代々木公園で「アイラブアイルランド・フェスティバル」は本当にあったのか

  • 更新日: 2018/04/04

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この静寂の意味するものは


この連載は「せとゲノム」が祭りの翌日に顔を出し、本当に祭りが開催されたのか、どのような祭りだったのかを痕跡から推理します。




おはようございます。せとゲノムです。
今日は3月19日、月曜日。早朝です。

こちらの代々木公園で、3月17日、18日に アイラブアイルランド・フェスティバルが行われたと聞いて来ました。

しかし、本当にお祭りなんてあったんでしょうか。
早速、代々木公園公式HPの年間カレンダーを確認してみました。

【代々木公園の年間カレンダーのイベント】
春のイベント:キッズフェスタ
夏のイベント:バラのお手入れ講習会
秋のイベント:遊び万博、キッズフェスタ、防災ライフフェスタ
冬のイベント:クリーンアップ、フォトコンテスト、野鳥観察会、バラのお手入れ講習会

年に2回ある、キッズフェスタとバラのお手入れ講習会。
防災ライフフェスタという、盛り上がり具合が見てみたい祭り名。
遊び万博という、やたらわくわくする響き。

そんなラインナップの中に、アイラブアイルランド・フェスティバルは名を連ねてないんです。
もし本当に祭りがあったなら、バラのお手入れ講習会より優先して入れたいでしょう。
どうも疑わしいですね。

そこで実際に翌日の代々木公園を探索して、祭りの跡を見つけていこうと思います。



ほほう。パイロンですか。
ホースを踏みつけないように設置したんでしょう。
ホースから滲み出る「臨時の水源です」感が祭りを予感させます。

もちろん、祭りがあるとすればですが。



バルーンアートの剣だ。
まだあまりしぼんでいないので、比較的新しいですね。
前日に祭りか何かで配ったのでしょうか。

そしてアイルランドのナショナルカラーは、グリーン。
偶然にも一致しています。

まさか、ね。



緑のチカチカ。
またしてもグリーンか。
祭りの装飾でよく見ますが、決定打ではないでしょう。



仮設テントがありました。
祭りの運営本部などがあった可能性があります。



下を覗くと、支柱の束が見えました。
種類を統一して束ねてありますね。
きっちりとした運営者であったことが窺い知れます。
いいぞお。いいぞお。



このビニールの切れ端は、祭りでよく見ますね。
食べ物を包むのにビニール袋を使った形跡かもしれません。



んん?レンガ?
アイルランドフェスティバルと関係あるんですかね?
それとも同会場でレンガ壊しバトルが行われていたか。



一見、祭りのゴミっぽいですが、近くの売店のものという可能性もあります。



広場に出ました。
いやいやいや、これは祭りないですね。
ない。

そもそも代々木公園って、この100年位の間に用途がコロコロ変わってるんです。
1909年から1945年までは、陸軍の練兵場として。
1945年から1963年は、アメリカ軍の住宅(ワシントンハイツ)として。
1964年には東京オリンピックの選手村として。
そして1970年に公園としてオープンしているんです。

転職を繰り返して、やっと安定したポジションを確保できたんです。
自分が代々木公園だったら、なるべく今後は公園一本でやっていきたいですよ。
だから簡単に祭りの会場として、場所を貸し出すわけが…。



あった。祭りありました。

アイラブアイルランド・フェスティバルは、アイルランドの文化が楽しめるお祭りです。
3月17日、18日開催なのは、17日が聖パトリックスデーであることに因んでいます。

当日は、アイルランドの料理やお酒、音楽などに触れることができたようです。
アイルランド大使館が全面バックアップしています。

ん?アイルランド大使館?
アイルランド大使館は千代田区にあるはずなのに、なんで渋谷区の代々木公園でやるんだ?
マニアックな方は、そんな疑問を持たれたかもしれません。

実は渋谷区って、「文化を通じた地域交流・国際交流の促進」(『渋谷区長期基本計画2017-2026』)を重点課題にしているんです。
10月1日を勝手に「平和・国際都市 渋谷の日」と決めてしまうほどです。
特にアイルランドとは親交があり、2016年にはアイルランド大使館を通じて視察訪問を受け入れた記録があります。
今回のフェスティバルの後援団体でもあるので、渋谷区管轄の代々木公園で開催されるのは、まあ妥当かなという感じです。

では、さらに祭りの様子を深堀りしていきましょう。






カラフルな花弁が落ちていました。
何かの飾りに使ったんでしょう。
アーチとかかなあと推測します。




屋台を支える支柱のバネの部分です。
これがないと、来年困るんじゃないか?











氷のバリエーション!



コーヒーのマドラーですね。
地面の湿り方から当日は雨だったっぽいので、温かい飲み物が欲しくなったのでしょう。



中々痕跡がないときは、ゴミ箱を見てみましょう。
雄弁に語ってくれることが多いです。



ほー!これは興味深い。
日本の縁日で見る使い捨て食器よりも、トレーが大きいですね。
一皿でお腹いっぱいにしてくる感じ。

付着しているオレンジ色の液体は、ケチャップでしょうか。
楕円の形の容器と合わせて、パスタ系なのかなと予想します。



忘れな草プロジェクト2018。
これは、PRブースに出店していた東北忘れな草プロジェクトのものですね。
東日本大震災を忘れないでというメッセージで活動されています。



テントからはみ出たスロープ。
確かにタイル部分と地面部分に段差がありますからね。
配慮が行き届いています。



テント裏のホース。
飲食店のテントだったのでしょうか。
かなり遠くから水を引っぱってきていることが分かります。



全然分からない電気機器いいですね。



お手拭きの袋と空の皿が並べて置かれていました。
手を拭く必要があったということは、皿の中身はスナック類など手でつまむものだったのかもしれません。
もしかしてあれですか?
イギリスでお馴染み、フィッシュアンドチップスですか?



アルパカワイン。
お酒に詳しくないので知りませんでしたが、チリのワインらしいです。
アイルランドじゃないんかい!

日本では、アサヒビールで取り扱っています。



ラムネの瓶です。
が、中にビー玉がないですね。
これがアイルランド流なのでしょうか。



テントに貼ってあった格闘技のチラシ。
年代が明記してあるので、後で見返したときに「ああ、同時期にこんなイベントやってたんだな」としみじみできていいです。
地層でいう、示準化石みたいな。



テントの隙間から見えたゴミです。
スープ状の液体が付着した、深いお椀形の容器が目を引きます。
シチューですかね。
公式サイトの出店一覧の中に「巨人のシチューハウス」というお店があるので、案外当たってるかも。

袋の中に箸も散見されます。
日本人に気を遣って、箸で食べられる屋台を出してくれたんですかね。

まとめ

以上です。
上野公園と同じで売店が近くにあったため、祭りのゴミと売店のゴミが見分けづらい散歩になりました。

片付けは概ね丁寧で、備品はきちんと種類ごとにまとめてありました。
スタッフは主にボランティアだと聞いていたのですが、その割に蓄積されたノウハウを感じます。
ボランティアスタッフをまとめていた人が優秀だったのでしょう。

ではまた。


参考資料(URL最終確認は2018/3/22)
『アイラブアイルランド・フェスティバル』http://www.iloveireland.net/
『代々木公園』https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index039.html
『渋谷区観光ガイドマップ』2005 渋谷区役所区民部商工観光課商工観光係
『目で見る渋谷区の100年』2014 伊野泰一 佐藤豊 堀口和正 株式会社郷土出版社
『渋谷区勢概要(平成28年版)』2016 渋谷区経営企画部広報コミュニケーション課
『渋谷区長期基本計画2017-2026』2017 渋谷区経営企画部




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せとゲノム

元・都。散歩がてら大喜利をしたり、祭りの翌日に現れたりと、得体の知れない活動に余念がありません。

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