につけて結界を張る様子
次の日の朝、祭りの日当日。早起きしてみると、加賀神明宮はとても神聖な空気に包まれていた。
馬がヒヒーンと鳴き踊るようで、煙がたなびき、神話の世界に来たように錯覚を覚える。さあ、参拝をしたあとは祭りを見物することにする。
早速、まずは各地区の獅子舞が始まった。大聖寺の中には、8つの地区で獅子舞が残っており、この大聖寺桜祭りに合わせてみな獅子舞を一斉に踊り始める。まさに、大聖寺という町がこの日だけ「獅子舞踊り狂う町」になるわけである。町のどこを歩いていても、獅子舞に出くわす。獅子舞探しの冒険をしているようで面白い。
各地区にある集会所などから獅子舞はスタートして、依頼のあったあらゆる建物を回る。朝5時に起きて準備を始めるところもあるようで、なかなかハードだが青年団の若い力でそれを乗り越えているようだ。
獅子舞はのそのそと玄関に近づいて行く。各家の住民は、獅子舞が来るのをドキドキワクワクと心待ちにしており、「獅子舞が来た!」とわかると、頭を下げて、ご祝儀を渡すという流れである。ご祝儀は平均3000円くらいが多いようである。
LAWSONにも獅子舞が来る。一見、コンビニと獅子舞って新しいものと古いもので真逆な感じがするが、このコンビニの看板と、青年団の法被のデザインを見比べてほしい。どちらも、青と赤とが調和していて美しい。
こちらは、ファミリーマート。ファミチキ(中央部の旗)目掛けて、一心不乱に踊る獅子舞は非常に素直で良い。
大股で歩く獅子を発見。意気揚々と歩いているが、道路の真ん中だ。胴体はみ出まくりである。しかし、そんなことは気にしない。祭りの日は、歩行者天国的な寛容さがあって自由でなごむ。
さて、出店も着々と準備を始めつつあり、加賀神明宮から神輿などが出発する雰囲気が漂って来た。からあげ!とか、カステラ!とか、主張が激しくて良い。子供達がたくさん寄って来るだろう。
午後になると、さあいよいよ神輿が動き出す。神官たちに囲まれて、神聖な雰囲気が辺りを包みこむ。この神輿は、祭りの行われる2日間で町全体を一周する。神輿を追いかけ追い越せで、カメラを構えながら大勢の行列と移動する。
神輿の行列はかなり長い。本当にたくさんの地域住民が地元を盛り上げようと立ち上がっている。もっと若い人が増えたらなあ…などと思っているに違いない。
神輿の後ろには、大量の旗などが続いていて、なかなか迫力がある。
このように、祭りの日は町を散策して、獅子舞探しや神輿探しに明け暮れるというのも面白い。
その過程で、建物、道、人などに対して愛着が湧いて来るかもしれないし、町のことがもっと身近に感じられるようになるに違いない。
次回は、石川県加賀市の1つの町に焦点を絞り、獅子舞の祭りの取材と散策を通して、その地域の魅力に迫っていくこととする。